A.山歩き/2.山紀行/・・薬師岳・夕日岳


細尾峠から薬師岳・夕日岳


夕日岳山頂から日光方面を望む


細尾峠から薬師岳・夕日岳(2011-06-04歩く)
最近、あまり遠出していないので、梅雨の晴れ間を見て、久しぶりに日帰りの遠出山歩きを決意し計画する。神奈川県からだと一大決心のいる山域は、なんと言っても東京都内を抜けて行かねばならない関越、東北道沿いの山である。 今はシロヤシオや山ツツジの時期、そんな山で、まだ行っていない山を調べて細尾峠から薬師岳・夕日岳とした。

自宅を4時に出て、東名、東北道、日光宇都宮道路を経て、 細尾峠に向かう。清滝ICの先の細尾入口交差点を左折して、細尾峠のある旧道の入口を探しながら行く。トンネルの手前に旧道入口があった。入ると、直ぐ先の旧道に突き当たる。 ここは方向からすると右であるが、細尾峠へは左に上がって行く。
入口から約20分ほど舗装された旧道をくねくねと登って行くと細尾峠に着き、峠付近の路肩に駐車する。着いたときは誰も来ていないかったが、身支度しているうちに4名のパーティの車が着いた。夕日岳付近で親子熊が出没したとの注意プレート があり、鈴をつけて出発する。
少し登って、痩せ尾根の小さなアップダウンを繰り返しながらゆく。ところどころ、山ツツジが満開である。高度が上がってくるとシロヤシオが現われ、山ツツジとの競演 もみられる。やがて、右の沢の源流を横断して、向かいの尾根に取り付く。そして尾根を登って行くと、直登コースと巻き道の分岐となる。山と高原地図では巻き道が正規である。 どっちにするか迷ったが、近い方がいいと思って直登コースを行くことにする。
道ははっきりしているが、正規の道でないために急登である。急なアルバイトに 息切れし、肩のような所で一息入れて、また急登してゆく。徐々にシロヤシオが多くなり、満開のロヤシオに囲まれながら登る。下のほうはミツバツツジは終わっていたが、登ってくるとピンクのミツバツツジも見られるようになる。やがて、右背後に日光の山々が見えてくると 巻道から上って来た薬師岳への山道と合わさり薬師岳山頂に着く。
小休止した後、巻道から登ってきている薬師岳への道を肩の分岐へと下る。分岐から左へ夕日岳方面へ向かう。ここからは、少し長いが、まるで園地のようなすばらしい豊饒の森の尾根道が続く。シロヤシオの並木道や、 小笹の原の尾根道の両側に続く新緑の広葉樹、また、シロヤシオのトンネル、カラマツなどの高木に囲まれた防火帯のような尾根道、等々を行く。ピークはほとんど巻いているが、それでも適当なアップダウンが続き、風景に変化を与えてくれる。 最後は鞍部から三つ目への急登となる。登り終えるとシロヤシオ径が迎えてくれ、夕日岳の分岐である三つ目に至る。
三つ目からみる夕日岳は高く、20分ほどでは行けるだろうかと思う。 小休止して意を決して出発する。シロヤシオとミツバツツジの咲く尾根を下り、それからところどころ大岩のあるシロヤシオの山道を登り返すと、やがて広い山頂の夕日岳に着く。北側が開け、シロヤシオの上に日光連山がブルーに 重なり見える。少し早かったがシロヤシオを眺めながら早い昼食をとり、元来た道を戻る。薬師岳の肩の分岐からは地図にある正規の巻道を下った。 結構急降下で、沢を渡ったりして遠回りのようで、直登コースの方がいいように思った。
本当にシロヤシオの多いところであった。丹沢のシロヤシオのように笹の原に一本大木が咲いたり、高木のブナ林の中に咲くような風景は見られず、同じような丈の木々の中 にうずもれて咲いている感じであった。その代わりシロヤシオのトンネルは見事であった。また、丹沢のトウゴクミツバツツジはシロヤシオと同時に咲いて競演するが、ここのツツジはミツバツツジで シロヤシオより少し花期が早いようで、競演は少なかった。


(地図・ガイド)
・昭文社 山と高原地図「日光、奥鬼怒・奥日光」

(コースタイム)
・自宅4;00==東名==首都高速==東北道==佐野SA5;55〜6;20==清滝IC7;15==細尾峠(P)7;40〜51--薬師岳巻道分岐8;18--直登コース薬師岳の肩8;25〜35--薬師岳8;54〜56--薬師岳・巻道分岐9;00--不動尊像と祠9;09--三つ目10;32〜35--夕日岳11;03〜11;20--三つ目11;38--薬師岳・巻道分岐13;09〜14--細尾峠13;52




ヤマツツジ咲く山道 細尾峠付近にて





細尾峠先のシロヤシオとヤマツツジの競演





薬師岳の祠





シロヤシオ咲く山道





豊饒の森を行く





カラマツ林の道を行く





夕日岳への山道





シロヤシオ 戻りの山道にて





シロヤシオ 戻りの山道にて


Canon EOS kissX / EF-S18〜135mm IS にて撮影