A.山歩き/2.山紀行/・・曽我丘陵不動山


曽我丘陵・不動山
( 327.7m )

国府津上辺りから富士山方向を望む


国府津から曽我丘陵不動山へ ('08-01-05)
曽我丘陵の麓は曽我梅林であるので、本当は梅祭りの頃、すなわち2月上旬から 下旬のころ歩いた方がよいと思うが、下見と正月でなまった体の鍛えなおしを兼ねて歩いてみた。
国府津から山に取り付いて尾根づたいに不動山 まで行って下曽我に降りてくるという計画である。1/25000の地形図を見ても道が多くて、どこをどう歩いたらいいかわからない。兎に角、行ってみ ることにする。

取り付き点は国府津駅の北側であるが、駅の出口は南側しかない。南口にでて、国道一号線を右に行くつもりでいたが、人々が 右の駐輪場と駐車場の間の線路沿いの歩道を行き来していたので、その歩道を行く。5分も行くと左手に古美術屋さんがあり、その向かいに 東海道線下をくぐり抜けるトンネルがあった。トンネルをくぐり抜け、新幹線架橋の下を通り、御殿場線の踏み切りを渡ると左右が広い道の 十字路に出た。右向かいが光明寺であった。その入口に道標が立ち、左「菅原神社」、真っ直ぐ「六本松跡」とあった。ドンピシャリとハイキング入口にでたのには驚いた。全く いいところにあるトンネルである。
これで迷うこともなく六本松跡まで行ける 、と気分も楽になる。軽トラがやっと通れる位の舗装された道を真っ直ぐ登り、その後は道なりに登って行く。周りはアオキなどの照葉樹とミカン畑である。ヒヨドリがピイーピイーとうるさいくらい鳴きながら 飛び回っている。登るにしたがって左右の開けたところから見る景色も良くなってくる。左は箱根の山に富士山、光る相模の海である。この日は生憎富士山は雲の中であった。 右は光る国府津の海である。30分ほど登るとカーブミラーの立つ広い舗装道路に突き当たり、曽我丘陵の尾根に乗る。ここにはトイレと道標があり、案内にしたがって左に登って行く。
すぐピークらしきところを越え、見晴らしのいい道となり、右手前方には大山が見えてくる。カーブミラーから10分ほど歩くと今度は広い 舗装道路が横断している。ここも道標にしたがって道幅が幾分狭くなった舗装道路を真っ直ぐ行く。そして右側が大きく開けた斜面の 道を緩やかにカーブしながら行くと、五国峠農道記念碑が立つところとなり、ここらへんが五国峠であることを知る。そして、さらに行くと風外窟分岐となる。 ここも道標にしたがって風外窟を見送って真っ直ぐ行く。
五国峠から20分ほど歩くと車の音がしてきて、国道1号線・246、西湘バイパスが込みあう時よく利用する国府津から沼代に抜ける広い車道の 隧道上を通過する。光明寺からここまで約一時間である。前方のこんもりしたところが地図からすると三角点のある高山である。 登り口が見つかったら登ることにして、道なりに行く。道は高山の左側を巻くように行くが登り口はでてこない。そのうち、変則三叉路になり、道標にしたがって右上に戻るように登って行く。 本コースで一番の登りとなる。
10分位の登りで、見晴らしのいい平坦地となる。そうすると道標が現れ、右に導かれる。今までは尾根沿いという感じで、山勘と道標が一致したが、変則三叉路からは、道が入りくんでいて、 道標がないと歩けないような感じである。さらに道標のあるところを三つほど通過して四つ目が一本松というところであった。ここは見晴台をへて別所梅林に下る分岐でもあった。ここを道標にしたがって 六本松跡へ右の道に入る。この辺は梅の木が多く、もう大分つぼみが膨らんできている。6分ほど行くとウオーキング案内板や六本松跡説明板のある六本松跡に着いた。

ウオーキング案内板を見ると、町で整備しているウオーキングコースはここまでで、これより北側の山道には道標はない。丁度昼となったので昼食としながら、 1/25000地形図を出してこれから行く不動山への道を確認する。ここは地形図によると十字路となっているが、実際は北東方面右斜めの道もあり、変則5差路となっている。不動山へは曽我に下っている舗装道路の上を 陸橋で越え登っている舗装道路を上がってゆく。すぐ、また二股に分かれている。これは左に行く。そうするとアンテナ塔が右上に見えてきて、左から舗装道路が上がってきて交わる。 そしてさらに行くと、地形図にないT字路に突き当たる。
ここは右に行く。やがて右から合流する道があるがこれを見送って真っ直ぐ行く。周りは杉の植林やアオキなどの潅木となり、道は少し暗い感じである。そして送電線鉄塔を少し過ぎると 舗装道路は左にカーブする。その角に、杉林に入って行っている山道がある(下の写真)。ここが不動山へも通じる尾根沿いの山道である。しかし、道標はない。 T字路からここまで7,8分である。
初めての土の山道を登って行く。薄暗くて余りいい気分でない。やがてピークに達し、不動山かと思ったら、そのうち下りだす。鞍部に達し少し登りはじめた所の左の杉林に小さく不動山と書かれた赤テープが巻かれてあり、 踏み跡が左上に伸びている。広い山道は不動山の右を巻いているようである。ここは左上に登って行く。
杉、コナラ、アオキの混じる薄暗い林の山道を7分ほど行くと、標識の立つ不動山に着いた。木々に囲まれ、全く見晴らしが効かず、 証拠写真を写して先を急ぐ。先は急降下していて3分ほどで巻き道の広い山道に降り立った。そこには手製の不動山登山口という看板があった。
この後、先に進むと十字路となり、左へ舗装された広い道を下曽我へと眼下に相模の海を見ながらどんどん下って行く。 道は途中上からの道と時々合わさるが、下へ下へと下ると間違いなく下曽我の方に向う。町並みが現れてきて下ってゆくと、T字路となる。ここは右に行って道なりに行くと 城前寺の前を通り、下曽我派出所の交差点に着く。信号を渡ってV字の分岐の右の小路を下ってゆくとやがて下曽我駅に着いた。


(地図)
・1/25000地形図「小田原北部」
・略図 ウオーキング案内図

(コースタイム)
国府津駅10:17--光明寺10:27--カーブミラーT字道路10:55--国府津・沼代道路隧道上11:27--一本松12:02--六本松跡12:08〜21--山道入口(上の写真)12:39〜42--不動山登山口(赤テープ)12:50 --不動山12:57--広い山道13:01--十字路13:05--下曽我派出所の交差点13:55--下曽我駅14:02







光明寺の水仙





[ CANON EOS kissDN / EF-S17-55 IS USM / EF-S55-250 IS]