A.山歩き/2.山紀行/・・本栖湖から烏帽子岳・パノラマ台home



本栖湖から烏帽子岳・パノラマ台
( 烏帽子岳 1257.4m )


パノラマ台より河口湖方面

本栖湖から烏帽子岳・パノラマ台と歩く ('09-09-03)
最近、目に見えない寒気が南下してきて、天気図上では晴れるはずなのに、すっきりしない日が続く。8月のほとんどを孫守ですごし山歩きしたい身にはこの天気は恨めしい。 ポイント天気予報を片っ端から調べたところ静岡県側は雨マークがない。足慣らしに手ごろな山、まだ登ったことのない山、静岡県と山梨県の県境に近い烏帽子岳を発見、登ってみることにする。

北の山バス停から本栖隧道バス停にかけて車を置くところがないかと車を走らしてみると、北の山バス停の東側に林道があり、広くて路肩に置けそうなので、 入ってみた。そうするとすぐ先に広い駐車スペースがあり、らくらく駐車できた。そして、うまい具合にすぐ先が東海自然歩道の入口であった。
身支度して森の中に入って、オッと驚いた。溶岩の表面が苔むし、高木の大木の林立したすばらしい森である。あの木は何だろう、 コメツガだろうか、木肌が杉のような大木もある、サワラであろうか、高い赤松も多い。こんな車道の近くに高木の緑の回廊があるとは知らなかった。やはり奥深い富士山麓である。
少し行くと道標があり、精進湖、パノラマ台とある。そして、さらに行くと、右に精進湖への道を分け、パノラマ台方面に真っ直ぐ行く。これを辿れば、下記地図の烏帽子岳への点線の道に導かれるのかと思いながら行く。しばらく歩いても登る気配がない。 そのうち、左側の樹間に車道が見えてきた。そして案内板が立ち、みると本栖隧道バス停すなわちパノラマ台登山口であった。
山と高原地図にはないが、車道から大分離れながら車道に平行して、本栖隧道バス停までの道があったのである。ここから、地図の実線の山道を烏帽子岳へと登って行く。
植生か変わり、コナラ、ミズナラなどの自然林となる。山道は九十九折りを繰り返しながらどこまでも続く。展望は全くきかない。足元の花というと、所々シモバシラが咲いている程度である。 退屈しながらら登っていたところ、ラッキーなことに、一時だけであるが霧が流れてきて、何の変哲もない雑木林を美しい風景に変えた。
やがて、ブナの大木が現われると烏帽子岳はすぐそこであった。 富士山方向の木が伐採されていて開けているが、生憎、富士山は曇の中、小休止してパノラマ台へと向う。ブナが混じる尾根を少し行くと、一旦鞍部へと急降下する。鞍部を過ぎると小ピークの左側を巻きながらピークを越えてゆく。 そして、最後にパノラマ台への斜面をジクザクと登ると、見晴らしのよいパノラマ台に着いた。
富士山や南アルプスは見えないが、以前歩いた御坂山塊は手にとるように見渡せられる。 足元には秋の草花、ワレモコウ、シシウド、ヨメナ、トリカブト、ススキなどが咲いている。 それにしてもパノラマ台は見晴らしが良く実に気持がいい。眼下の烏帽子岳の自然林が紅葉したころ、樹海の上に浮かぶ富士山はいいだろうなぁ〜と思う。そんなこと思い浮かべながら、まだだいぶ早かったが昼食とした。その後、もと来た道を戻って、足慣らしの山歩きを終えた。

( 特記事項 )
・駐車スペースは北の山バス停の東側、東海自然歩道入口の付近にあります。
・下の「山と高原地図」には北の山バス停から東海自然歩道を経て本栖隧道バス停すなわちパノラマ台登山口
  に至る山道は載っていませんが、 家に帰ってきて見た地形図には載っていました。山歩きは地形図も見ないと
  いけないと再認識しました。

( マップ・ガイド )
・昭文社 山と高原地図「富士山」 2006年度版
・地形図 電子国土ポータル「烏帽子岳」付近

(コースタイム)
北の山バス停(P)8:21--(東海自然歩道経由)--本栖隧道バス停すなわちパノラマ台登山口8:43--烏帽子岳9:45--パノラマ台 10:20〜11:10--烏帽子岳11:40--本栖隧道バス停すなわちパノラマ台登山口12:26〜36--(東海自然歩道経由)--北の山バス停(P)12:54



北の山バス停近くの東海自然歩道にて




東海自然歩道にて




霧の山道、烏帽子岳山頂付近にて




ブナの巨木、烏帽子岳山頂付近にて




カシワバハグマ


Canon EOSkissDX / SIGMA DC 18-125 OS HSM にて撮影

( END )