A.山歩き/2.山紀行/・・寄から松田山home


寄から松田山
しだれ桜の寄から山桜咲く最明寺史跡公園




最明寺史跡公園から箱根方面を望む


しだれ桜の寄から山桜咲く最明寺史跡公園(2015-04-12歩く)
里の桜が散るころになると、松田町の松田山すなわち最明寺史跡公園は山桜やハナモモ、レンギョウ、ユキヤナギなどが咲き桃源郷になる。 いつも河津桜のハーブ園側から登っているが、今回は裏側の寄から登ってみた。 寄にはロウバイ園があり、その奥の土佐原に、しだれ桜の里がある。しかし、今回の松田山へは 一つ手前のバス停田代向で降りるので、土佐原のしだれ桜が見れなくて残念と思っていた。しかし、知らなかったが田代向の中津川の右岸に もしだれ桜並木の遊歩道があることを発見、もう河津桜も終わっているし、寄側から登ったのが正解であった。

寄の田代向バス停で降りて、中津川に掛かる橋を渡る。右手の川岸に2,3本しだれ桜が見える。すべてのハイカーは目もくれず、松田山の 登山口である寄休養村の方に橋を渡って行く。こちらはフオトハイカー、何か写すものないかと探しながら行く習性、その右のしだれ桜が気にかかる。 橋を渡り右に行くと、おじさんが掃除していたので、しだれ桜はこの先にもありますか、と尋ねたところ、ずっと次の橋まで続いているとのこと。 早速途中まで行ってみた。まだ、若い木であるが見事なしだれ桜並木で、川の傍というロケーションもいい。

写真を写した後引き返して、寄休養村の方にゆく。初めてであるが、ドックランとかマス釣り場があり、山桜と若木のしだれ桜が咲き、 思いがけない出会いがあった。寄休養村の端から植林帯に自然林のまじる山道を登ってゆく。緩やかに稲妻型に登り、植林帯に入り抜けると ベンチのある分岐となる。ここは左の最明寺史跡公園方面に行く。ここからも植林帯で、一の沢、二の沢、くるみ平、三の沢、四の沢と廻りこみながら登ってゆく。 左が開けてくると間もなく、送電線鉄塔の立つ見晴らしの良い広場に着く。元から立つ道標は左下に最明寺史跡公園を案内しているが、木製の 新しい道標は、このほかに右上に尺里峠・高松山高松集落を案内している。

普通はここから直接左下へ最明寺史跡公園へ向かうようであるが、 下記新ハイの記事を参考にして、高松集落経由で行くことにして、右上に上がる。送電線鉄塔巡視用のブラチックステップを登ると、 廃道になったような林道の終点に躍り出る。ここからは左に谷を隔てて松田山から伸びてきている尾根を みながら平坦な林道を行く。ときどき山桜が点在し、周りも山笑う状態で好ましい林道歩きである。左の谷が上ってきて小さな渓流となると ニリンソウの群生地が現れ、程なく高松集落となる。まっすぐ行くと高松部落から最明寺史跡公園行くとき通ったことのある変則十字路にでた。

ここは道標に従って左に登ってゆく。左に山桜の点在する高松山を背景とした菜の花や桜で彩られた高松集落を俯瞰しながら廻りこんで登って行く。 やがて植林帯に入って行くが平坦になりだすと開けて、最明寺史跡公園から延長の山桜さくカヤトの丘陵に変わり、廻りこんでゆく。そして、最明寺史跡公園 の案内板が立つ公園入口になる。ここは公園の管理棟があるピンクのしだれ桜咲く池を見下ろせる絶景ポイントである。少し行くと、上下の分岐となっていて 下方向のみ最明寺史跡公園の案内がある。その通り下ると管理棟と池に行ってしまうので、ここは上に登ってゆく。最も高い尾根に上がると、寄休養村方面を指す道標が出てくる。 そして、三々五々ハイカーが休んでいる山桜の大木が立ち富士山も薄らと見える新しい「寄休養村近道」道標の立つところに着く。

松田山の山頂の標識はこの山にはない。 しいて言うとこの道をまっすぐ行って、突き当り、少し左に行ったゴルフ場が見える あたりが山頂かと思うが、この新しい「寄休養村近道」道標と山桜の大木のところは見晴らしもよく山頂としてもよいと思う。ここで昼食の後、この先のゴルフ場の見える 山頂付近を往復し、丁度梯子の形状のように付いている遊歩道をジグザクと写真を写しながら池へと下った。道中まさに春爛漫桃源郷である。

管理棟からハーブ園の傍の自然園へ 道標に従って林道を下る。道端にはヤマブキとムラサキケマンが花盛りである。しばらく植林帯を下ると、バイパス道が現れ、 鹿よけの網戸をあけてショートカットし、また、林道に突き当って左に道なりに行く。そして、道標に従って右下に少し下り左折して 樹林帯を大きくUターンしてゆくと、しだれ桜のピンクが見えてきて、ハーブ園から登って来ている車道に出る。ここは右にハーブ園目指して下り、ハーブ園で小休止する。 最短で松田駅に下る道を店の人に聞き、ハーブ園の中の遊歩道を下に下に行く。帰路の出口ゲートをでて右に下ると東名に並行した道に突き当り左折してゆく。 すぐに東名、246をくぐっている道が右に下っている。ここを下るとJR松田駅入口信号にでて、長かった最明寺史跡公園からの舗装道路の林道歩きもようやく おしまいとなる。


(地図・ガイド)
・昭文社 山と高原地図「丹 沢」
・新ハイ2015/3月号「松田山ー最明寺史跡公園」
「松田町の桜マップ、自然歩道」

(特記事項)
・鉄塔広場から上に少し登り林道を高松集落に行く道は平たんで楽です。
・バスで寄まで行って中津川右岸のしだれ桜遊歩道経由で最明寺史跡公園に登るのもいいかと思います。今回、少し、中津川すだれ桜は 散り気味だったのでもう少し早い方がいいようです。

(コースタイム)
田代向バス停8;40---中津川しだれ桜遊歩道散策8;45〜9;22---寄休養村入口9;30---最明寺史跡公園登山口9;42---鉄塔広場10;36〜42--- 高松集落変則十字路11;34---最明寺史跡公園案内板12;17---新しい「寄休養村近道」道標12;31〜52---ゴルフ場境界(松田山)12;58--- 最明寺史跡公園遊歩道入口13;07---(30分くらい写真撮影)---最明寺史跡公園管理棟13;51---ハープ園14;55〜15;01---松田駅15;18




中津川しだれ桜遊歩道




鉄塔分岐から高松集落への林道にて





高松集落から最明寺史跡公園への途中にて





新しい「寄休養村近道」道標傍の山桜と富士山





最明寺史跡公園





管理棟付近の彩り


Canon PowerShot G1X MarkU にて撮影