A.山歩き/2.山紀行/・・富士山麓・須走口

冬の富士山麓・須走口
〜 冬季限定 〜



雪煙舞う富士山


冬の富士山麓・須走口(06-02-05歩く)
最近、富士山に魅せられて富士山の写真を写している。しかし、本で紹介されているメジャーな撮影スポットはカメラマンでごった返し、それに写した写真は同じ様なものになってしまう。 もう少し静かで、変わったアングルからの富士山を写せないものかと撮影地を探しているうちに発見したのがこの須走口である。富士山の撮影スポットとしては個人の好みがあるので、いい場所とは 言えないかもしれないが、冬の自然観察、スノーハイキングにはいい場所ではないかと思っている。
須走の浅間神社の駐車場付近から富士山須走口新五合目へ富士あざみラインが上がっている。冬はこの富士あざみラインは標高1200m付近に設けられたゲートで 交通止めとなっている。そのゲート付近まで車で上って行ってのスノーハイキングである。
富士あざみラインは浅間神社から真っ直ぐ松並木を登り、やがて緩やかなヘヤーピンカーブ の稲妻道となり、5回ほどヘヤーピンを通過すると交通止めのゲートとなる。稲妻道の両側はダケカンバやシラカバが混じるコナラの美しい 森である。そして、右方向に上がるヘヤーピンカーブに差し掛かる度にコナラの上から雪煙を上げた富士山が現われる。 今年の冬、3回ほど行ってみた。
  1. 浅間神社付近まで雪が積もっていた場合は、家族連れは富士あざみラインの松並木の直線部あたりで適当に脇に入る林道に車を入れ、子供をソリなどで遊ばせていた。私は写真撮影が目的であったので ゲートまで行って下りながら適当に車を止めて、富士山、コナラの林立、雪面に映る木立ちの影、などを写しながら下った。
  2. 松並木の直線道周りがほとんど雪が溶けていた場合(今回)は、家族連れはゲート付近に車を置いて、周りで雪だるまなどつくり遊んでいた。私はゲート付近に車を置いて、三脚にカメラを付けて富士あざみライ ンをコナラの木立ち、富士山、雪面の木立ちの影、雪面の動物の足跡、などを写しながら上がっていった。途中、短かいスキーを担いでアイゼン付けて富士あざみラインを登ってくる中年の男性にあった。 そして、私が帰る頃、スキーで富士あざみラインを下って行った。
    同じ様な風景で、どこまで上がったか定かでないが、旧馬返しの下あたりではないかと思う富士山の宝永火口が見えてくる地点まで、写真を写しながら 約3時間かかって登った。下りは富士あざみラインの稲妻道を串刺しにするように何回となく富士あざみラインを横断しながら、コナラ林を直線的に下っている山仕事の山道(先端に赤い帯のある50cm位の白い角柱が道沿いに間隔を置いて 立っている)を約20分で下り、ゲートの車の置いてあるところに戻った。
こんなことで写真撮影を目的で適当に登ったが、スノーハイキングとしても、富士あざみラインを忠実にたどれば危険はないので楽しめそうである。 なお、ゲート先の富士あざみラインは、今回、以前降った雪が溶けて凍結し、その上に新雪が積もっていて結構滑ったので、軽アイゼンが必要であった。


(地図)
・昭文社 山と高原地図「富士・富士五湖」

( 注意事項 )
  1. 富士あざみラインはノーマルタイヤで登れるときもありますが、万一を考えてスタットレスタイヤとチエン持参が必要です。三回ともスタッドレスで 登りました。
  2. また、富士あざみラインの周囲は自衛隊の演習場になっているところもあります。そこは立ち入り禁止です。
  3. 富士あざみラインをどこまで登るかは自分の体力、冬山の経験、天候等などを勘案し、自己責任で判断してください。
























Canon EOS kiss DN / SIGMA 17-70mm DC にて撮影
ただし、「雪煙舞う富士山」はTAMRON 28-300mm XR Di X1.4テレコンにて撮影