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富士箱根トレイル・須走温泉より立山




立山のブナ林


富士箱根トレイル・須走温泉より立山(2012-09-15歩く)
立山は篭坂峠から大洞山・三国山と結ぶルートから外れたところにあり、 歩く人が少なく静かな山で、ブナ林と富士山展望スポットもあり、お好みの山であった。今月発行の新ハイ誌で、小山町が富士箱根トレイルとして 立山から須走温泉に降りる登山道を整備したことを知り、あの静かな立山はどうなっただろうと、須走温泉から往復してみた。


山から戻ったら寄る予定の須走温泉天恵の駐車場に車を置かせてもらう。 20mくらい国道を上ると、別荘に上がる道があり、その角に「立山2.5km」の富士箱根トレイルの道標が立っている。道標に従って、結構急な別荘地の車道を上ってゆく。別荘の朝露の煌めきの庭には、シュウメイギク、コスモス、 ホトホトトギス、ミズヒキ、ツユクサ、等が見られ、秋の野趣を愛でながら登ってゆく。道は突き当り、そこには富士箱根トレイルの看板が立っている。

ここから、雨水で掘られた跡のある火山灰の道を緩やかに登って行く。火山灰は流れやすく、土嚢や、丸太で補強されている。 約10分ほど行くと、左の杉や檜の植林帯の急斜面に取り付く。直登するなら大変であるが、大きく稲妻型に整備された山道は歩きやすい。 周囲の植林された杉・檜は間伐され明るい。尾根が近くなると自然林に変わり、モミジの大木が天を覆い、秋の紅葉の頃は見事だろう、と 想像する。尾根に乗ると道標が立ち、右に上がってゆくが、道標のところは展望所となっていて、富士山方向が切り開かれている。 おびただしいヨメナが群生し、赤松の大木の先に、富士山が頭だけのぞかせている。

ここから林床にヨメナの群生の続く広い尾根の道を登ってゆく。灌木に時々太いヤマボウシや赤松、モミジの混じる山道である。やがて、左にトラバース気味に行き、更に、登って行くと、勾配が緩み、砂地の広場に至る。そこには立山0.7kmなる道標が立っている。 そろそろ山頂かと思ったら、また、勾配がきつくなり、広々とした自然林の道を行く。踏み跡が薄いところもあるが、赤のテープが 要所要所にあり、迷うことはない。鹿の食害防止の金網で囲まれた、ドウタンツツジの大木が現れだすと、やがて、三叉路に着く。 まっすぐ行くと、立山の山頂を経てあざみ平、右は立山展望台である。

今回は富士山の絶景ポイントである右の展望台へ行くことにする。フラットな好ましい自然林を行く。カラマツ、モミの林に変わって、すこし下ると 三角点の手前の見覚えある元からある山道と合わさった。生憎、下の展望所では頭を少し見せていた富士山はすっかり雲の中であった。小休止した後、旧道を立山へ向かう。 途中、右の森にブナの巨木が立っており、7年振りに再会し写真を写す。

そこから少し行くとT字路となる。 左は先ほど登って来た須走紅富台(須走温泉)へ、右はあざみ平らである。ここは以前、立山という手製のプレートがぶら下がっていた立山山頂である。 道標をよく見ると、道標の柱に「立山山頂」とあり、正式に立山山頂となったようである。ここから、あざみ平経由で篭坂峠まで行き、バスで須走温泉に戻る方法もあるが、 今日は三連休の土曜で、車がすごく多かった。河口湖からくるバスはあてにならないと思い、登って来た須走紅富台への道を戻ることにした。

(地図・ガイド)
・山と高原地図「富士山」
MAP(須走温泉〜立山ルートログ、カシミール3Dにて作成)
・小山町HP富士箱根トレイル

(特記事項)
・別荘地突当りの「富士箱根トレイル」看板付近にも、2,3台の駐車スペースあります。
・立山の紅葉は10/末〜11/上旬です。新緑は5月連休過ぎ位です。

(コースタイム)
須走温泉(P)7;57---別荘地突当り「富士箱根トレイル」看板8;17---植林帯への登り8;26---尾根展望所8;49〜57--- 立山0.7km道標9;34---Y分岐10;00---立山三角点展望台10;07〜26---(ブナの巨木撮影26分)---立山山頂11;01---Y分岐11;03---尾根展望所 (昼食)11;40〜55---「富士箱根トレイル」看板12;14---須走温泉(P)12;26



展望所から富士山を望む





ヤマボウシの大木に寄り添い咲くヨメナ





立山のブナ林





立山のブナ林





立山展望台からの富士山('04年に写す)


Canon EOS 60D / TAMRON 18〜270mm VC にて撮影