A.山歩き/2.山紀行/・・大磯鷹取山から吾妻山 home


大磯・鷹取山から吾妻山


霧降の滝の先の尾根から丹沢の山々


大磯鷹取山から吾妻山(2012-01-26歩く)
大磯の鷹取山は鷹取神社の社叢林が素晴らしいので、何回となく登っている。今回は二宮の吾妻山が菜の花が花盛りと聞いて、通して歩く道はないものかと、 地形図やmapionの地図を調べて、添付のmap-1,map-2のように山道以外はできるだけ農道を歩くように計画して歩いてみた。鷹取山と吾妻山の間は虫窪というミカン畑の多い丘陵地帯を歩いた。 今回は梅には早やく、ミカンの黄色くらいしか彩りがなかったが、梅の咲くころはよさそうである。

平塚から松岩寺行きのバスに乗り、終点で降りて、松岩寺を経て、霧降の滝に寄り、それから鷹取山に向かった。コースの概要は以前報告の 「高麗山から鷹取山」の通りである。以下、前回と違ったところを主体に述べる。霧降の滝を過ぎて、その先でスイチバックするように尾根に乗るが、そのT字路で、富士山の見晴らしのいいところないかと 右に2,3分ほど行ってみた。そうしたところ上の写真のような丹沢の大パノラマが現れた。あいにく、富士山は左の木立の陰であったが、久しぶりにスカッとした風景に出会えた。
鷹取山の社叢林は大木が多く素晴らしい。しかし、生沢方面に下り切った神社の入口の鳥居のあたりの大木が台風であろうか、強風に倒れ、 これから幽玄な深い森に入ってゆくような雰囲気が薄れてしまったのは残念であった。しばらく落ち葉の道を緩やかに下り、道標が立つ変則十字路 に至る。ここは道標に逆らって地形図通り右下に下ってゆく。民家の庭先に降りて、県道の方に向かい、小田原厚木道路の下をくぐって、その 先の十字路を右折する。
ここからは初めての道で、地形図やmapionの地図のコピーを見ながら進む。この先のヘヤピンカーブ までは地形図には載っていないが、mapionの地図には載っている。軽トラ一台がやっとの簡易舗装の農道である。戻るようにまた小田原厚木道路の下をくぐって竹の多い道を緩やかに登ってゆく。 途中、道が二か所ほど分かれているが、左、左と行く。左にミカン畑が現れると、ヘヤピンカーブの車道に飛び出す。
ここから開けたミカン畑や野菜畑の広がる丘陵地帯を行く。広い車道であるが、車はほとんど通らない静かな道である。慶林寺の墓地看板が見えてくると、右手が大きく開け、先ほど登った鷹取山が望まれ、 山頂付近にはひときわ高い冬枯れの社叢林が立っている。 そして、慶林寺の看板のところから左に下る。
お寺の前を通って、竹林の道を緩やかに下ると、こじんまりした窪地の集落が現れ、突き当った 車道を右に行き正面斜面へ廻りこみながら登ってゆく。登りきるとまた民家が現れ、二股に分かれている。ここはまっすぐ行く。すぐ広い車道にでて、突っ切って 左向かいの道に入って行く。緩やかに下ると眼下にまた広い窪地に畑やミカン畑が広がる。
右を回り込みながら向かいの丘陵へ登ってゆく。そして、広い 車道に出て、左二番目の舗装された農道に入ってゆく。5分ほど行くと変則十字路となり、ここは右に登ってゆく、また窪地が現れ、向かいの丘陵の広い車道に向かって緩やかに下り、そして登り返してゆく。 実に窪地が多い、それで虫窪というのだろうか、などと思いながら、広い車道に出る。右折して下ってゆくと、桜美園前バス停が現れ、今度は、その先で 右に入る。
農道かと思ったら広い新しい道であった。へヤピンを過ぎると下りだし、右手が大きく開ける。地形図では 小田原厚木道路までまっすぐ行くが、広い新しい道は途中で右にカーブしている。それでも行くに違いないと行くとさらに右下に下っている。 これはおかしいと、右下に下る角に左に行く農道があったので入り、農作業している人に道を尋ねる。本当は地形図の通りであるようだが このまま農道を行っても、小田原厚木道路を渡る陸橋に出るとのこと。その通り、正規の道と合わさり、陸橋を渡る。 陸橋を渡ると、ようやく正面に吾妻山が見えてきた。もう一息、これからは余り道に気をつかう必要ないだろうと気楽な気分になる。
地図を出して降りて突き当ったところは右と確認する。ところが、地形図の右から合わさる農道が結構広く、メイン道路に突き当った ように思う。で、右に行ったら、また、小田原厚木道路が迫ってきた。おかしいな、と思って散歩中の人に聞く。親切にも吾妻山中里登山口 への近道を案内してくれた。地図にない葛川に掛かる歩行者専用の狭い橋を渡って車道に出て右に50mも行くと登山口であった。
吾妻山へ遊歩道のような冬枯れの雑木林の広い道を登ってゆく。今は何も彩りはない。ひたすら黙々と登る。 やがて一本の大木のシルエットが見えてきて山頂に着いた。あいにく富士山は空の白と溶け込み、あまりバッとしなかったが、 明るくまばゆいばかりの黄色の菜の花畑が広がり、その向こうに海が光っていた。そこは一足早い春の別世界であった。


(地図・ガイド)
・地形図 map-1map-2-----(GPS ATLAS ASG-10とカシミール3Dにより作成)
(特記事項)
 松岩寺バス停から吾妻山山頂までは12.3kmでした。
(コースタイム)
松岩寺バス停9;10--松岩寺9;20--霧降の滝9;37〜10;00--尾根丹沢展望箇所10;11〜18--鷹取山10;51〜11;19--民家11;45--ヘヤビンカーブ12;04-- 慶林寺12;20--小田原厚木道路陸橋13;18〜26--吾妻山中里登山口13;42--吾妻山山頂14;07〜24--二宮駅14;46



鷹取山の社叢林





慶林寺付近から鷹取山





民家の石垣に垂れ下がって咲いていた水仙





小田原厚木道路陸橋付近からの吾妻山





吾妻山の菜の花と煌めく海


Canon EOS 60D / TAMRON 18〜270mm VC にて撮影