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布 田 道
(関谷の切通し)



関谷の切通し


布田道(関谷の切通し)(2014-01-03、02-03歩く)
昨年の暮、日野正平の自転車での日本縦断、NHK「心たび」が、東京町田市までやってきて、視聴者の心の風景「関谷の切り通し」を旅した。 それは東京とは思えないような自然豊かなところであった。まだ、こういうところが残っているのかと、インターネットなどで調べて1月3日歩いてみた。 そこは幕末に新選組の近藤勇、土方歳三らが剣術指南に通った道、布田道であった。
分岐には道標はほとんどなく、街の道とこの古道が交錯している。どうしても、歩いて行くと引き込まれるのは メインの街の道。分岐で人に聞くが古道はよくわからない。コンパス頼りに行ったら違う道に入り、大幅にロスして引き返して、やっと完歩した。
このままでは、ホームページに載せられないので、梅の咲くころまた歩いてみょうと、2月3日再度あるいてみた。以下の記事のほとんどは2月3日のものである。

この布田道は、鶴川駅発神奈中バスのバス停小野神社前の小野路と小田急黒川駅に近い町田いずみ淨苑入口を結ぶ道である。どちらから歩くか迷うところであるが、 小野神社前のバスは一時間に一、二本なので帰りだと待たされる可能性がある。それでバス利用の鶴川駅側すなわち小野神社前バス停をスタートとした。

鶴川駅から多摩センター行きの神奈中バスで小野神社前で降りる。前回の1月3日(以下、前回)は正月なので小野神社でお参りし、小野路をまっすぐ行ったが、今回の2月3日(以下今回)は地形図を見て 小野神社の裏山の山道を歩くことにした。小野神社交差点で左折して、神社の脇を右に入ったところ(MAP-A)、 地形図と違って、立派な車道が右上に上がっている。期待したのと違いがっかりしたが、どうしてどうして、見晴らしの良い丘陵に畑が広がり、右は梅林で、白梅も一本だが咲いている。また、牧場まである。 道なり下ってゆくと、丁字路に突き当り、竹林の道を右に行くと、前回迷って人に聞いた小野路バス停近くの十字路(MAP-B)にでた。

ここから、右に小野路を戻るように行き、アパートの脇の道を左に上ってY字分岐を右に入る。 左側に赤い鳥居のお稲荷さんを見送って上って行くと、すぐにまた二股に分かれる。ここは前回左に行って、切り通しらしくないと 戻り、右に入り上がって行ったところ、すぐに、「関谷」という手製の標識があり、 また、切通しらしき風景になり、テレビでも見た「関谷の切通し」の説明板が立っていた。

前回、写真写すのに失敗したので入念に写す。右の竹林にも入ってみた。切通しを下ってゆくとのどかな谷戸の風景となり、 テレビで放映していた野菜の無人直売所の分岐(MAP-D)となる。 ここら辺が、布田道の最も里山の雰囲気の良いところであるので、前回は、寄り道せずまっすぐ行ったが、今回は左後方上にも行ってみた。なかなか里山風景の良いところであった。

無人直売所に戻って、まっすぐ行くと、間もなく車の多い別所交差点に至る。ここは横断して、右前方へ上っている道を行く。道の勾配が増すと前方に 送電線の鉄塔があらわれ、左側が開け畑が広がっている。道の左側の斜面にはホトケノザ、オオイヌノフグリが花盛りである。右に住宅を見ながら更に登って行くと 五叉路となる(MAP-F)。

ここは前回わからなくて、いろいろな人に聞いて、真っ直ぐ(左から二つ目の道)行った。そしてまた先で変則十字路(MAP-H)になって コンパスを出して、まっすぐに行ったところ、真光寺町まで行ってしまい、間違いがわかり、変則十字路まで戻り、西東京変電所に向かった。

家に帰って来ていろいろ調べ、ここは、まっすぐの道であるが、左角の家の先で左の道(MAP-G)に入るのが正解とわかった。 すぐ、舗装道路が砂利道になり、さらに行くと、山道となった。左は「スポーツ広場」で木々の間から見える。また、右は整備されたクヌギ林で里山の会とか管理しているのかも しれないと思った。気持ちの良い雑木林の道をゆくと、変則十字路からの広い道に突き当る。ここを左に行くと、スポーツ広場の入口を経て、右に カーブしながら下ってゆく。左の廃棄物処分場のようなところに広い道はつながっているが、ここは、まっすぐ踏み跡すなわち山道をたどって鉄塔目指してゆく。

