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奥森吉 桃洞の滝
(とうどうのたき)




桃洞の滝


秋田奥森吉 桃洞の滝(2014-11-05歩く)
今年の春、森吉山東山麓のクマゲラの森を歩いてみょうと計画したが、林道の橋が補修中で通行止めで行けなく小又峡を歩いた。 今回、秋田の実家に行く用事があったので、ついでに念願のクマゲラの森を桃洞の滝まで歩いてみた。

森吉山荘を過ぎるとすぐ右に入る林道があり、これを道なりに行く。 鬱蒼たるブナ林の道を行くと思ったら、それほどでもなく、この先素晴らしいブナ林があるのか少し心配となる。10kmほど入ると、道路標識があり、左りクマゲラセンター、まっすぐ青少年野外活動センター等とある。ここは左に下ってゆく。 やがて、左に川を見ると、左、ノロ川橋、まっすぐ、クマゲラ保護センターの分岐に至る。11月に入ったためか、先のクマゲラ保護センターへの道は車止めが立てられ進入禁止となり、センターも閉鎖されている。この分岐付近の駐車スペースに車を 置き、車止めを越えてクマゲラ保護センターに行くと、桃洞の滝方面への道標が立ち、左にブナの森の中に入ってゆく。 奥入瀬のような川を二回ほどわたると、少し登り素晴らしい冬枯れのブナ林を行くようになる。

このあたり一帯は谷地、すなわち湿地帯になっており、ところどころ木道である。また、池塘が見られ、池の底にはブナの葉っぱが沈み、 水面にはブナの木々が映り込み、さらに晩秋の日は低く、斜光となって森の中に満ち溢れ、あらゆる冬枯れの木々の梢が煌めき、実に美しい。また、久しぶりの快晴で、真っ青な青空にすっくと立つフナの林立が美しい。 道はノロ川にほぼ沿って行き、二か所で沿岸に接近する。川に浮かぶ落ち葉と水面に写り込むブナと青空、清々しい秋の日和を演出している。 やがて、道は川の傍の赤水渓谷と桃洞の滝方面の分岐となり、右に桃洞の滝方面に若いブナ林を通過し川沿いの道を行く。

滝幅は大きいが落差の小さい桃洞横滝が現れる。煌めく白い流れがまぶしい。すぐ支流を渡渉して進むと、ますます、岸に 近くなり、岩の川床の端を行くようになる。岩を滑るように、あるいは小滝となって流れる様を写す。ここら辺 から上流が桃洞渓谷のようである。道は丸太状の踏み台を渡って右岸に渡る。いよいよ流れは小滝や滑の連続となり、無数の白い泡玉のような 流れ、鱗模様流れ、筋条流れなどなど、日の光りを浴びて煌めき瀬音を響かせながら流れてゆく。

瀬音が轟音に変わると豪快な桃洞の滝が見えてくる。桃のような変わった形の滝で二度と忘れることがない。水量多く、 うろこ状に落下している。足元の左上からは六段の滝が滑るように落ちてきて競演している。写真を写したのち、少し下って、瀬音けたたましい泡玉の滑滝で昼食を取り、引き返す。 来た時と光線の具合が変わり、また、ブナ林は素晴らしい光景を見せてくれる。クマゲラの森、ほんの少し触れただけであるが、水辺が ブナ林にあることが何とも心地よい。水の流れに時を感じ、ブナと空の映り込みに宇宙とのつながりを感じ、癒される。

(地図・ガイド)
クマゲラの森トレッキングガイド(NPO森吉山ネイチャー協会のHP)

(特記事項)
・ノロ川橋手前に4,5台の駐車スペースあり、森吉山野生鳥獣センターに大きな駐車場があります。
・林道は舗装されています。

(コースタイム--写真写しながらの時間です)
ノロ川橋P10:21---赤水渓谷・桃洞の滝分岐11;20---桃洞横滝11;28--- 桃洞の滝12;03〜23---ノロ川橋P13;50






























桃洞の滝


Canon EOS60D / TAMRON 18-270mm F3.5-6.3 DiII VC PZD にて撮影