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筑波山





女体山へのブナの道


筑波山・・白雲橋コースを登り御幸ケ原コースを下山(2014-09-19歩く)
ロープウエイとケーブルのある筑波山、あまりにも便利すぎて敬遠していたが、ある雑誌で素晴らしい樹林の登山道の写真を見た。それに 秋葉原からつくばまで、つくばエキスプレスが開通してしばらくたっているが、まだ乗ったことがなかった。そんなことで行ってみることにした。 後期高齢の身、あまり無理することなく便利なロープウエイなどあるので利用して登ろうかとも思ったが、動けるうちは自分で登ってみようと 白雲橋コースを登り御幸ケ原コースを下った。

秋葉原から筑波エキスプレス快速に乗った。北千住まで各駅停車で、そのあと守谷など数駅に停車で快調に飛ばしてゆく。 東海道線も早いが、感触でそれより早かった。家に帰って調べたとろ最高速度130km/hrということであった。 つくばに着くと筑波山までのシャトルバスが待っていた。それで筑波山神社入口まで行く。今から25年前頃、筑波研究学園都市に 出張で来たことあったが、広い並木の続く車道が碁盤の目のように配置され、建物は研究機関や大学のみで、遠くに筑波山が見られた。それが、道の周りには建物がびっしり立ち、 並木は大きくなり、その変貌ぶりには驚ろかされた。ようやく沼田近くになって田園と筑波山風景が見えてきた。

筑波山神社入口バス停で降りて、神社の 方に緩やかに登ってゆく。切妻造りの屋根のある神橋が見えてきて神社の境内となるが、神社見物は帰りとして、女体山方面の道標に従って、 神橋の右の道を行く。右に廻りこみながら彼岸花咲く沢に掛かる橋を渡り、また左に廻りこみながら登ってゆくと、白雲橋コースの本格的な山道となる。 今までの風景とは打って変わって、鬱蒼とした杉林に広葉樹や杉の古木の混じる道を行く。山道は不規則な石段や踏み固められた石の多い脇道である。 先が長い、疲れないように、できるだけ段差の少ないステップを選びながらゆっくりと登ってゆく。次から次へと若い人たちに追い越される。 同じバスできた中ではしんがりになってしまった。

つつじケ丘への道を右に見送り、しばらく行くと、白蛇弁天のお宮が 現れ、勾配がきつくなる。その上の道標女体山1.6m付近で小休止する。この後が雑誌で見た山道風景であった。結構傾斜のきつい石の散在する広い山道が直線的に のぼっており、天を覆う高木のトンネルが続く。写真を写したが、木漏れ日のキラメキが多く、うまく写らない(下の写真)。

ずっと登りが続き、山頂までもつだろうかと思った頃、尾根の右側の巻き道に入いり(巻き道入口)、勾配が緩む。ここで小休止して、緩い アップダウンを繰返す道を一息つきながらゆく。17,8分も行くと、また、急な土止め階段が現れる。地図からすると尾根まですぐのよなので我慢我慢と言い聞かせながら 登って行く。やがて、待望のつつじケ丘からの山道と合わさる。

ここからは一変し、奇岩の道となる。弁慶七戻り、高天ケ原、母の胎内くぐり、出船入船、裏面大黒石、と続き、この後、雑誌で見られた 素晴らしいブナ林の遊歩道(上の写真)を行く。右手のブナの間から見える尾根の山肌は 薄らと黄ばみ、もうブナの黄葉が始まりだしていた。次にブナ林に北斗岩が現れる。それより少し行くと、女体山まで300mのプレートが立ち、最後の ブナと巨岩の急登の道が始まる。後の方で子供たちのにぎやかな声がする。父兄同伴の保育園児であった。つつじケ丘から登って来たとのこと。 元気である、岩の登りは遊園地のアスレチックのようにすいすい登り、最後の岩の登りでは追い越されてしまった(苦笑)。

ようやく女体山に到着した。長かった、約3時間かかった。休みも入れてガイドのコースタイムの1.5倍である。後期高齢の身で登ってこれたことに感謝し、 満足しながら周りを見渡す。生憎、季節のせいか靄って、遠くの首都圏まで見通しがきかない。そろそろ昼であるが、 御幸ケ原でとることにして、先に進む。今度は保育園児に追いついてしまった。岩の下りは保育園児は苦手らしい、渋滞してなかなか前に進まない。 せきれい茶屋、カタクリの里、ブナ林などのんびり眺めながら付いてゆく。やがて、お祭りが開催されている広場のような風景が見えてくる。

そこが、ケーブル駅のある御幸ケ原であった。ケーブルやロープウエイで来れるので、ハイカーも多いが観光客も多い。ようやく空いているベンチを見つけ昼食をとる。 西側上には男体山があり、その周囲は自然研究路になっている。便利なのでまた来てもいいかなと思い、男体山は次の楽しみにして御幸ケ原コースを下ることにする。

最近整備されたようで急降下の新しい土止め階段が延々と続く。ブナの大木が立ち、それに杉の大木が混じる。 下るにしたがって杉が多くなり、巨木も増えてくる。まるで、古刹のお寺の境内の森のようで雰囲気あって素晴らしい。男女川看板あたりに来ると勾配も比較的緩んでくるが、ごろごろ石が多く、 障害物競争しているようだ。歳なので下りが特に危ない、足元みながら慎重に降りる。やがて、左に巻き、右下にケーブルの軌道が 見えて来る。この後、山道はケーブル軌道に沿って下って行く。杉の植林帯が続き、めぼしいものはなく、黙々と下る。

やがて、左に下る踏み跡が出てくる。先で本道に合流するショートカット道かと思い、入ってゆく。なかなか合流しないが、眼下に筑波山神社の屋根が見えるので、特に不安はない。 やがて、本殿上の周遊道に突き当り、右に少し行って、本殿裏に通じている小道を下り、神社境内に至る。石段を下ると、今朝ほど見た 切妻造りの屋根のある神橋が見えてきて周回を終えた。

(地図・ガイド)
「筑波山マップ」

(特記事項)
・筑波山行きのシャトルバスはスイカがききません。

(コースタイム)
筑波山神社入口バス停8:38---白雲橋コース登山口8:53---道標女体山1.6km9:47〜51---巻き道入口10:15〜19---つつじケ丘コース合流点10:44 ---女体山11:46〜53---御幸ケ原12:16〜45--- 男女川看板13:19---ケーブル軌道合流点広場14:43---(途中5分ほど休憩)---筑波山神社本殿14:31---筑波山神社入口バス停14:43





木漏れ日の山道





北斗岩





ブナが黄葉しだしてきた





女体山山頂





杉の巨木





階段と杉の巨木


Canon PowerShot G1X MarkU にて撮影