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思親山




思親山山頂


佐野峠から思親山(2012-09-22歩く)
車を利用すると気軽に登れる山、思親山へ、第二東名新清水IC利用で行ってみた。 思親山の名前の由来は日蓮上人が身延山の思親閣に篭ってこの山に向かって父母を偲んで祈ったことによるようである。思親山は、山梨の百名山で、森林文化の森でもある。

新清水ICで降りて、52号線を身延町の方にしばらく行き、道の駅とみさわの先の富栄橋を渡って突き当り、右に行って井出駅の手前の踏切を渡る。 そして、思親山の道標に従って林道を登ってゆく。すぐ傾斜は緩くなって、ところどころ彼岸花の咲く1.5車線位の杉林の薄暗い林道を しばらく行く。

下りだして、明るくなると神社のある十字路に至る。右は天子湖、左は内船、まっすぐは三石山林道で、思親山につながっている。ここはまっすぐ、お茶畑の集落を登って行く。 そして、右上に思親山からの尾根を見ながらくねくねと巻きながら思親山の方へしばらく行く。舗装された立派な広い林道で、対向車のすれ違いも気にならない。

長いなぁ〜、と思う頃Y字分岐となり、道標があって左前方内船、まっすぐ思親山とある。ここを過ぎると間もなく、柵で通行止めとなる。そして、入口付近がススキに覆われた1車線くらいの 舗装された林道が右に登って行っている。これが、佐野峠への林道である。

狭くて急勾配で、退避スペースが余りなく、対向車があったら、ひやひや物である。 対向車がないことを願いながら、退避スペースの無いところは急いで通過する。しかし、通ってみると、見通しが比較的効くので、対向車があっても 事前に退避スペースで待つとか、対応策が取れそうである。

薄暗い林道からパッと開けて、東屋、ベンチ、トイレのある佐野峠に飛び出す。 本来なら、正面に富士山がばっちりのはずが、残念ながら雲に覆われ、改善しそうにもない。左右に林道が来ているが、いずれもゲートで通行止めとなっている。

富士山が見えないので、登高欲半減したが、森林文化の森というからには、樹木が素晴らしいと期待し、また、駐車場の周りの 草地は、ゲンノショウコ、ツユクサ、ミズヒキ、イヌダテなど秋の野草の花が咲いているので、植物観察モードに切り替えて、登りだす。

自然林の豊かな木段の道をジグザクと登ってゆく。木には名前のプレートがあり、観察の森という感じである。林床にはコウヤボウキとシモバシラの花があちこちに咲いている。 また、最近の雨と冷え込みでギンリョウソウも顔を出している。なかなかいいところだなぁ〜、秋はいいだろうなぁ〜と思いながら登って、 傾斜が緩くなると、杉林の植林帯の道となる。そのうち、また、自然林に変わるだろうと期待してゆくが、いっこうにそんな気配がなく、 とうとう、左の林道終点に降りる分岐点に来てしまった。

それから小さなピークを越して登り返すと、思親山山頂であった。 広い明るい草地の広場にベンチがある山頂であった。富士山は相変わらず見えない。昼近くなったので昼食とし、その後、少し戻って、先ほどの分岐から林道終点に降りて 林道を佐野峠に戻ることにする。

林道に下る道は杉の植林帯の道であるが、枝打ちされて明るく整然とし、気持ちのいい道であった。12分ほど下ると、ススキの原の林道終点に着いた。 そこには道標があり、佐野峠を案内していた。林道は植林帯の道で見晴らしも効かず、周りの植生もパッとしない。それでも退屈しのぎに 何か野草がないかと見ながら行く。

しばらく行くと右下からの林道と合わさり、緩やかに佐野峠に向かって下ってゆく。 峠に近くなると野草も増え、峠の過ぎたタマアジサイ、ツリフネソウ、ツルニンジン、ゲンノショウコ、アキチョウジ、などが咲いている。やがて林道の先にこんもりした山が見えてきて峠に着く。

(地図・ガイド)
MAP(富栄橋〜思親山ルートログ、カシミール3Dにて作成)
・山梨県HP 思親山の森

(特記事項)
・熊出没注意の地域で、熊よけ鈴携帯必須です。

(コースタイム)
佐野峠(P)10;38---林道終点分岐11;25---思親山11;32〜57---林道終点分岐12;04--- 林道終点広場12;16---林道合流点12;23---佐野峠12;53



自然林の木段道





山頂草地のツルボ





ツルニンジン





アキチョウジ





佐野峠から富士山方向


Canon EOS 60D / TAMRON 18〜270mm VC にて撮影