A.山歩き/2.山紀行/・・高塚山・をくずれ水仙郷home


高塚山・をくずれ水仙郷



道の駅「ちくら・潮風王国」付近のお花畑から高塚山の山並みを望む

高塚山・をくずれ水仙郷 ('09-12-27)
お正月用の花を買いに山歩きも兼ねて南房総に行ってみることにする。 今の時期、花の南房総といえばキンセンカやストックの千倉と水仙の保田である。車での移動になるが、千倉の高塚山と保田の奥の大崩集落の「をくずれ水仙郷」を歩いてみた。
車で今月初めに養老渓谷の梅ケ瀬渓谷に行って、千葉にはアクアラインを通ると極めて短時間でいけることを再認識した。今度は最南端の千倉である。ここも、初めてであるが「富津館山道路」を通ると今までは考えられないほど 短時間で行けた。目算が狂って千倉に余りにも早く日の出頃に着いた。尋ねる人もいなく、当初決めていた道の駅「ちくら・潮風王国」第二千倉大橋パーキングを間違えて、最北東側の同じ名前の道の駅「ちくら・潮風王国」に車を置いてしまった。

高塚山
道の駅「ちくら・潮風王国」の駐車場の西側の出口から歩き出す。車道を渡ると山側に入り込んでいる道の角に標識が立ち、「照葉樹の森コース入口・露地花の里コース・大川お花畑」とある。 それに従って山側に行くと畑が開け、キンセンカ、ストック、ヤグルマソウ、ポーピー、菊などのお花畑がアチコチに見える。 見せるための畑でないので、支柱や小さいビニールハウスがあったりして、見栄えが良くないが、冬の時期の珍しいお花畑、春がきたようですごく心地良い。
お花畑の写真を写しながら行くと、やがて、410号線に出る。右向かいの信号の辺りに「高塚不動大聖院」の白い大きな看板が立っている。そこを入り小学校の脇を通って少しゆくと民家が途切れて開けてくる。畑・お花畑・原野の向こうに照葉樹の黒々とした高塚山の山並みが見える。 山麓に向って進むと、やがてお寺の前に出る。標識「照葉樹の森コース入口・高塚山頂」に従って、お寺の前を右に行き、道なりに照葉樹の森へと進んでゆく。
照葉樹の森、マテバシイと思うが、薄暗い林の中の岩を削った石段の道をいきなり登って行く。以前登った鳥場山のマテバシイの純林もすごかったが、ここも太く密で、天高く覆い、トンネルをくぐっていく感じで登って行く。照葉樹の森は薄暗くしかもポイントがなく写真は写しずらいが、写し写しジグザグと石段の道を登って行く。
やがて道は尾根の肩を越え、右に尾根の裏へと廻り込んで行く。尾根の裏側に回り込んだので、日が遮られ、さらに薄暗い石段の登りとなる。15分ほど登るとベンチがある平坦になるが、すぐまた石段が続く。やがて石段は終わり、右に尾根を見ながら巻き道を行く。高塚山は花畑から見えた山並みの陰のようで、左奥へと進んでゆく。 なぜここに、と思われる富士山登頂記念碑を過ぎると、右からの山道が合わさり、鳥居と道標の立つチョとした鞍部となる。
道標には、右「汐の香りコース入口」手前「露地花の里コース入口」前方「高塚山山頂」とある。鳥居をくぐるとまた石段の登りが続く。木々はマテバシイの他に木肌の荒いアカガシの大木が増え、空が開放されて明るくなる。 鳥居から約20分ほど登るとマテバシイ、アカガシ、銀杏の大木が立つ奥の院のある広場の高塚山に到着する。しかし、高塚山の標識はみあたらない。周りは木々に囲まれ、殆ど展望が利かないが、海の方だけは少し開け海が煌いて見える。
少休止した後、鳥居の所に戻り、そこから登ってきた道と違う左の「汐の香りコース入口」のコースの方を下る。マテバシイの林の山道をゆるやかに下ってゆく。上りは石段が多かったが、ここからは緩やかな山道の下りである。4分も行くと鞍部の十字路となる。左と真っ直ぐは道標の案内がない。右「魚っちんく千倉・長 性寺」とあり、右に行く。道は左に尾根を見ながら回り込みながらマテバシイの林を緩やかに軽快に下ってゆく。やがて、左下に谷を見ながら下っていくと、梢越しに池が見えてくる。
合有戸溜池(がゆど)という灌漑用の池で、傍までコンクリートの急坂の道が登ってきている。それを道なりに下ると、民家や長性寺のブルーの屋根が見えてきて麓に降り立つ。長性寺の入口付近から畑や原野の広がる道を海の方に行くと国道に突き当たる。国道を南西に少し行くと千田バス停があった。そしてさらに行くと今朝ほど入って行った「高塚不動大聖院」の看板の立つ信号見えてきた。 また、お花畑や潮風が香る太平洋の波や煌きを写しながら道の駅に戻り高塚山のハイキングを終えた。この冬の時期、一足先の春を感じながらののどかな気持ちのよいハイキングであった。

