A.山歩き/2.山紀行/・・雄国沼


雄国沼

雄国沼湿原

雄国沼雄子沢口から雄国沼('08-07-04 歩く)
秋田の実家に用事があり帰省した。秋田からの帰り、ニッコウキスゲの花が満開と思われる裏磐梯の雄国沼を歩くことを計画した。前日は、午前中に秋田駒ケ岳 に登り、午後福島まで来て、雄国沼雄子沢登山口に近い裏磐梯の休暇村に泊まった。
山歩きにしては遅い8時頃のチエックアウトで、駐車場 が空いているか心配であったが団体のバス2台と乗用車4,5台程度でガラガラであった。車で気楽にニッコウキスゲを見る人は金沢峠からのシャトルバスを利用する からかもしれない。身支度して車道を渡って道標に従って森に入ってゆく。最初カラマツの混じる雑木林であったが、7,8分も行くとブナの森を行くようになる。 左下の深い沢まで続いているであろうか、高木の包み込まれるような気持のいい森である。15分くらい行くと、一旦開けるがすぐ森に入り、所々にブナの混じる雑木林を行く。 緩やかな登りで疲れはないが、見晴らしがきかない同じ様な風景なので、樹の好きな私でさえ退屈になってくる。
この道は「 雄国沼せせらぎ探勝路」と地図ではなっているので、沢のせせらぎに沿って 歩くのかと期待して行くが、いつまでたってもせせらぎとは出会わない。1時間弱歩いた辺りからブナの純林が所々現れ、気を紛らわせてくれる。 そしてブナが連続して続くようになると、やがて階段が現れ、もう終わってしまったレンゲツツジの群生地に飛び出す。
もうすぐニッコウキスゲの広がる湿原が見えるのかと思ったら、そうでない。右から雄国山からの道を合わせ左にミズナラの道を下ってゆく。小さな沢を渡ると休憩舎であった。 ここでも湿原が見えない。平坦な広い林道を右斜めにすすんでゆく。5,6分ほど行くとやっと左側が開けニッコウキスゲで 黄色くなった湿原と雄国沼が見えてくる。結構咲いている。ガスが沼の向こうの山を覆っていてるが、お天気もまあまあである。
早く湿原に降りたいものだと思うが、また、木々で視界の効かない林道を行く。10分余で、湿原への近道が左斜めに下っている。 展望台へは帰りにまわるとして、湿原への近道を下る。待望の湿原と思ったら今度は予想外のブナ林を行く。ブナ林を抜けると少し開けるが 展望はいまいちである。分岐より10分ほどじらされながら歩くと待望のニッコウキスゲ咲く湿原の木道となる。木道は周回の一方通行になっている。
バスのハイキング団体と一緒になってしまった。譲っているといつのことか分からない。一緒に追い立てられるように進む。 ガスが湿原に降りてきて、いい雰囲気である。ニッコウキスゲは結構咲いているが花がらが目に付く。それにコバイケソウは既に終わっている。 一週間ほど遅かったかな、と思いながら写真を写し写しすすむ。ずっと先まで行くのかと思ったら意外に木道は短かく、程なくUターンしだした。 ガスがますます濃くなる。もういい雰囲気という感じでない。今にも雨が降りそうである。
木道の出口付近になってとうとう雨が降ってきた。急遽レンウエアーを着込む。 もう、展望台まで行っても何も見えない。元来た道を戻る事にする。山道のブナ林が幻想的であるが、雨がひどく撮影を断念する。 休憩舎で昼になった。今日中に湘南まで帰らなきゃいけない。軽く腹ごしらえして先を急ぐ。レンゲツツジの群生地からブナの森に入る。 雨は上がったがガスっていて、幻想的な風景が続く。連れに先に行ってもらって、写真を写しながら下る。やがて、ガスも切れて、 変哲もない風景となる。撮影を止め、ただただ黙々と下る。これから登るツアー客が結構いる。靴や雨具などの装備がいまいちである。 余計なお世話かもしれないが、もう少し主催者は装備をしっかりと指示すべきではないかと思いながら下る。前日の秋田駒でもそうであった。


( マップ )
・昭文社 山と高原地図「磐梯・吾妻・安達太良」

(コースタイム)
雄国沼雄子沢口駐車場(P)8:25--雄国山分岐9:46--休憩舎9:52--湿原近道・展望台分岐10:04--雄国沼木道入口10:14--雄国沼木道出口11:45-- 休憩舎12:05〜12:20--雄国沼雄子沢口駐車場(P)13:35



登山口付近のブナ林




林道より見えてきた雄国沼





ニッコウキスゲの絨毯が見えてきた





雄国沼とニッコウキスゲ




ガスに煙るハイカー




霧に煙るブナ林




霧に煙るブナ林



Canon kiss DN / EF-S17-85mm IS USM にて撮影


( END )