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神武寺バリエーション





12/14 楼門となんじゃもんじゃの木


裏参道コース (2014-12-14歩く)
以前、神武寺の表参道から本堂、鷹取山、三浦アルプスと縦走して田浦梅林に下ったことがあった(下記記録)。 神武寺は普通の寺と思っていたが、 標高130m位の山岳にあり、「かながわの美林50選」の大木の多い自然林に囲まれ、しかもお寺の山は鷹取山の岩と同じ堆積岩で、岩を削った参道や切通しがあったりし、お気に入りの場所となった。 地形図を見ると、沢沿いに登る裏参道もあり、 どんなところかと紅葉の時期を見て登ってみた。

京急神武寺駅で下車し、県道205号線に出て左折して、逗子中学校入口の交差点を右に谷戸のようなところに入ってゆく。左側は学校のグランドや校舎であるが、その背後や右側は蔦の絡まった 照葉樹、モミジなどの混じる自然林の山が迫る。一番奥の老人ホームせせらぎ荘を過ぎると、山道となり、右に深い谷を見ながら鬱蒼とした谷間の道を行く。 谷や斜面の岩は海底に堆積した泥砂が凝固した堆積岩が隆起したもので、山全体が岩山である。山道は岩を削ったところもあり、岩壁にはシダなどの岩隙植物が群生している。

沢と山道のレベルが近づくと沢は二俣になる(下記地形図C)。そこに道標が立ち、神武寺方面に右斜め前方の沢沿いの道を緩やかに登ってゆく。沢の岩のくぼみの水面には、モミジが映り込み、落ち葉も煌めいている。また、周りの照葉樹の葉っぱやシダなどの岩隙植物も木漏れ日に輝き、 湿潤な堆積岩の谷の秋の風情が素晴らしい。 やがて、前方に階段が見えてきて、大きくZ字を描きながら表参道の尾根に登ってゆく。前方上の木々の間にモミジのカーテンが見えてきて 錦秋の神武寺総門に飛び出す。ここが神武寺の最高の紅葉スポットである。

この後、神武寺の楼門、薬師堂、なんじゃもんじゃの木などを見て、まだ歩いたことのない下記地形図F,Gの法勝寺の方に下って、東逗子駅に向かった。 F点には墓参りする人のためであろうか駐車場があり、そこから舗装された車道が下っている。風景的には何も見るべきものはなく、神武寺に登るなら、表裏山道がおすすめである。

北尾根コース(仮称)(2014-12-24歩く)
12/14に裏参道コースを歩いて、地形図C点をまっすぐ行く沢の道が気になった。地形図では神武寺の134m三角点先の鷹取山縦走路にでるようであるので、周回コースとしていいかなと思い、 偵察ハイキングを行ってみた。

地形図C点をまっすぐ行くと、すぐ左の尾根に取り付く。トラロープが付いており、それを頼りに 20mも登ると、思いがけなく左右が谷の比較的痩せた岩尾根に乗る。大きな岩がところどころにあり、岩に掘ったステップを上ったり、岩を廻りこ んだりしながら登ってゆく。周りは、これも意外、照葉樹の純林が続く。葉っぱを見ると裏が白くウラジロガシ(?)の林のようである。それに、ところどころモミジも混じる。変化のある山岳的なコースで 木々も素晴らしく宝物でもみつけた気分となる。

左の谷が源流域になると、小ピークに至り、Y字分岐となる。 ここは、谷を隔てた右の尾根が鷹取山への縦走路なので、左の道は何処へ行くか気になるが、山勘で右に行く。尾根の照葉樹の並木道を行くと、 やがて広い平坦な尾根に至り、左右の尾根道に突き当る。ここも道標はないが、山勘で右に行く。根元から5,6本分岐した山桜の巨木の傍を 抜けると、また、Y分岐となる。

左は下っているので無視して右の方に登っていゆく。するとまた、根元から分岐した山桜の巨木のピークとなり、気の早いツバキの花も咲いている。 山桜の咲くころ、どういう光景だろうかと想像しながら行くと、鷹取山への縦走路らしき尾根が見えて来る。やがて 縦走路の逗子市プレートNo7付近に飛び出す。ここでもびっくりである。富士山が歓迎してくれる。鷹取山までは20分くらいであるが、今回は 偵察ハイキングなので表参道を引き返すことにした。あの、紅葉スポットの神武寺総門は、まだ錦秋の彩りを見せてくれた。

(特記事項)
・裏参道コースは下記地形図の神武寺駅-A-B-C-D-F-G-東逗子駅と歩いたコースです。
・北尾根コース(仮称)は下記地形図の神武寺駅-A-B-C-E-F-D-東逗子駅と歩いたコースです。
・今回歩いてみて、自然大好きな方へのおすすめのコースは裏参道と北尾根を組み合わせた、
 神武寺駅-C-E-(鷹取山往復)-E-F-D-C-神武寺駅です。

(地図・ガイド)
神武寺から鷹取山・田浦梅林
神武寺周辺地形図

(コースタイム)
・12/14裏参道コース===京急武寺駅9;37---総門10;30〜41---薬師堂10;48〜11;01---法勝寺入口
 (G点)11;12---JR東逗子駅11;24
・12/24北尾根コース===京急武寺駅9;26---分岐C9;51---No.7プレート(E点)10;23〜28---薬師堂
 10:45---(表参道)---JR東逗子駅11;20


12/14の裏参道にて


モミジと照葉樹・ヤツデとシダの沢筋の道





岩のくぼみの水面、落ち葉が煌めき、モミジが映りこんでいた





総門の木々の間のモミジのカーテン



12/24北尾根にて


ウラジロガシの純林のやせ尾根





やせ尾根から見た紅葉





山桜の巨木





鷹取山縦走路No7プレート付近にて


Canon PowerShot G1X MarkU にて撮影