をくずれ水仙郷
この後、次の「をくずれ水仙郷」へと向った。今朝ほどきた道を富浦IC、鋸南富山ICと戻り、鋸南富山ICから佐久間ダムを目指して行く。佐久間ダムの周りも結構水仙が咲いてきれいである。しかし、やはり自然に咲いている水仙がいいと思い「をくずれ水仙郷」を目指す。 その坂道の両脇の斜面もすごい水仙の群落であるが、残念ながら停めるところがないのでパスして先に行く。T字路に突き当たった左角に直売所のある駐車場があり、そこに車を置いて山里の道を峠まで往復することにする。
観光バスも駐車する駐車場であるが、駐車している車は自家用車が一台だけである。周りは水仙の香りが漂い、里山の道の両脇の斜面は満開の水仙が絨毯のように広がっている。今年は花が早かったようで、もったいないが殆ど人はいない水仙ロードを往復約1時間半のんびりと写真を写しながら歩き、水仙を満喫した。

( マップ・ガイド )
・山と渓谷社「11 千葉県の山」
・Mapion「千倉町大川付近」
「をくずれ水仙郷MAP」 --MAPが表示されてから、もう一度クリックすると拡大します。

( 特記事項 )
・この千倉の海辺の道路には紛らわしいことに同じ名前の道の駅パーキングが3ケ所もある。北東側から「ちくら・汐風王国」、第二「ちくら・汐風王国」、第三「ちくら・汐風王国」である。千倉大橋パーキングは第二である。
やはり、千倉大橋パーキングに車を置いて、大川のお花畑を420号線に沿って歩きながら高塚山に向ったほうが花を楽しめると思う。

(コースタイム): ==は車、--は歩き
自宅4:30==(横浜新道・湾岸・アクアライン・富津館山道路)==富浦IC6:25==道の駅「ちくら・潮風王国」駐車場7:00〜22--国道410号線・高塚不動尊看板7:30--妙高山大聖院7:42--ベンチ8:01--鳥居(分岐)8:13--高塚山8:26〜39 --分岐8:51--ため池9:09--民家9:15--長性寺9:19--国道410号線千田バス停9:31--国道410号線・高塚不動尊看板9:35--道の駅「ちくら・潮風王国」駐車場9:52〜10:40==(富浦IC・富山IC)==をくずれ水仙郷駐車場11:50〜55--(昼食15分ほど)--峠12:50--をくずれ水仙郷駐車場13:18



マテバシイの森を登る




高塚山山頂のマテバシイの大木




大川のお花畑


〜 をくずれ水仙郷 〜

















Canon EOSkissDX / SIGMA DC 18-125 OS HSM / EF-S55-250 IS にて撮影