A.山歩き/2.山紀行/・・白銀林道周辺を歩くhome


白銀林道周辺を歩く(2)
(城山、しとどの窟、クスノキの純林)




城山城址の空


しとどの窟バス停からクスノキ純林コース(2015-02-11歩く)
前回、白銀林道を大石ケ平入口と菜畑林道入口の間を歩いた。今回は白銀林道の始点である椿台すなわち「しとどの窟バス停」から 菜畑林道入口まで白銀林道を歩き、湯河原万葉の森の遊歩道を経て、クスノキの純林へと下ってみた。

湯河原から元箱根行きのバスにのり、しとどの窟バス停で降りる。このバス停のところは椿台という見晴らしの良いところで、 初島、大島まで見える。左上に行くのが城山城址であるが、見送ってまっすぐ行く。すぐ隧道をくぐり、抜けたところが「ししどの窟」の入口で、「ししどの窟」 まで400mとある。この辺は北側の山陰なので数日前に降った雪が残り銀世界である。

先の白銀林道はどんな風景が待っているだろうと、進んでゆく。林道は自然林や植林の道を曲がりくねながら行く。見晴らしは 木々に遮られて全くよくない。林道が北側斜面に沿ったところに来ると、残雪があり、変化を与えてくれる。まだ芽吹きには早くクロモジの芽が膨らんでいる程度である。 一枝折って嗅ぐと、懐かしい爽やかな香りがする。この他、めぼしいものはタマアジサイのドライが逆光に煌めいている程度である。 山桜はところどころあるので桜の頃よさそうである。

結構長く、林道歩きも飽きたころ、右に「日本触媒・湯河原万葉の森」という看板が出てきて、木々の名前のプレートがぶら下がっている(この先50m位のところが 菜畑林道入口である)。今、整備中のようで、左上にも遊歩道が伸びている。ここでは看板のすぐ先の右に下る遊歩道に入ってゆく。 自然林の道かと思ったらほとんど檜の林である。10分も下ると菜畑林道に降り立つ。地形図では林道を突っ切ってさらにクスノキの純林入口付近まで山道があるが、入口が見つからず 菜畑林道を右に道なりに下って、ヘヤピンカーブのところのガードレールの隙間からクスノキの純林へと下ってゆく。天井を覆うクスノキを 愛でながら40分あまり下ると湯河原梅林の林道に降り立つ。2/8から梅まつりが始まっているが、まだまだつぼみは堅く、3分咲き程度であった。

城山入口バス停から城山、しとどの窟(2015-02-16歩く)
上のように白銀林道を歩いたが、あまり見どころがないので、今度は城山入口バス停から城山、しとどの窟と歩いてみた。 ついでに、下記新ハイの記事に出ていた662.6mピークを偵察してみた。湯河原から元箱根に抜ける道は椿ラインといってツバキが多い。 城山入口でバスから降りると、周りは椿林である。ほとんどがまだ早いが、道標の傍のツバキは満開である。しばらく植林の平坦な山道を尾根を廻りこみながら 行く。次に沢を渡り、右の尾根に取り付き、いよいよ稲妻型に城山目指して登ってゆく。中間に、長い平坦道があって助かる。

この中間平坦道を過ぎると、左側に海や箱根の山がどんどん競り上がって来て素晴らしい眺めになる。 目の前に東屋が見えてくると、城山城址の芝生の広場に飛び出す。眼下の真鶴半島、真っ青な海など素晴らしい眺めである。 ここから、一旦下って、小ピークを廻りこみながら登り返してゆく。途中、つつじが多い。たぶん、ヤマツツジと思うが、だとすると見ごろは5/中旬のようだ。 目の前に大きなピークが見えてきて、右側の植林帯を巻きながら行くと三っのベンチのある広場にでる。 ここで、一息ついて周囲を眺めると進行方向に見える山、662.6mピークが立派に見える。下記の新ハイ記事ではピークからの東尾根がバリエーションルートとして 紹介されている。どういうところか偵察に行ってみることにする。

広場から50m位の右に登り口があると記載されている。 色あせた赤いビニールテープが巻きつけられたところから登る。笹がうるさいが、道は明瞭である。10分ほど登ると空が見えてきて ピークに達する。白いポールのところに三角点があり、その先に山桜が立っ明るい山頂であるった。東尾根バリエーションルートの記事に従って 右に尾根沿いに降りてゆくと、大きな山桜が立ち、ここからさらに右に折れて、尾根沿いに下る。 しかし、少し下ってみたが踏み跡はない。地図読みルートとなるので次の機会として一休みする。周りは何の樹であろうか、自然林の林立が実に美しい。

662.6mピーク登り口に戻り先に進む。道は舗装道路となり、冬枯れの自然林の並木道で海も見えたり気持ちがいい。やがて、先日来た椿台に至る。ここで昼食を 取ったのち、しとどの窟経由、湯河原梅林に下った。


(地図・ガイド)
・昭文社 山と高原地図「箱 根」2012年版
・新ハイキング2014-4号「湯河原の滝と樹木めぐり」
城山、しとどの窟、クスノキの純林付近地形図
湯河原・白銀ハイキングコース
白銀林道周辺を歩く(1)クスノキの純林


(特記事項)
・しとどの窟から湯河原梅林への下りの道は狭く急なところもあり滑りそうで気の抜けない沢沿いの道であった。要注意です。
・地形図では662.6mピーク周り、いろいろ山道が記載されているが踏み跡は不明瞭です。
・今回歩いてみて、城山バス停〜城山城址〜椿台〜(白銀林道)〜菜畑林道入口〜(菜畑林道)〜クスノキ純林〜湯河原梅林のコースがおすすめです。

(コースタイム)
[ししどの窟バス停からクスノキの純林]
ししどの窟バス停10;10---湯河原万葉の森看板11;17---菜畑林道11;28---クスノキ純林入口11;47〜12;06---梅林側クスノキの純林入口12;46

[城山入口バス停からししどの窟梅林入口]
城山入口バス停10;03---城山城址10;35〜39---ベンチ三つある広場11;02〜11;10---662.6mピーク登り口11;11---662.6mピーク11;20〜47---662.6mピーク登り口11;53---椿台12;05〜14 ---しとどの窟12;35〜40---梅林側しとどの窟入口13;34

< いずれも2/16撮影 >


城山入口バス停のヤブツバキ





662.6mピーク





椿台付近の自然林





しとどの窟参道の石仏





梅林新崎川のきらめき


Canon PowerShot G1X MarkU にて撮影