A.山歩き/2.山紀行/・・北八つ・雨池・八柱山
北八つ・雨池から八柱山




ー白樺とレンゲツツジの美しい八千穂高原から、雨池を経てシラビソ、ダケカンバ、カラマツなどの大木の茂る八柱山へ登るー

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八千穂高原を起点に雨池から八柱山へ(04-06-03歩く)
昨年、この時期、八千穂高原から八柱山を往復したが、近くにある雨池には寄らなかった。大石川林道(大河原峠林道)を通って雨池に行くと周回でき るようなのでいつかは歩いてみようと思っていた。
今回は大石川林道(大河原峠林道)の八柱山登山口の右の登山道を登らないで、林道をそのまま直進し、先に雨池に行ってそれから八柱山 ・八千穂高原というルートで歩いた。
八千穂自然園の駐車場から八柱山登山口まで約一時間である。 昨年同様、カッコーや鶯のさえずりを聞き、白樺林などを写しながら歩いた。八柱山登山口からの林道は結構長い、両側笹の茂ったカラマツ林 が延々と続く。途中、ミヤマザクラ、沢のクリンソウ、ダケカンバの新緑、などが見られるが、単調な道である。
林道は緩やかに上りだし 、ヘヤーピンカーブに差し掛かると周りの景色は高山らしい雰囲気のシラビソの森に変わってくる。そしてもう一つヘヤーピンカーブを 登りきると登山口から約一時間である。そこからさらに飽き飽きしながら30分歩くと、やっと麦草峠からの道が左から合わさりホッと する。そして約5分間歩くと雨池入口となって山道に入る。
山道は木道である。最近整備したようである。ずっと池まで木道かと 思ったら、途中からぬかるんだ山道となり、ぬかるみにはまらないようルートを拾いながら進むのに往生した。雨池入口から約15分ほど 歩いて雨池の南端に出た。
今まで雨池には秋に来ていた。西岸から見る池は水が枯れて石がごろごろしていた風景だった。 今回は南東岸から眺めたこともあるが、それと同じ池とは想像もつかない風景であった。満々と水をたたえ、静かなたたずまいを見せている 。あの退屈な林道歩きを帳消しして余りあるいい風景であった。
池畔で写真を写しながら小休止した後、八柱山へ向かう。この雨池から八柱山までの道は何も期待していなかった。ただ、 ただ、40分のアルバイトを早く消化したい、という気持ちでシラビソの道を登っていった。道の足元にはミヤマカタバミの花が咲いている。 すぐフラット道になった。意外や意外、ダケカンバ、シラビソ、カラマツなどの大木の茂るいい雰囲気の道になった。見事な森である。 それがしばらく続く。そして最後に3分ほど急登して苦労なく八柱山に着いた。
八柱山で昼食をとって、見覚えのある カラマツの古木のある道を下ってゆく。下りもいい雰囲気である。足元にはマイズルソウ、ツバメオモトが昨年同様咲いている。 カラマツの植林された整然とした新緑の林立も美しい。やがて林道に降りたち、日差しの加減でまた別の表情を見せている白樺林 を写しながら八千穂自然園の駐車場へと戻った。
最初、林道を歩いているときは単調でどうなるかと思ったが、雨池と、雨池から八柱山への大木の茂る森がすばらしく、いい山歩きであった。

  • (コースタイム)
    自宅4:10−相模湖IC5:25--双葉SA6:15〜48−八千穂自然園駐車場(P)8:12〜20 −八柱山登山口9:32−ヘアピンカーブ(A)10:35−麦草峠分岐11:04−雨池入口11:10−雨池11:25〜45--八柱山12:30〜50-- 八柱山登山口13:45--八千穂自然園駐車場(P)15:00

  • (地図)
    ・昭文社 山と高原地図 「八ヶ岳-蓼科・美ヶ原・霧が峰-」2003年度版