天王寺尾根
静かな冬枯れのブナ林の尾根を歩く



丹沢三峰尾根を望む



  • 天王寺尾根コース ('04-04-09歩く)  (A-F-E-D-C-B-A)
    昭文社の山と高原地図「丹沢」を見ると天王寺尾根の中間あたりに(迷)と書いてある。下ってくるときキュウハ沢の方に迷い込みやすい ということなので、迷いにくい登りのコースを取って下記略図の(A-F-E-D-C-B-A)と歩いてみた。
    天王寺尾根を偵察できればいいと思いゆっくりと出かけた。秦野清川線の塩水橋に着いたのは10:30ころであった。林道のゲート脇を くぐって林道を緩やかに登ってゆく。林道はすぐ二股に分かれる。左の本谷川沿いの林道を緩やかに登る。天王寺尾根の登り口を 見逃さないように右ばかり見て歩く。枯れ沢にロープがあったりし、登り口か、と一瞬思うが道標はあるはずと進む。 そうすると橋の手前に立派な道標(F)が立っていた。丹沢山3:30とあった。手前の方を指して「宮ケ瀬」とある。どうやってあんな遠くの宮ケ瀬まで 行くのだろうか?と疑問に思う。
    沢沿いの道を登ってゆく、すぐ杉の植林帯をじくざくと登る。20分も登ると尾根に着く。尾根の反対に下る踏み跡もある。 塩水林道に下る道のようである。左に杉の植林帯を急登する。植林帯を何回か急登を繰り返し、30分も登ると、陰鬱な植林帯から抜け、 おゝと思わず声を発してしまう大木が現れる。ツガのように思う。まだ咲いていないが山桜の大木もある。
    これより自然林を登ってゆく。 そうしてようやく勾配も緩み、尾根の右側を巻き気味に道は続いている(962mピークと思われる)。途中で昼食とする。冬木立の樹間からは丹沢三峰山の尾根が 見える。昼食の小休止の時、地図でこれからの所要時間を確認する。何とか堂平を径由して行けそうである。
    再出発すると すぐにブナやツガの大木のある広場となる。そこからさらに尾根の右を巻き気味に登るとやはりブナなどの茂る少ピークとなり、そこには 「塩水橋一時間」という赤い道標が立って、下ってくるときキュウハ沢側に引き込まれないように方向を指示している。昭文社の地図では この部分でなく、さらに上のピークに(迷)とあるが、ここの方が道標がなかったら引き込まれやすいように思った。
    ここからは根の露出した杉林の中をピークを二つほど越えフラット道をゆく。そうすると昭文社の(迷)のピークになる。これを過ぎると ブナ林に大きなアセビの混じる雰囲気のよい登りとなる。しかし、何度あのピークを越えたら堂平分岐になるだろうというくらい、越えて も越えても出てこない感じであった。鹿の食害から守るためであろうか、途中、ブナの木などの幹の根元は水色のネットで覆われている異常な光景が 現れてくる。塩水橋一時間の道標から一時間かかってやっと堂平分岐となった。
    後は下るだけである。 まだ冬木立であるブナの繊細な梢を眺めながら下ると茶褐色のモノーンの地面に初めて緑の芽吹きが現れた。それは山でいち早く芽を 出す野草のバイケイソウであった。この斜面はブナの巨木が多い。ブナの写真を写しながら下る。やがて「かなかわ美林50選 丹沢堂平のブナ林」の標柱がたつ 堂平のブナ林入り口に着いた。今日はもう遅い、散策はまたの機会にして入り口付近のブナを写して下った。
    塩水林道の終点へ 堂平の杉林を下る。以前歩いたときブナの美林と薄暗い植林された杉林、その不釣合いにうんざりしたものであるが、今は間伐されて 明るくなり、だいぶ雰囲気がよくなっていた。
    林道に降りたったところには雨量観測小屋が建っており、その裏側から林道をバイパス する形で山道が下っている。それを下ってみる事にした。かなりの急下降でさらに石ころの道で登りは辛そうである。この道は下りに使うのが いいように思えた。約20分ほどで林道の途中にでた。
    そこからはのんびりと林道を歩く。日差しが傾き、ギブシ、クロモジ、 トサミズキ、ミズキの新芽、塩水川の川面、などが逆光に輝き、そこには春の光の幻想の世界があった。しばし至福の時すごし、 惜しみながら塩水橋へ下り無事山歩きを終えた。

    ●コースタイム
    塩水橋10:42--丹沢山3:30道標11:10--尾根(天王寺峠)11:30--杉の植林帯終わり12:00--途中15分ほど昼食--塩水橋一時間赤い道標12:30-- 堂平分岐13:25〜30--堂平ブナ林入口14:05--塩水林道終点(雨量観測小屋)14:30--山道を下る--林道14:55--塩水橋16:00

    ●略 図


    ●写真


























































    秦野清川線地獄沢橋のマメザクラ