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鎌倉・吉沢川から紅葉の獅子舞





獅子舞紅葉

鎌倉・吉沢川から紅葉の獅子舞(2016-12-08)
近場の山も紅葉の季節になって、どこへ登ろうかと迷う。最もお気に入りの場所は鎌倉天園ハイキングコースの獅子舞である。 ここへは今までいろんなところ経由で歩いているので、もう歩きつくしたと思っていた。ふと、以前、鎌倉の秘境ということで、十二所神社 のあたりから吉沢川を遡って、天園ハイキングコースの天台山あたりの尾根に登ったことがあったことを思い出し、このコースとつなげてみようと思い立つ。 地形図を見ると、吉沢川をさらに北の奥にたどり、尾根に登る道もあるようだし、吉沢川源流の紅葉はどんなものなのかも興味がある。

バス停十二所神社で下車し、20m位戻って右折して、滑川の支流の吉沢川沿いの道を入ってゆく。やがて、天園ハイキングコースの瑞泉寺分岐付近の 尾根に出る小さな谷を遡るハイキングコース入口に至る。ここには猫のマークのある「CAT XING」という標識がある。 これを見送ってどこまでも道なりに行く。バス停から約10分ほどで、民家の前で車道はおしまいになり、右の川沿いの小道に入ってゆく(map-A)。 すぐ、モミジが現れ、期待を膨らませて進む。

谷が狭く、まだ日が谷に差しこんでなく薄暗い感じであるが、周りの紅葉の木々に日が当たり、そのコントラストが美しい。また、流れは少ないが、 時々、広く淀んだところがあり、周りの紅葉や空が、さまざまな落ち葉っぱが浮かぶ水面に映りこんでいる。そして、紅葉も思ったより多く、得した気分である。 やがて、大きなよどみの奥に狭い廊下が現れ、紅葉もあり、雰囲気がよいところにでる(map-B)。

帰ってからネットで調べると、ここは紅葉ケ淵ということであった。 また、これまで歩いきた沢を「番場ケ谷(ばんばがやつ)」と呼んでいるようだ。ここで、写真を写し、廊下の左壁に刻まれた狭い山道を少し進むと、右下の沢は小滝のある二俣となり、 山道は左の沢に伸びて行っている。そういえば左の道は昔歩いたことを思いだす。地形図を見ると、右の沢沿いにも道がある。 今回は、右俣に進むことにして、大きなよどみまで戻って、左岸(上流から見て)にある小道を上がってゆく。

アオキの多い道を少し行くと二股になるが、ここは沢沿いの道、左の道に入ってゆく。しばらく沢と離れてゆくと沢に突き当り、トラロープで沢に下り渡渉する。 ここは、比較的深い淵となっていて、天井の緑や紅葉が映りこみ、さらに落ち葉が漂い美しい(仮称、渡渉淵 map-C)。 この後、もう一度、沢を渡渉して左岸の道を行く。そのうち、沢が広く明るくなり、さらに行くと、比較的大きな沢が左から合流する。すぐ先、対岸側が落ちた丸太橋 のあるところに至る。その対岸の斜面をよく見ると踏み跡があり(map-D)、地形図の天園ハイキングコースのある尾根に登る山道と確信する。

結構、急な道で、アオキにつかまりながら慎重に左に谷を見ながらトラバース気味に登ってゆく。周りにはモミジが輝き励ましてくれる。勾配の急なところは踏み跡がはっきりしていたが 左の谷の源流付近になると不明瞭になり、地形図を見て、右上の分かり易い尾根に登って尾根筋をまっすぐ行く。 1/25000地形図は意外にラフなもので、ずっと緩やかな登りと見えるが、実際は二ケ所ほど小さな鞍部があった。二番目の鞍部を登りきると 見通しのきかない小笹地帯となり、掻き分けて進む。5分ほど進むと下に山道が見えてきて適当なところを見つけて天園ハイキングコースに降り立った(map-E)。

大分、地形図の山道より北寄りに出たようで、正規の道があるか南の方に確認のために見に行ったところ、小笹を刈った山道が左に下っていた。 ここから天園ハイキングコースを北に向かい、天園休憩所手前で左に折れて、獅子舞へ降りてゆく。銀杏は終わっていたが 逆光にかがやく紅葉は見事であった。紅葉の下で昼食後、いつものように永福寺跡、鎌倉宮、鎌倉八幡宮と通り、鎌倉駅へと向かった。


(地図・ガイド)
・地形図 「map (吉沢川源流ログ)

(特記事項)
吉沢川源流の道には道標は一つもありません。道も本文のように源流の道から天園ハイキングコース尾根に取り付く道が不明瞭で一般向きでないです。

(コースタイム)
十二所神社バス停9:36---吉沢川源流入口(mapA)9:48---紅葉ケ淵(二俣、mapB)10:05〜24---渡渉淵(mapC)10:25〜35---丸太橋(mapD)10:58--- 天園ハイキングコース尾根道(mapE)11:30〜37---天園休憩所手前分岐11:43---獅子舞11:50〜12:30---鎌倉宮13:21---鎌倉駅13:58






吉沢川源流入口付近周囲の紅葉





さらに入ってゆくと





よどみに落ち葉が





紅葉ケ淵の落ち葉と映りこみ、映りこんでいる木にピントを合せた





紅葉ケ淵の紅葉と上流への山道(左端)
上流から写す





上流の渡渉淵の映りこみ





名もない流れの落ち葉





尾根取り付き地点の丸太橋





尾根への急登斜面





獅子舞上部からの富士山





獅子舞紅葉


Canon PowerShot G1X U にて撮影