山道は西東京変電所のフェンス(MAP-K)沿いに左に下り、平坦になると真っ直ぐ行く。 左下には谷戸の風景が広がり、そちらの方を歩きたい気持ちになる。しばらくフェンス沿いに行って西東京変電所と別れ、雑木林の道をゆく。 今度は右に霊園が見え、しばらく付き合ってゆくと、お地蔵さんと布田道の標識があらわれ、道が間違っていないことを確認する。

やがて霊園の入口に出て、車道の左脇の尾根に沿った高所の道をゆき、急階段で車道に降りる。 ここを左に里山の風景を見ながら行くと黒川の谷戸の十字路に出る。布田道は意外に短かく、ここで黒川駅に 行くのは早すぎ、「よこやまの道」を道草して、はるひ野の駅から帰ることにする。

前回はまっすぐ行って、山側の道に突き当って左へ、右にニュータウンを見ながら行く。まるで黒川の谷戸の雑木林が庭のようで うらやましくなる。しばらく行くと、よこやまの道の144.4mの三角点付近にでる。雑木林のコナラであろうか実に美しい。よこやまの道は どこが終点だろうと行ってみた。弓の橋というのを確認して、景観木のあるさくらの広場に戻り、はるひ野の駅へと下った。

今回は、十字路を左に行き、谷戸に何か見るべきものないかといっみた。しばらく歩いてY分岐を右に水道設備のある方に登って行った。 家庭菜園の畑の道を登ると、舗装道路に突き当り、左に行って突き当ったところが黒川高区配水池の施設であった。この左側の山道を行くと畑の広がる開けたY字 分岐に出た。

正規は左でしばらく行ってからよこやまの道に合流するようだが、開けた先の右前方を見ると散歩の人が歩いていて、よこやまの道 はすぐ近い。で、右の道もよこやまの道に合わさるだろうと行ってみた。道は送電線鉄塔の巡視道のようで鉄塔に至り、その裏側から、さらに 下っていた。すぐ、よこやまの道の境界のチエインの掛かった柵が見えてきた。チョと崖みたいで危なかしいが、チエインを跨いで越えてよこやまの道に降り立った。 右に行くと見覚えのある144.4mの三角点に至った。それから美しい雑木林を愛でながらよこやまの道をしばらく行って、景観木のあるさくらの広場からはるひ野駅へと下った。

なお、黒川の谷戸の十字路(MAP-M)からどちらに行くかであるが、前回のまっすぐ行って、突き当りを左に曲がるニュータウン沿いの道の方が景色が良いように思った。


。 (地図・ガイド)
MAP (1/25000地形図ログ)


(特記事項)
・霊園入口左のエンデングセンターにトイレあります。
・よこやまの道のはるひ野駅分岐目印---分岐先右側の木の幹に「景観木」のプレートあり。

(コースタイム) ⇒⇒は1/3のMAP緑の点線のコースタイムです。---は2/3のです。
小野神社前バス停10:14---小野神社横の道入口(A)10:19---小野路バス停手前十字路(B)10:37---関谷の切通し(C)10:44〜57 ---農産物無人直売所(D 付近散策含む)11:07〜16---別所交差点(E)11:22---五叉路(F)11:40---スポーツ広場入口(J)11:47---西東京変電所のフェンス始まり(K)11:51--- お地蔵さん12:05---霊園入口(L)12:07〜19---黒川谷戸十字路(M)12:30⇒⇒(30分)⇒⇒ よこやまの道(N)⇒⇒(10分)⇒⇒さくら広場・景観木(O)⇒⇒(10分)⇒⇒はるひ野駅



小野神社裏の丘陵から望む





関谷の切通しを下る





農産物無人直売所付近の谷戸





別所交差点付近のは梅





スポーツ広場付近の雑木林の道





よこやまの道の美林


Canon EOS 60D / TAMRON 18-270mm F/3.5-6.3 DiII VC PZD  にて撮影