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渋沢から曽我丘陵


大井町高尾集落上のミカン畑、遠くの山は曽我丘陵


渋沢から曽我丘陵を歩く(2012-02-22歩く)
今年は大寒波が次からつぎへと南下してきて、寒さ厳しく梅の開花も半月から1ヶ月も遅れている。開花が気になり、鎌倉などに様子をみにゆくと、ようやく紅梅がちら ほら咲きだした。待ちかねた観梅ハイキング、曽我梅林に行ってみることにする。曽我丘陵は国府津から何回となく歩いているので、反対の方、すなわち、新ハイ2012年2月号「八国見山ー武山」を参考にして、渋沢から 歩いてみることにした。

秦野から渋沢丘陵を歩いて頭高山に行ったことがあった。その時の頭高山の 入口は栃窪会館であったので、地形図を見ながら渋沢えきから栃窪会館を目指す。実際の道は小路が増えていて紛らわしかったが、見当を付けてゆくと、左斜めの 道に入った。そこからは道なりで、川沿いの車道に突き当って右折してすぐ左下に下り、橋を渡って、いよいよ渋沢丘陵に大きくUターンしながら 登ってゆく。高度を上げると、大山や丹沢の山々が大きく見えてくる。
やがて見覚えのある栃窪会館に 至る。ここは頭高山方面の道標に従って右に入ってゆく。民家を抜けると里山の風情となり、畑からは煙が昇り、花芽のついた桜並木の梢が青空に広がっている。栃窪神社Y分岐では右の樹木のトンネル道に入ってゆく。以前は常緑樹の薄暗い道であったが 間伐され明るくなって良くなった。この樹林の道を抜けると、簡易舗装道路の十字路に出る。そこには道標が立ち、まっすぐ頭高山、手前震生湖とあるが、目的の大井町高尾集落方面への道標記事は無い。 ここは左に行く。
明るいコナラやクヌギの道を行く。両側の道端にはシャガが延々と続き、シャガの咲くころまた来たいものだと思う。 やがて、右にカーブしてゆくと、左が大きく開け、梅の木の畑が広がり、右上を見るとコナラなどの林立が青空を背景に並び美しい。やがて、右にアンテナ設備が見えてくると、簡易舗装はは終わり、山道となる。道はしっかりして迷うことはない。 この道もコナラ、クヌギの道で、明るく素晴らしい。林床のアオキの赤い実が冬枯れの風景に彩りを添えている。よくぞ、自然が残っていたと感心したり、春の芽吹きの頃もさぞかしいいだろうと想像しながら行く。
しばらく行くと簡易舗装の農道に 出て、大きく開ける。左を見るとキウイ畑や梅畑の向こうに大山など丹沢の山が望まれ素晴らしい。道は右に緩やかにカーブして、左が竹林の道を行く。少し行くと、Y字分岐となる。右に登ってゆくと、新ハイの記事の「竹山」のようだがパスして 左斜め前方に下ってゆく。照葉樹の展望の効かない道を下ってゆくと、またまた大きく左が開け、眼下の畑の向こうに東名、さらに その向こうに曽我丘陵の山並みが連なって見える。
畑やミカン畑の斜面を大きくUターンしながら高尾集落へ下ってゆく。やがて こんもりとした社叢林のある神社の脇を通って斜め丁字分岐に突き当たる。ここは右に下ってゆく。まもなく県道に掛かる陸橋が見えてくる。陸橋を渡って車の多い車道を右に登ってゆく。この道が一番つらいところであるが、我慢してゆく。左手に立花学園グランドの 看板が見えてきて、左に行く車道もあるが、これを見送って登ってゆく。やがて集落が見えてきて、「野立看板、(株)大広社」の標識の立つところを 左に下る。道なりに右に登ってゆくと、T字路となり、その正面に東名の下を抜けるトンネルが見えるてくる。
トンネルを抜けていこいの村へと登ってゆく。本コースで一番の登りのような気がした。栗林を過ぎ車道に出るが、そのまま 突っ切ってゆくとピンクののぼりが見えてきて、いこいの村に至る。いこいの村ではお雛様が飾られていてひな祭中であった。施設を見学したのち元来た道に戻り、まっすぐ少し行くと十字路となった。そこには曽我丘陵方面の道標がたち、右側の斜面 には、運よく早い紅梅や白梅が咲いていた。ちょうど昼時、梅眺めながら昼食とすることにする。
ここからは一本道である。しばらくは明るい雑木林の道を行くが、やがて時々梅畑のあらわれる常緑樹や杉林の道を登ってゆく。浅間山のアンテナ施設を 過ぎ少し行くと、十字路となる。左方向菅原神社の道標が立っている。そしてまっすぐの道は道半分に立入り禁止の衝立が置いてある。ここは無視して尾根沿いにまっすぐ行く。やがて建設中のアンテナ設備が右に現れる。この工事のために、車両進入禁止 の意味だったらしい。本当に紛らわしい。
ここから杉林の林立の道を下って行く。やがて、下りきると、また、十字路となる。まっすぐ行くと不動山への道である。ここもまっすぐ行く。途中、右斜面に 登る不動山登山口が現れるが(小さな見過ごし易い道標あり)、以前登ったので、パスしてそのまま真っ直ぐ巻き道を行く。しばらく杉林の道を右に廻りこみながら行くと、不動山への登り口が現れるがここには標識は無い。やがて杉林を急降下すると、 薄暗い山道から開放されて舗装された農道に出る。
まっすぐ行くと六本松跡で、右は下曽我へ下る道である。もう、相当歩いたので、ここでは下曽我へ下ることにする。大きくU ターンしながらミカン畑を下ってゆく。もう、ミカンは収穫が終わっているが、高齢化であろうか、放置された荒れたミカン畑も結構みられ、鳥の餌となっている。 下るにしたがって梅畑が多くなってくる。今年は大幅に遅れ、この時期は満開のはずであるが、二〜三分咲き程度で、まだ当分楽しめるようである。


(地図・ガイド)
・地形図 Map1Map2-----(GPS ATLAS ASG-10とカシミール3Dにより作成)
・新ハイ2012年2月号「八国見山ー武山」

(特記事項)
 渋沢から下曽我まで約15kmでした。いこいの村の施設に入ってGPSの電波が途切れ軌跡が
 乱れたところがありました。その分は引きました。

(コースタイム)
渋沢駅9;00--栃窪会館9;36--大井町高尾・頭高山分岐9;55--竹山分岐10;31--高尾陸橋10;55--東名下トンネル11;09-- いこいの村11;22〜12;01--不動山先の簡易舗装道路の下曽我分岐13;07--下曽我駅14;10



頭高山分岐先の山道





キウイ畑あたりから振り返る





いこいの村の紅梅





下曽我へ下る道にて


Canon EOS 60D / TAMRON 18〜270mm VC にて撮影