A.山歩き/2.山紀行/・・神武寺から鷹取山・田浦梅林home


神武寺から鷹取山・田浦梅林




なんじゃもんじゃの古木(右)と山門


神武寺から鷹取山・田浦梅林(2014-01-12歩く)
1月になると、暖かいところから水仙や梅の花の開花の便りが届くようになる。水仙と梅の花が一緒に見られるところは神奈川県では三浦半島の田浦梅林である。 過去、三浦アルプスから田浦梅林へ歩いたが、追浜の鷹取山からはなかった。三浦アルプスと鷹取山は横々の逗子ICあたりで、田越川の源流の鞍部になり、住宅地があったりして繋がっていない。 ここをどうつないで歩くか分からなかったが、最近、下のガイドに記載されているのを知り、まだ梅には早いが、参考にして歩いてみた。 我が家からだと京急追浜駅に出るのは回り道になるので、東逗子から神武寺をへて裏側から歩いた。

東逗子で下車して踏切を渡って道なりに行くと、神武寺の立派な石柱の標識が立ち、広いコンクリートの段差の少ない階段の参道が、切通しのような 崖に囲まれ緩やかに登って行っている。やがて、コンクリートの階段が終わり、滑らかな石のでこぼこした道をゆく。両側の崖が低くなって、素敵な樹林帯の参道となる。

参道は赤い袈裟をかけたお地蔵さんの ところから尾根の右側に廻りこみ、左に尾根を見ながら、天を覆うばかりの杉や常緑樹のいい雰囲気のトラバース道をゆく。やがて左から京急神武寺駅からの参道が合わさり、山門があらわれる。 「神奈川の美林50選 神武寺の森」の標識が立っていて、行くにしたがって荘厳な雰囲気となってくる。クライマックスは 薬師堂付近である。あちこちに巨木が立ち、しばらく写真を写し、薬師堂の左側から鷹取山へと石段を登ってゆく。

この後も上の尾根に登りきるまで常緑樹の美林が続く。尾根に達してからは、岩場が適当にあらわれ、プレート7番の先では富士山も見られる。 鷹取山に近づくに従って大きな岩があらわれ鎖場となり、頭上に岩場が迫ってくると、石切り場の跡の見晴らし抜群の鷹取山に飛び出す。横浜ランドマークあたりやロッククライミングしている人の写真を写し、 その後、まだ見たことのない摩崖仏を往復する。ここまでは鷹取山ハイキングコースになっているので順調に来たが、これから三浦アルプス 側に取り付くまでは油断できないと少し気を引き締めて、まずは京急田浦方面への道に入ってゆく。

途中、スタジイの大木まで二か所ほど分岐があるが木製の角柱の標識に従って田浦方面へと行く。 やがて住宅街が左下に見えて来る。プレート47番で左下への道を見送って真っ直ぐアップダウンを繰り返してゆく。右奥に鉄塔の見えるY字分岐となるが、これも手製道標の田浦に従って見送ってまっすぐ行く。 すぐ、正面に民家があらわれ山道は終わり、住宅街のT字路に突き当る。

左に下っているのが京急田浦への道であるが、下のガイドでは二子山方面の手製の小さなプレートがある、とあったが、T字路付近いくら探してもない。ここは右に住宅街の道を上がってみることにした。 そうすると20m位で舗装道路はおしまいになり、家と家の間に踏み跡がまっすぐ延びて行っている。下のガイドにそういう民家の間を行くとあったので、これに違いないと入ってゆく。すると、はっきりした山道に変わる。 しばらく行くと正面上に鉄塔があらわれ、道はその一番手前の鉄塔目指して登り、ぐるりと一周するように廻りこむ。すると、右下に鉄塔巡視路の金網階段が下っている。 これを下ると住宅街の山側の舗装された小道に突き当った。

ここは方向からして右へ行く。少し行くと、こじんまりした「篠山公園」に入る。後は、住宅街のメイン道路を下ってゆく。そのうち横々道路の高架が見えてくる。 高架をくぐり、フアミリーマートの 前の信号を渡り、まっすぐ横須賀線沿いの道を緩やかに登って行く。また、横々道路の高架をくぐって、横須賀市水道局に向かう。 水道局の車止めを抜けて、水道局右側の道を進んでゆくと、三浦アルプスへの山道があるはずである。

注意深く、右の山に登っている山道を探しながら行く。一つあった。湿地みたいなところが見えて、その先が見えない。 違うだろうと先に行くと、この道は閉鎖されたトンネルで行き止まりであった。その手前に一本また山道があった。山の方に向かっているので入ってみたところ、初めははっきりしていたが、段々草ぼうぼうとなり、ついには杉の幹の 目印のテープも無くなった。おかしい、ここでガイドの466電柱というのを思い出し、この山道の入口にそういう電柱が あったか確認のために戻ることにした。戻ったらなかった。先に見た湿地みたいなところに入ってゆく道のところに電柱466が立っていた。 奥に入ってみると、広い山道が左上に登っていた。

杉の植林帯の道をひと登りすると、30番プレートの立つ尾根道に突き当り、左に行く。右がフェンスの道を緩やかに登ってゆくと、やがてY字分岐の桜山線NO4鉄塔に至った。 ここには手製の道標があり、左の田浦梅林に向かう。ここから、しばらく樹林帯の道をゆく、途中、枝道の分岐もあるが、手製の道標の田浦梅林方向に従って真っ直ぐ行く。 やがて、森戸川の源流分岐の道標を見送ると、大きなY分岐となる。右が二子山、東逗子で、左が田浦梅林、乳頭山である。ここは左に行く。 小さなアップダウンを繰り返しながら登ってゆくとヤブツバキが多くなり、真っ赤な花が冬枯れの山に彩りを添えている。 やがて左へ下る田浦梅林への分岐に至る。

トラロープの付いた急勾配の道を慎重に下ると、尾根にのり、左正面下に見える横々道路を目指してしばらく行く。 小さなアップダウンが出てくると、間もなく高速道路に掛かる橋となる。橋を渡り、樹林帯を登ってゆくと開けて梅林の展望台に至る。 そこから海の方を目指して水仙が植えられている梅林の遊歩道を下ってゆく。水仙は咲いていると思ってきたが、パラパラでまだのようだ。 ウメもつぼみが固く、まだまだという感じである。東屋とWCのあるあたりから、右斜めに下り梅林の東口に降りる。左に川沿の道をしばらくゆくと、 右にトンネルの見える広い車道にでる。陸橋を渡って騒音がうるさいトンネルの歩道を抜け、次の信号を左折すると、JR田浦駅であった。


。 (地図・ガイド)
MAP (1/25000地形図ログ)
・ガイド: 新ハイキング社「だって楽しい山歩き」

(特記事項)
・住宅地T字路(MAP-A)と横須賀市水道局先の登山道入口(MAP-B)は道標がなく、要注意です。

(コースタイム)
・東逗子8:45---神武寺参道入口8:51---神武寺薬師堂9:23〜40---鷹取山10:23---追浜・田浦分岐10:34---摩崖仏10:41---追浜・田浦分岐10:50---住宅街T字路11:23---横須賀市水道局11:46--- 三浦アルプス登山口(ロスタイム含む)11:49〜12:13---No30プレート尾根道12:19---桜山線NO4鉄塔12:25〜37---田浦梅林分岐13:23---展望台13:52---梅林東口14:16---JR田浦駅14:32



薬師堂上の巨木





鷹取山ロッククライミング





石切り岩場に咲くヤブツバキ





摩崖仏(S40年ころ制作)





まだつぼみ固い田浦梅林


Canon SX50HS にて撮影