A.山歩き/2.山紀行/・・富士山麓山の村歩道 home


富士山麓山の村歩道





Nコース歩道の森


富士山麓山の村歩道(2014-10-13歩く)
富士山麓西臼塚の森は富士スカイラインの北側に広がっており、遊歩道も整備され、ブナやミズナラ、大カエデ等の巨木が 見られ、お気に入りのところである。しかし、その南側は余り立ち寄ったことがなかった。 最近、たまには南側を覗いてみようと、西臼塚南側駐車場に車を置いて、森に入る入口を探したところ、 ゲートのある大渕林道の外に、「森の村」方面の低い道標と「N90」角柱ポールの立つ歩道があった。道標は古く、相当以前から あったようであるが、北側ばかり気になって知らなかった。

どういうところか入って行ってみたところ、「N〇〇」角柱ポールが番号順に等間隔に立ち、最初は灌木の道であったが、そのうち 目を見張るような大木の立つ山道となり、「山の村」までつながっているようだった。途中、「山の村」近くになって、配水池で角柱ポールは「N1」となり、その先で 左に入る歩道(「分収造林地」方面の標識、「E1」角柱ポール)が分岐していた。 西臼塚南駐車場から伸びている大渕林道につながっているに違いないと思ったが、時間もなく、後日、「山の村」から廻ってみょうと思い、その分岐で引き返した。今回はこの「山の村」側からの再度の周回調査ハイキングである。


「山の村」とは どういうところだろうとNetで調べてみたところ、静岡県立の、学校の生徒など団体さんの自然野外活動の宿泊施設であった。富士山スカイラインを水ケ塚、西臼塚と過ぎ、 次の表富士グリーンキヤンプ場のすぐ先の左側の林道が富士山麓山の村への道である。ゲートがあったが、開いていたので先に進むとトイレのある 大駐車場に着いた。立派な「山の村」の標識のある門から自然林に囲まれた素敵な道を進むと管理棟に至る。「山の村」周辺のマップがないか挨拶かたがたお伺いすると、 ハイキングマップを頂けた。また、つい最近近くにクマが出没したとのことで、鈴を付けて歩くようアドバイスをいただいた。

頂いたマップを見ると、分岐(「分収造林地」方面の標識、「E1」角柱ポール)から予想通り周回できることが分かり、廻ってみることにした。 管理棟から、配水池方面に真っ直ぐ行く。周りの自然林にはところどころ大木が立ち、雰囲気が良く、紅葉の頃再度来たいと思う。 やがて、見覚えのある分岐(「E1」角柱ポール)に至り、Eコース歩道を右に入ってゆく。「E-No」角柱ポールが20m(?)間隔くらいで立ち迷うことは無い。苔むした溶岩や倒木の道を行く。 E26では見事なミズナラの巨木に出会う。

やがて、右から山の村の宿泊棟からの道と合わさり、E-No角柱ポールに従って進む。御嶽山の噴石を思わせるような苔むした溶岩の塊の丘を越えて 行く。E70を過ぎると植林帯の広い林道のようなところを行く。やがて正面に建物が見えてきて、何かなと思ったら立派なトイレであった。 ここはE90で、E-Noの角柱ポールはおしまいとなる。この先はススキや自然林、植林帯の林道を行く。開けるとノコンギクの群生地となり、更に進むと大きく開けた植林したばかりのススキの原となり、ベンチがあったりして、晴れていれば富士山が見えそうである。

富士山の姿を想像しながら、わずかに行くと、大渕林道に突き当たる。道標に従って西臼塚駐車場方面に左折する。最初のうちは植林帯のススキの原で、ノコンギクやヨメナが咲いている。植林帯が終わると、自然林、檜の植林帯、苔むした溶岩流、などが交互にあり、観察したりしてゆく。やがて、高木の雰囲気のよい自然林の道となり、 右にミズナラと思われる巨木が立っている。そして少し行くと、村山古道登山道が横断している。退屈な林道くるよりも、山の村の門の先から村山古道登山道に入って ここにでてくるといいかな、と思う。ここからは、大きく成長したヒノキの植林帯を行く。ヒノキの根元に鹿の食害防止の包帯の巻きつけられた植林帯をしばらく行くと霧に煙る西臼塚の南側駐車場にでた。東屋で小休止した後、 N90角柱ポールからの番号を減らしながらNコース歩道を下ってゆく。

モミと檜(?)の林を下り切ると平坦な灌木の道となり、ヤマボウシの実をつまんだりしてゆく。 やがて、正面に森が現れ、樹冠からとびでている高木が見える。巨木があるのかと入ってみると、今まで見たことのないような変わった形のケヤキの巨木(ケヤキA)が立ち、傍にミズナラの巨木、ブナの大木も従えている。この後、正規の道に戻り、豊かなミズナラ などの巨木の道を下ってゆく。ガスが流れてきて、幻想の森となり、時間が止まっているようだ。 最後にまたケヤキの巨木(ケヤキB)が現れ、フィナーレを飾る。名残惜しみ振り返りながら檜の植林帯を下ってゆくと、やがて配水池のN1角柱ポールに着く。両側、高木の自然林の広い平坦な道をのんびりとゆく。一足早く黄葉したブナが美しい。

(地図・ガイド)
富士山麓山の村歩道 地形図ログ

(特記事項)
・山の村の入口の林道入口には軌道式のゲートがあり、開いて通行したら閉めてください、とありました。知らない人はゲートが閉まっているので通れないと思うかもしれません。ハイキング等で 山の村を拠点として駐車場を利用する場合は事前に電話で問い合わせた方がいいかと思います。
・大渕林道には林道分岐が何個所かありますが、道標が立ち西臼塚駐車場方面の案内があります。
富士山麓山の村

(コースタイム)
山の村P8:00---管理棟8:09〜16---分収造林地分岐E1 8:27---WCE90 9:02〜06---大渕林道合流点9:30〜36---村山古道横断点10;21---西臼塚南駐車場10:38〜45--- ケヤキの巨木A11:00〜10---ケヤキの巨木B11:27〜35---ウオークラリーコース(N10)偵察11:43〜50---管理棟12:06





Eコース歩道ミズナラの巨木





Eコース歩道溶岩地帯





大渕林道自然林の道





大渕林道 ミズナラの巨木





Nコース歩道ケヤキの巨木(ケヤキA)





山の村、N1から管理棟への道


Canon PowerShot G1X MarkU にて撮影