A.山歩き/2.山紀行/・・逗子やまなみの道から朝比奈切通・瑞泉寺home


逗子やまなみの道から朝夷奈切通し・瑞泉寺





朝夷奈切通し(12/23写す)


逗子やまなみの道から朝夷奈切通・瑞泉寺(2010-12-19歩く)
新ハイ10年11月号で逗子にやまなみの道という山道があることを知った。調べてみると、山道は、1/25000地形図には載っていないが、以前購入した1/10000地形図逗子には載っていた。 どんな所であろうかと、紅葉の残っているかもしれない朝夷奈切通しと瑞泉寺を組合せて歩いてみた。1/10000地形図逗子では、朝夷奈切通しに降りるには熊野神社径由となっているが、実際には、熊野神社への入口がわかりにくく、道なりに行くと、朝比奈切通しの入口から50m先位に降りた。

JR逗子駅の山側で降りて、聖和学院、久木中学校、久木大池公園と順々に目印を変えて進んでゆく。やまなみの道は久木大池の裏側から始まる。照葉樹やコナラの高木にアオキなどの混じる熱帯雨林の林のような雰囲気のする所を、5,6分ほど登ると尾根に乗る。左方向、やまなみルートの道標が立っている。
このやまなみルートは米軍弾薬庫跡地の敷地境界の金網フエンスに沿った道である。そしてもう一つ特徴的なのは送電線の鉄塔がこの境界の尾根道に沿ってある間隔で立っていることである。そういう意味ではこのルートは鉄塔点検用の山道でもある。 しばらくは展望のきかない笹の茂る雑木林の道を行く。鉄塔が次々と現れ、最初は12号鉄塔で、進むに従ってNoは若くなる。10号鉄塔で清寿苑・ハイランド分岐となる。
No.8号鉄塔あたりから、巨木や紅葉、雰囲気のよい森の山道風景が現れたりするようになる。たまに左に下る踏み跡があるが、あくまでも、 金網フエンス沿いに行く。No.7鉄塔から10分ほど行くと、金網フエンスはコンクリートフエンスに変わる。そして少し行くと、木の幹にブルーのペンキで左方向の矢印が書かれた所に至り、左方向に山道も分岐している。その下に「山火事注意No27」プレートがあり、マジックで、左方向光触寺と書かれている。 少し行って様子を見たが特に見るべきものも無いので戻り、先に進む。
コンクリートフエンスの道を12分ほど行くと、錆びた鉄製の扉があってコンクリートフエンスはおしまいになり、また金網のフエンスに変わる。そして鉄扉から少し行くと、突然左側が開け、左下斜面に栗林と畑が広がる。地形図の果実園芸農場のあたりのようである。 少し右に廻りこんで行くと左に下る道もあった。そこからひと登りすると鉄塔(No.3)の立つ見晴らしのよい台地に至った。 左に道があったので行ってみた。ベンチのある展望台で富士山も薄っすらと見えた。そして、三角点に似た標高点もあった。このあたりは、やまなみの道で一番よい所で、春には梅も咲き、十二所果実園の梅林でもあるようである。また、山桜も多く、春の桜の頃もよさそうである。
一休みした後、分岐点の鉄塔に戻って、先に進む。すぐ Y字分岐となるが、ここは右手の道を一旦上がり、フエンスに沿って右に廻り込みなががら植林地を下り、山桜の多い雑木林に入ってゆく。10分ほど行くと、丁字路に突き当たる。そこには白地に黒文字の新しい道標が立っている。「左熊野神社・朝夷奈切通し、右六浦方面」とあるが、今来た手前方向の案内は無い。
ここを左に行く。これまでのルートのように笹がかぶさっていなく、幾分開放的な雑木林を行くようになる。7分ほど行くと、又丁字路に突き当たる。 ここにも白地に黒文字の新しい道標が立っていて、「左熊野神社・朝夷奈切通し、右東朝夷奈・三信住宅」とあるが、不思議なことに、相変わらず今来た手前方向の案内は無い。
道なりに10分ほど行くと、三角点に似た水準点に至り、そこから、途中、鉄塔No.29を経て急降下しだす。7,8分も下るとモミジのちらほら見える所となり、 左下に建物が見えてくる。熊野神社かな、と思っていた所、右下に切通しみたいな所を歩いている人が見える。これは熊野神社を通り越して、朝夷奈切通しのどこかに降りてきたと思う。
勾配も緩み、右下に道を見下ろしながら進むと、木の幹にテープを巻きつけられたところとなる。右にも下るような道があったが、いかにももっと先に 降りる所がありそうに踏み跡が続く。先に進んでいってみたところ、行き止まりで崖で降りられる所はない。先ほどのテープの所まで戻り、右側(降りてきた方向からみて)の 岩を削って作った道を下って、切通し道に降り立った。そこは朝夷奈切通し入口から50m位のところで、道標は立っていなかった。

