ブナの森探訪


  ブナの巨木を仰ぎ見ると

  苔むしたブナ独特のまだら模様の幹が

  はるか頭上の霧の中に消え

  新緑の枝々は霧にかすみ

  天いっぱいに広がっている・・・・

  いつのまにか悠久の空間に引き込まれ

  いつまでもいつまでも見入ってしまう

  まるで時間がとまっているようだ


ブナの山歩き
秋田県
垂天池沼(たてちぬま) '02-08-10ブナ林に囲まれた神秘的な沼
小白森(こじろもり) '03-05-29ブナ林を登って行くと湿原の花園が展開
笹森山 05-07-13美しいブナの二次林を登ってニッコウキスゲの笹森山へ
新潟県
越後湯沢・大峰 '04-10-16ため息の出るような麗人の森のブナの林立
長野県
カヤの平・八剣山 '04-10-17どこまでも続く広大なブナ林
群馬県
玉原・尼が秀山 '03-07-10霧の中のツルアジサイの絡む幻想的なブナ林
玉原・鹿俣山 '05-06-18ホウノキ、トチノキの大木の混じるブナ平のブナの林立
神奈川県
箱根・三国山 '03-06-21こんなところにブナがあるとは
鍋割山 '03-12-25こんな身近に、大切にしたいブナ林
丹沢山 '04-05-30シロヤシオ咲くブナ林
山梨県
三国山 '02-05-13大事にしたい山梨県、神奈川県、静岡県の県境のブナの山
菜畑山 '03-09-15思いがけずブナ林が
大マトイ山 '03-10-29ブナの大木も混じる広葉樹のプロムナードコース
今倉山 '03-11-14ブナ林を辿って大パノラマの展開する赤岩へ
黒川鶏冠山 '04-09-19柳沢峠からブナの道を辿って行く
御正体山 '04-11-06すばらしい山頂付近のブナの巨木の林立
三方分山 '04-11-23山頂付近のブナ林と垣間見える富士山
静岡県
天城山 '01-05-21山の主のようなブナの大木、シャクナゲが彩りを添えている
函南原生林 '02-11-19一見の価値ある巨木
霧のブナ林(湯船山) '03-05-17こんなところにブナ林、神奈川県と静岡県の県境の山
冨士山麓の自然(水が塚) '03-10-19富士山麓にこんな巨木があるとは
角取山 '04-01-05ブナの森とその奥の富士山絶景ポイント
天城山・皮子平 '04-05-07ヒメシャラの幼木とブナの大木が交錯する不思議な森
富士山麓・西臼塚 '04-10-24富士山の懐の深さを感じたブナなどの大木の点在する西臼塚
「山紀行」「Digicame Photo Gallery 」からブナの関係を集めたものです。

ブナについて
ブナの学名
ブナの学名はFagus crenata。Fagusは食べるという意味で、crenataは円鋸歯状という意味。 実を食用としていた葉っぱのギザギサした木という意味になるようである。花は雄花、雌花があるが雌雄 同株(しゆうどうしゆ)である。
ブナの実
実は蕎麦の実に似て、三稜形である。そのため蕎麦木、実は蕎麦栗と呼ばれたりする。 ブナの実は 5,6年おきに豊作になるという。実は2000年に大菩薩の牛の寝通りの大マトイ山へ登った時、沢山の小鳥が ブナの梢に群がり、飛び立つ度にバラバラと無数の実が落ちてきた。何だろうと拾ってみたらブナの実で あった。あの時が豊作だとすると、これから二、三年後にはまた豊作になるかもしれない。(03-12-31記)




ブナときのこ
ブナが古木となり立ち枯れると生えるきのこはサルノコシカケ、ツキヨダケ、ブナハリタケ、ナメコ、ナラタケ などであるが、冬虫夏草(とうちゅうかそう)が大いにブナと関係があるということを本で知り驚いた。
ブナの葉っぱはセルロースが多くて葉っぱを食べる昆虫はほとんどいないらしいが、唯一ブナアオシャチホコ というガの幼虫が葉っぱを食べるようである。このブナアオシャチホコが八幡平のブナ林で1981年に大発生し、 ブナの森を丸坊主にしてしまったことがあったが、この大発生は1,2年で終息した。 この時このブナアオシャチホコの発生を抑えたのが冬虫夏草のサナギダケであった。このブナアオシャチホコが さなぎになって地中で越冬している時、さなぎにサナギダケの菌が寄生してさなぎを殺し、大発生を終息させたとのことである。


ブナの森の花達


ブナ林に生えるツクバネソウ