A.山歩き/2.山紀行/・・秋田・乳頭温泉郷


冬の秋田・乳頭温泉郷を写す


乳頭温泉郷ブナ林の道。1/29写す。


冬の秋田・乳頭温泉郷を写す ('10-01-29,'10-02-14)
今年の冬も秋田の実家に帰り、暇を見て田舎にいる同級生と雪景色の撮影に出かけた。 実家は田沢湖に比較的近いので、どうしても行く先は田沢湖、乳頭温泉郷方面となる。3月に入って硬雪になるとどこでも自由自在に歩けるが、この2月の降雪期はスノーシューとかカンジキがないと森の中は歩けない。 しかし、最近は車道のほとんどが除雪されていて、道端からでも結構撮影はできる。今回、田沢湖、鶴の湯、孫六、友情の滝、角館と廻り撮影した。

田沢湖へ
田沢湖にカタクリで有名な旧西木村の方から向かい、辰子姫像の立つ西湖畔に出る。辰子姫の向こうに見える秋田駒などの山並みと湖畔のハンノキ や水面のグラデーションが美しい。ここから左回りで行く。回り込んで民家がある辺りから辰子姫方面を見ると入り江が何重にも重なり、丸い田沢湖にしては 珍しく変化のある景色を見せてくれる。少し行くと御座石(ござんのいし)で、雪の白と鳥居や本殿の赤のコントラストがすばらしい。
さらに北湖畔を進むと、ハンノキが目立ち、無数の花の房が垂れ下がり、春を待っている。 その先に雪原と湖面が広がり、さらに水墨画のような山並みが静かなたたずまいを見せてくれている。そして、雪原のきつね色の葦が風に時々たなびいている。
乳頭温泉郷へ
田沢湖高原に上がると、上の写真のようなブナ林の車道を行く。ブナの林立や雪面に落とした木立ちの影が美しい。途中、鶴の湯へ左に下る。左眼下に鶴の湯別館 が見える見晴らしの良いところで下車して一休みし、さらに下ると、やがて橋を渡り鶴の湯別館入口となる。この橋の上からの流れの中に点在する雪を被った石や氷が被写体として面白い。 その先は鶴の湯であるが一風呂浴びるには行ってもいいが昼間の被写体はあまりないので、ブナ林の車道に戻り進む。
途中の乳頭温泉郷キヤンプ場はブナ林がきれいで、雪が固まっていればよってみたいが、ゴム長靴では ラッセルがきつそうでパスしてさらに進む。やがて休暇村に到着する。ここに車を置いて、黒湯の方に適当なところまで行ってブナ林の写真を写す。すぐ先で車道の除雪は終わり、先は先人の踏み跡を辿って行く。 一通り写し終わって戻り、さらに除雪されたブナ林の車道を進む。橋の袂の妙の湯を見送り、少し行くと大釜、蟹場となる。 適当な駐車スペースに車を置いて孫六往復する。
乳頭温泉郷の冬のハイライトは、好みもあるがこの1時間弱あまりの川沿いの孫六往復である。ここは孫六湯治客のために除雪されている。しかし車は夏も進入禁止である。 ブナ林を抜けると、右下が川である。川に点在する石に積もった雪が造形的な美しさを見せている。 また、左上斜面には雪のかぶったブナが天に伸び、川向かいの尾根にも太いブナが風雪に耐えて立っている。
この後、水沢温泉の先の友情の滝に向う。ここも滝の下流の橋のチョと先に温泉宿があり、除雪されている。しかし、 滝まで50m位ある道は通常はラッセルである。今回は運が良く先人の踏み跡を辿って行く。友情の名前の由来なのか二条の滝になっていて、周りがツララに覆われきびしい冬の様相を見せている。


・(特記事項)
  この他に玉川ダム手前の鎧畑ダムの上流がいい。
 雪の少ない時期は湖面の氷と水と雪の交錯する模様がきれいです。玉川ダムまで冬季通行可です。

・(地図・ガイド)
  昭文社 山と高原地図「岩手山・八幡平・秋田駒」

・(コースタイム)
 大釜・蟹場の湯付近駐車スペース--(写真撮影しながら往復約1時間)--孫六の湯




田沢湖


辰子姫 1/29写す





御座石神社





北湖畔にて 1/29写す




乳頭温泉郷


鶴の湯別館入口付近にて





黒湯へのブナ林の道 1/29写す





孫六への道にて





孫六への道にて





友情の滝





[ Canon EOSkissX / SIGMA DC 18-125mm OS HSM]