北八つ・にゅう(03-07-03歩く) にゅうに登るのは今回で三回目である。前回登ったとき見つけた清楚なオサバグサが気になって、 一度じっくり写したいものだと思って三脚をかついで歩いてみた。 白駒池駐車場に車を置いて白駒池の右岸を巡って行く。 |
![]() ![]() ![]() 白駒池の水草が水面により顔を出し、岸辺にはゴゼンタチバナがシンメトリックに美しく咲き、池の遅い春が ようやく訪れたようである。対岸の山にガスが降りてこないか期待したがそういう気配もなく、静かな たたずまいを見せていた。 ![]() |
![]() ![]() 白駒池を後にしてシラビソの森に入って行く。やがてワタスゲの咲くこじんまりした湿地帯に出て、またシラビソの針葉樹 の森に入って行くと、待望のオサバグサが咲いている。森ではチピー、チピー ~~と何の野鳥だろうか鳴いている。 いつも手持ちでパチパチ写すが、深山の周りの静かな雰囲気がそうさせるのか、三脚でじっくり写す。 ツリガネ状の小さい清楚な花が薄暗い森の中に浮かんでいる。 ![]() シラビソの林立している深い森の道を登って行くと世代交代の森に出会う。30cmくらいの若木が林床にぴっしり 茂っている。古木が倒れて天井に明るい空間ができると、一挙に伸びていくような勢である。 さらに行くと、大きな石がゴロゴロした苔の多い森となる。どれほどの年月を経てこうなったのだろうか。 石の表面が厚い苔の絨毯で覆われている。まだ苔は春を迎えていないようである。若芽のみずみずしい時は どんなに美しいだろう。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() うちに帰って調べたところホシガラスであった ![]() 思いかけず、目の前の岩場にカラスのようなめずらしい鳥が飛来し、我々を歓迎してくれるかのよう にガァーガァーとないている。 眼下に目を移すとシラビソの樹海が広がり、白駒池が遥か彼方でひっそりと光っている。 しばらく休んだ後、空を見上げてみると、珍しくお日さまに笠がかかっていた。お日さまに笠がかかるとお天気 は下り坂といわれている。花も展望も満喫できたし、下ることにする。 |