A.山歩き/2.山紀行/・・秋田森吉・安の滝、幸兵衛滝home


安の滝、幸兵衛滝
(秋田森吉山)




安ノ滝
(落差約90m 日本の滝100選)



錦秋の森吉、安の滝・幸兵衛滝を巡る(2015-10-27歩く)
10/21〜23にかけての写真クラブの奥森吉撮影会の後、秋田の実家に寄った。 実家に帰ると、写真好きな同級生と撮影を行うのが恒例となっている。今回は錦秋の安の滝と幸兵衛滝を廻った。

〜 安の滝 〜
田沢湖駅から国道105号線を北上して「道の駅あに」手前で右折して、打当温泉の前を通り、熊牧場方面を見送ってさらに玉川ダムの方に向かう。 しばらく行って、橋の手前左に安の滝方面の道標があり、それに従って左折し、5Kmのダート道を延々と行く。ほとんど一車線と狭く対向車が来ないことを願いながら行く。 峠のようなところまで登りきると下りとなり、やがてトイレのある駐車場に着く。中ノ又渓谷に降りて、渓流沿いに行く。渓流は岩盤を滑るように流れ、小滝となって白波をたて流れ行く。 姿勢をし低くして水面を見ると紅葉の色が映り込み筋状になって揺らぐ。水は透明で川床の岩盤の模様やほう穴がまた変化を与えてくれる。

途中から山道は右岸にわたり、渓流を右下に見るように高いところを行く。渓谷の両岸斜面のブナ林などに日が差してきて、今度は森を愛でながら行く。 左に朝日に輝く屏風岩が見えてくると、間もなく、安の滝の上棚が見えてきて、ひと登りすると、安の滝展望所に着く。 少し、紅葉は過ぎたきらいがあるが、上の写真のように錦秋を纏い美しくかつ神々しい姿を見せてくれた。戻りは、右斜面のブナの黄葉に日が当たりだし、渓流の水面は黄金色に揺らいでいた。

〜 幸兵衛滝 〜
休むことなく、安ノ滝駐車場から対向車が来ないことを願いながら幹線林道に向かう。帰りは思ったより早く、橋のたもとの分岐点に着いた。ここを左折して 幸兵衛滝駐車場に向かう。やがて、玉川ダムへの幹線林道は通行止めとなり、左に幸兵衛滝駐車場の方に入ってゆく。この林道はダートであるが、 1.5車線ほどありしかも3.5kmと短かく、対向車を心配することなく通れた。

幸兵衛滝駐車場付近は林相が違って、 沢筋に多いサワグルミの木が多く、荒涼とした感じである。昼食の後、先ずは一ノ滝へと向かう。このあたりの立又渓谷は水が少なく、ゴロゴロ石で、 安ノ滝の中ノ又渓谷のように渓流自体は写真には向いていない。しかし、程なく柱状節理の岩壁を垂直に落ちる豪快な落差約50mの一ノ滝が現れる。 ここから一ノ滝の落ち口の上の尾根までジグザクと登ってゆく。

落差が約50mあるのでその登りは約70mくらいあるんではないかと思わせる 急登である。途中振り向くと一ノ滝の上部がまじかに見え、癒してくれる。尾根に登りきると次に落ち口の手前の渓流に降りる。このあたりはモミジやブナも現れて 美しい森である。沢に下ると左岸に丸太橋で渡る。石ゴロゴロの渓流沿いの道を廻りこみながら行くと、次に二ノ滝が見えてくる。二段で 落差20mで幅の広いブロック状の岩を流れ落ちる滝で、写真の被写体としてはよさそうでカメラマンが3人ほどレンズを向けている。

ここから最後の幸兵衛滝展望台へブナの斜面をジグザクと急登する。約20分ほど登ると、落差108mの、推定で2/3くらいのところの 展望台に到着する。洗濯板状の岩盤を白波立てて眼下に消えるように下るさまは圧巻である。落ち口の上には山も見えず、この絶え間ない水量は どこから来るだろうと不思議に思う。


(特記事項)
安ノ滝(P)から幸兵衛滝(P)までは、googleマップで調べたところ、9.6kmでした。計測していないので正確ではありませんが 約40分ほどで着いたようです。

(ガイド)
森吉山ベストガイド

(コースタイム)
安ノ滝(P)8:15---屏風岩展望9:26---安の滝9:50〜10:00---安ノ滝(P)10:53======幸兵衛滝(P)(15分程度昼食) 11:47---一ノ滝12:07---二ノ滝12:52〜58---幸兵衛滝展望台13:19〜36---二ノ滝13:52---一ノ滝14:32---幸兵衛滝(P)14:45

安の滝へ






















屏風岩





安の滝が見えてきた










安の滝上段



幸兵衛滝へ


幸兵衛滝P付近の渓流





一ノ滝





一ノ滝付近の広葉樹林





一ノ滝落ち口付近渓流





二ノ滝





幸兵衛滝(108m) 展望台より





幸兵衛滝展望台付近から振り返って


Canon EOS60D / EF-S18-135 IS にて撮影