朝夷奈切通し入口付近の紅葉や滝、せせらぎなどを写した後、十二所神社に行って昼食とする。その後、瑞泉寺に向かう。1/25000地形図では鎌倉修道院の所からの道が載っているが、1/10000地形図逗子では、鎌倉方面に向かって、金沢街道の十二所神社入口から次の右に入る川沿いの道、の奥からも山道がある。 その道を行くことで、川沿いの道に入ってゆく。すぐY字分岐となる。ここは橋のある左側の道を行く。道なりにゆくと、民家との境界に左に入ってゆく小道がある。その入口には木製の朽ちて割れた瑞泉寺と読める標識が置かれている。「CAT XING」という黄色地に黒の猫が描かれたプレートも立っている。
民家の裏を山沿いに行くと、やがて左の谷へと入ってゆく。瑞泉寺への最短距離の尾根越えの道と割り切り、期待していなかったが、 谷の入口付近はモミジが多く、日陰のせいか今が紅葉真っ盛りである。少し得した気分で杉林とシダの道を登ると天園ハイキングコースに合わさった。その合流点には標識は無かった。ただし、少し行くと左から鎌倉修道院からの道が合わさった。先日(12/12)、獅子舞を歩いた時、瑞泉寺に寄ったが、紅葉は12/20〜末であるというので入らなかったが、 今回は入場料200円を払って入ってみた。紅葉は少し早い所もあったが大部分見ごろで、水仙が咲き出し、千両、南天の赤い実もきれいであった。

熊野神社から朝夷奈切通し(2010-12-23歩く)
12/19、熊野神社から朝夷奈切通しへ行くつもりであったが、熊野神社への分岐がわからずまっすぐ行ってしまい、朝夷奈切通しの入口近くに降りた。そんなことで、今回、再挑戦した。熊野神社への分岐は、下の写真の分岐2に突き当たったら左に進み、二回ほど右に廻りこみ、分岐2から約8分歩いた 杉林にアオキの茂るところにあった。下の写真の分岐3の通りで倒木が目印である。
熊野神社の境内には横浜市指定の名木古木 のスタジイ、杉、イチョウが立ち、なかなか雰囲気のいいところである。熊野神社から杉林の道を少し下ると、丁字路になる。 ここは左に下る。やがて、朝夷奈切通しの熊野神社山門となる。シダの茂る杉の高木に囲まれ、切通しの岩壁が迫る山門周辺は深山幽谷の趣があり、なかなかいい所であった。 ここを左に少し登り、滑の沢のような道を下ると、先日の朝夷奈切通し入口に着いた。


( マップ・ガイド )
・新ハイ10年-11月号(No661)
・1/10000地形図 逗子
やまなみルートの案内看板

( 特記事項 )
・朝夷奈切通し側から「やまなみの道」に入る分岐には案内が無く、分かりにくいので、逗子側から歩いた
 ほうがよいです。
・三角点のような水準点とNo29鉄塔を経て朝夷奈切通し入口へ急降下する道で、鉄塔を少し下った所に左に
 急降下する道もありましたが、ここは傾斜の緩い右の道を選んで降りました。左は鉄塔の巡視路で鉄塔のとこ
 ろで行き止りのようです。

(12/19のコースタイム)
逗子駅9;05--久木大池公園9;40--光触寺分岐10;26〜31--展望台(No3鉄塔左奥)10;47〜57--「左熊野神社・朝夷奈切通し、右六浦方面」道標分岐11;08-- 「左熊野神社・朝夷奈切通し、右東朝夷奈・三信住宅」道標分岐11;15--水準点11;27--朝夷奈切通し11;45〜56--十二所神社12;06〜26--CAT XING標識12;33--天園ハイキングコース12;48-- 瑞泉寺12;57〜13;23--八幡宮13;55〜14;00--鎌倉駅14;14

(12/23のコースタイム)
分岐2--8分--熊野神社分岐--2分--熊野神社--6分--朝夷奈切通し熊野神社山門--20分--朝夷奈切通し入口



久木大池公園の「やまなみの道」入口





やまなみの道の紅葉1





やまなみの道の紅葉2





やまなみの道、いいとこ撮り





コンクリートフエンス続く、やまなみの道





果実園芸農場、鉄塔の左が展望台





展望台からの富士山(12/23写す)





分岐1の道標、手前方向の案内がない





分岐2の道標、手前方向の案内がない






分岐3、熊野神社への分岐(12/23写す)






朝夷奈切通しのせせらぎ(12/23写す)





朝夷奈切通し入り口付近、左の道50m奥右あたりに降りた





瑞泉寺への尾根越え山道入口





瑞泉寺への尾根越え山道の紅葉





瑞泉寺





鎌倉八幡宮の池


Panasonic DMC-LX3 にて撮影