A.山歩き/2.山紀行/・・カヤの平・八剣山


カヤの平・八剣山




ーカヤの平のブナー

カヤの平からドブ湿原を経て八剣山に登る(04-10-17歩く)
前日の10/16は越後湯沢の大峰に登り、 その夜は津南の先の長野県の栄村のトマトの国に宿泊した。朝食におにぎりを作ってもらって早朝5:30頃出発した。 本で知っているが行ったことのない秘境、秋山郷を見てみたいと思って、津南、秋山郷、雑魚川林道というルートでカヤの平 へ行くことにした。特に興味を覚えたのは我がふるさと秋田のマタギがその昔秋山郷まで熊狩りで遠征して来た、ということ を知って、どういうところだろうと楽しみにして出かけた。

津南の秋山郷方面の標識に従って右折して道なりに行く。家々の車庫は雪に強く雪下ろしをしなくてもいいかまぼこ状のシェルター であったり、家々は普通の二階建てより雪に埋まらないように高い造りであったり、なるほど雪国はこういう工夫をしているのかと思う。
しばらく行くと秋山郷の看板が出てきて右に鳥甲山(?)の稜線がガスの切れ目から垣間見られる。地図で今になって調べると このあたりから右に見えたのは布岩山のようである。それからさらに行くと右手眼下に中津川の谷間に集落が見え、斜め前に 今度は本当の鳥甲山の荒々しい岩壁が雲を従えながら屏風のように連なっている。ここが屋敷というところのようである。
それから右手に鳥甲山を友連れにしながら中津川と離れて行く。とにかく志賀高原方面という標識にしたがってどんどん行く。 しばらく行くと、丁字路にぶっかった。左は405号線、右は切明温泉とある標識が立っている。志賀高原の字があれば迷うことないのだが 、405号線を来たのにどういうわけだろうと戸惑ってしまう。
山と高原の地図を出して調べてみることにする。志賀高原に行くには切明温泉を通ることを確認して右折する。 どうも志賀高原の標識にしたがって来ると途中から405号線からはずれ和山温泉径由になるらしい。 切明温泉で小休止し、再度志賀高原への道を出会った人に確認して出発する。秋山郷は山に押しつぶされそうな暗い集落かと予想していたが、 鳥甲山の荒々しさが中津川の谷間の集落を見る人にホッとさせるからであろうか秋山郷は明るくさえ感じる。
秋山郷は紅葉にはまだ早かったが、鳥甲山の登山口を過ぎ南側に回りこんで行くと雑魚川林道沿いの紅葉がきれいになる。 写真を写し写ししながら道草をしながら行く。津南の秋山郷入口交差点から2:45かかってやっとカヤの平に着いた。 カヤの平は牧場もあるせいか広々とした草地が広がり、白い木肌のダケカンバの林立で囲まれた牧歌的な明るい美しいところであった。
キヤンプ場の駐車場に車を置いてカヤの平のブナ林を通り北ドブ湿原経由で八剣山に登ることで出発する。歩いた順路は下記の 略図の赤矢印の通りである。行きの八剣山入口(B)まではほぼ平坦で、そこから急登して平坦となって少し行くと八剣山である。 残念ながら山頂は何も展望が効かなかった。北ドブ湿原には多くの花が咲いたようでドライフラワーが点在し、周囲には葉を落としたダケ カンバの白が林立し美しい。
帰りは略図のB地点からブナの森の山道を真っ直ぐ急登した。ピークに達してからは下り一方で、A地点からは東コースを通って 駐車場にもどった。カヤの平のブナの森は規模が大きく黄葉がいつまでも続き、真盛りの黄葉を十二分に堪能した。 その中で、(A)地点あたりがドーム状で最高に雰囲気がよいところであった。なお、西コース経由北ドブ湿原往復なら小学生の家族連れでも 歩けそうである。それ以外は石のごろごろした道であったり、急登があったりでお勧めできない。この後奥志賀高原道路を通って 蓮池に出て、横手山、万座、軽井沢を経由して帰ってきた。

  • (コースタイム)
    トマトの国5:30==津南秋山郷入口交差点5:50==鳥甲山登山口7:32==カヤの平(P)8:35〜45 --北ドブ湿原分岐(A)9:40--八剣山入口(B)10:15--八剣山10:35〜45--北ドブ湿原分岐(A)11:35--カヤの平(P)12:10〜30==軽井沢IC16:04==自宅20:50  ----- 合計: 休みや写真撮影も入れて3時間25分 ------
  • (地図)
        ・昭文社 山と高原地図 志賀高原
        ・略図



  • 写真


    鳥甲山



    雑魚川林道から苗場山方向を望む



    カヤの平のブナ



    カヤの平のブナ



    北ドブ湿原



    カヤの平のブナ



    八剣山山頂



    カヤの平のブナ



    カヤの平のブナ



    カヤの平のブナ



    カヤの平のブナ



    カヤの平のブナ



    奥志賀高原紅葉