A.山歩き/2.山紀行/・・三浦・大楠山


大楠山から前田川
( 241.3m )



大楠山アンテナ塔付近の椿

京急按針塚駅〜塚山公園〜大楠山〜前田川〜立石海岸バス停('09-03-05 歩く)
今年の冬は三浦や鎌倉にのめりこんでいる。正月に三浦アルプスに行ったのが始まりである。どこかへ行くと周りのあそこはどんなところだろうと気になってしまう性格。 その結果、こんなことになっている。
さて、三浦を歩いて最高峰の大楠山に登らないてはない、と思っていたところ、タイミングよく、新ハイ 3月号に大楠山のガイドが出ていた。それに沿って歩いてみた。

下に添付の三浦アルプストレッキングMAPにしたがって、京急按針塚駅で降りて右に道なりに 右上に丘の住宅をみながら行く。登りきるとUターンしてニュータウンの高層マンションの立ち並ぶ街の河津サクラの咲く車道を緩やかに登って行く。右側の最後の高層マンション棟の 後ろに、急な広いコンクリート階段が桜の林立する正面上の塚山公園方面に登っている。この階段を登る。
登りきって、あっさり塚山公園と思ったらところ、金網フエンスで遮られ、しばらく 踏み跡のしっかりしている獣道みたいなところをフエンス沿いに右に行く。何のために立派な階段を作ったのだろう。フエンスの切れ目から、内側に入り、今度はフエンス沿いに戻り、そしてさらに竹の茂る道を登って行くと、塚山公園の端の展望台に躍り出た。 港の方を見ると見覚えのある田浦の門形クレーンが立っていた。ああ、そうか按針塚は田浦の隣だったんだ、と納得する。
塚山公園は 桜一杯である。花見の頃は良さそうだが、便が良すぎて込みそうである。折角なので按針塚によってみた。そのうしろの道に道標が立ち、大楠山(石畳道)を案内している。 こんな遠くから案内しているのには驚いたが、道標にしたがってゆけば大楠山にいけそうだと、気分が楽になる。
照葉樹の森を下って行くと、車道に出る。ここにも道標が立ち、それにしたがって右折する。 少し行くと、正面上に駐車場らしきものが見え、そこに上る階段の上に道標が見える。登って確認してみると、左大楠山と案内している。 それにしたがってゆくと広い車道にで、向かいに横横道路の横須賀インターの入口が見える。ここは広い車道の歩道側を右に道なりに行く。
しばらく行くと先にトンネルが見えてくる。 その手前の信号を右折し、小川沿いの里山に囲まれた舗装された道を行く。畑や横横道路斜面には椿や梅、フキノトウが咲き、のどかな雰囲気である。やがて左手奥に本円寺が見えてきてその隣の公園の端で左折して、ショートカットする(地図にない)。道なりに行くと 汐入、衣笠に通ずるバス道路に出る。向かいに渡って左に少し行くと信号のある「大楠山登山口」交差点となる。ここには阿部倉温泉湯ノ沢旅館の案内板があって右折する。
その後も要所要所に阿部倉温泉 の案内看板があるのでそれにしたがってゆく。やがて、のどかな丘陵地帯の開けた所を行くと横横道路にかかる阿部倉橋を渡る。 渡ると消えかけた「大楠山→」なる案内があるが、ここは新ハイ記事にしたがって沢コースを行くことにして左に行く。
阿部倉温泉入口の左の車止めのある横横道路に 沿った道に入ってゆくと階段となり、降りると渓流の道に突き当たる。ここを上流へと右に行く。こんなところにこんな渓谷がと驚かされる。何回か橋を渡ると沢は二股に分かれ、山道もそれに沿って分岐している。 ここは左の沢沿いの道に入ってゆく。小滝があったり、しだが茂っていたり雰囲気のある道である。もう少し暖かくなると、ニリンソウの花も咲くようである。雨の後なので道はぬかるんでいる。足元に気を付けてゆくと、 階段が現れ、いよいよ急登となる。
泥ろんこの階段を足元注意しながらどんどん高度をあげてゆき、左向かいの 尾根の高さまで達すると、勾配が緩んできて左から山道が合わさる。この登りは10分余である。それから7,8分登って行くと衣笠からの山道に突き当たる。右折し少し行くと、葉山カントリーの脇のフエンス沿いの道となる。 しばらく行くとカントリーの敷地を抜け広い平坦な道となり、一息つく。
その先で山頂へ250段の階段のある直登コースが右に分岐しているが、階段は過食気味、広い車道の方に出て緩やかに登る方を選び右に回りこんで行く。 これは前田橋コースとなり、途中、右に長い階段を登って行って大楠山山頂に至る。展望は良さそうであるが霞んで余りはっきりしない。昼食の後、前田橋コースへと向う。
先のもう一つのアンテナ塔の 下は菜の花畑である。周りの椿も花盛りである。菜の花畑を散策した後、桜並木の前田橋コースを緩やかに下ってゆく。桜が過ぎると 豊かな照葉樹の森を下って行く。約50分ほど下ると、手すりの付いた階段となり、前田川遊歩道に降り立つ。橋の袂から遊歩道に降りてゆく。
川岸の道を歩くと思ったら、渓流の床の飛び石とか、岩場、木道、河原とかを渓流をまじかに 見ながら徒渉するような感じで行く。こんな都会のしかも海の近くにこんなところがあるとは驚いた。足元には、ニリンソウの群生があり、水面に写る緑や木立ちがあり、あわ立つ流れがあり、小滝もあり、上を見ると照葉樹の森もある 雰囲気のいいところであった。ニリンソウの咲く頃また来たいと思ったほどである。約1km位そのような風景を愛でながら下ると渓谷はどこでも見られる川の姿となって、階段で車道に上がる。
その先は前田橋交差点であった。ここを右に立石海岸へと向う。立石海岸は写真クラブで立岩と富士山の夕景の撮影できている。まだ、まだ、日は高く、証拠写真に立岩を写しながら小休止し、立石海岸バス停から逗子行きのバスに乗り 今日のハイキングを終えた。なかなか変化の富んだコースでいいハイキングであった。3月から桜の咲く頃までが歩くのにはいい時期のように思われる。


( マップ・ガイド )
・京浜急行発行  「三浦アルプストレッキングMAP」
・1/25000地形図 電子国土ポータル 大楠山付近
・参考ガイド 新ハイキング'09-3 No641 P114「按針塚ー楠山ー立石海岸」

(コースタイム)
京急按針塚駅9:00--塚山公園(南端展望台〜大楠山方面石畳道入口)9:23〜38--トンネル手前信号10:04--大楠山登山口交差点10:26--阿部倉橋10:40--沢コース入口(階段下)10:47--沢と山道の二股点10:53--衣笠コースとの合流点11:18 --広い車道11:30--大楠山11:44〜12:07--大楠山菜の花畑12:16〜26--前田川遊歩道入口13:20--遊歩道出口14:09--立石海岸14:30〜15:00



大塚公園から大楠山へ石畳道を行く




阿部倉橋手前にて




大楠山へ沢コースを行く




衣笠コースとの合流点付近




大楠山の菜の花




前田橋コースの照葉樹の森




前田川渓流




前田川渓流




前田川渓流の小滝




立岩


LUMIX DMC-LX3 にて撮影

( END )