A.山歩き/2.山紀行/・・大高取山から越生梅林

大高取山から越生梅林




大高取山山頂


大高取山から越生梅林(2011-03-05歩く)
梅の時期、昨年は「赤ぼっこから吉野梅郷」を歩いた。山を歩いた後、のどかな梅の咲く里を歩くのが良かったので、今年も、同じような所はないかと探し、 大高取山から越生梅林を歩いてみた。

越生駅に置いてある「越生観光ガイド」パンフレットをもらう。地形図などで考えてきたルートとパンフレットの裏面の地図を照合しながら歩き出す。 駅前の法恩寺入口の信号を左に行く。車が多くて落ち着いて歩いていられないが、初めての場所なので、わかり易い道をと思い我慢して行く。 5分ほど歩いて二つ目の信号(法恩寺入口の信号は入れないで) を右折すると静かな住宅街の道を行くようになり、ホッとする。 やがて、十字路に至る。
前からぞろぞろとハイキングの人たちが連なって来て、左へ行く。 東武のハイキングツアーとのことである。ここからその一員のように連なって行く。次の三叉路を川沿いに右に行くと、大きく開け、梅の香りが漂う梅畑が広がるのどかな里道となる。 しばらく行くと、右側に里山を背に立つ医王寺の屋根が見え、近づくと境内には梅が咲き静かなたたずまいを見せてくれる。 さらに梅畑が広がるどかな里道を行くと山が近くなり、我々の行く虚空蔵尊とハイキングツアーの行くゆうパークおごせ方面への分岐点にいたる。 ここで、ハイキングの人たちと別れ、谷戸のようなところへ真っ直ぐ向かってゆく。
やがて山が迫ってきて、虚空蔵尊さくら公園の案内の立つ 分岐となる。右がさくら公園のようである。我々は谷を詰めて大高取山へ向かうので真っ直ぐ行く。すぐ虚空蔵尊の山門が現れる。祀られている虚空蔵菩薩は虚空のように広く限りない知恵と慈悲の力 によって人々を救済してくれるとのこと。長い石段を登っていってみると、山を背にしてこじんまりしたお宮が建っている。帰りは右に回り込んで、椿が咲き、白梅と紅梅が逆光に輝くくねくね道を下る。 下りきったところが山門のところであった。
山門近くの「越生ふれあいの里マップ」案内板を確認して、ヒノキ林の林道を川沿いに緩やかに登ってゆく。途中、桂木観音への道を左に見送って行く。 ログハウスのある所で林道は終わり、いよいよ山道となり、緩やかに登ってゆく。まだつぼみの固い三椏のある所で、また、桂木観音への道を左に見送り、道標の「だいこうじ跡」方面に上ってゆく (だいこうじ跡=ふれあいの里山展望台)。
やがてヒノキ林の右側斜面が伐採されたところにでて、明るく開ける。山道は右の斜面に大きくZ字を描きながら急登して行く。 尾根に乗ってから、ヒノキ林に雑木の混じる巻き道を緩やかに上ってゆくと、右側が展望の開けたふれあいの里山展望台に至る。 ここからは、左の尾根経由と真っ直ぐの幕岩展望台経由で大高取山に登れる。今回は幕岩展望台経由で行くことにする。大高取山 周辺はほとんどヒノキ林の山道で、見晴らしは何もきかなかったので、結果的に幕岩展望台経由が正解であった。
一旦下って、虚空蔵尊への道を右に見送って、階段を急登すると、 右側が開けた幕岩展望台に達した。ここから、埼玉、東京方面の展望がすばらしい。この時は少し霞んで、クッキリ判別できなかったが、筑波山、さいたま新都心、サンシャイン、新宿副都心が見えるようである。 小休止した後、背後に迫るピークへの斜面をジグザグと急登してゆく。 やがて、添付マップの大高取分岐に至る。
ここは越生梅林、大高取山方面の矢印に従ってヒノキ林の山道を進んでゆく。4分も行くと、 あっけなくヒノキ林の中の展望のきかない高取山山頂に着いた。昼が近いので、昼食にしたいが、日陰で寒くて適当でない。開けた日の当たるところ で昼食をとることにして越生梅林方面に進むことにする。地形図にはいろいろと分岐があり、気をつけねば、と思って進むが、一本道で何も迷う所は無い。
それにしても、開けた明るい所がない、ほとんどヒノキ林の道である。とうとう、「越生自然休養林センター」分岐まで来てしまった。ここは真っ直ぐ行く。 開けた所はないものかと更に行くと梅林に下る分岐に着いてしまった。もう、昼食は梅林でとることにして、先をいそぐ。 左に下って、やっと開けた梅畑の里道になってホッとする。突き当たって右に道なりに行く。車道に出て、さらに右に行くとまもなく越生梅林であった。
越生梅林、写真撮影を期待して来たが、梅を取る梅畑で白梅がほとんどで、吉野梅郷のように起伏もなく、写真撮影の難しい梅林であった。 折角来たので、200円を払って入場し、梅の下で昼食とした。今は花のない時期、やはり青空の梅の花の下で弁当広げるのは、気持ちがよく格別であった。 梅林から越生駅へ臨時バスも出ていたが、地図を調べると4km弱であったので歩いて行くことにする。 最初61号線を進んだが、車は多いし、風情もない。途中から添付のマップのように裏道を歩いた。途中の梅畑は混雑の越生梅林よりむしろ静かで味わいがあった。


( マップ・ガイド )
・1/25000 地形図 大高取山付近
おごせ観光ガイドパンフレットのマップ---ブルーの点線が歩いたコースです。

(コースタイム)
・越生駅9;26--二つ目の信号9;33--医王寺9;52--虚空蔵尊10;03〜16--ふれあいの里山展望台10;52〜59--幕岩展望台11;05〜08--大高取分岐11;23 --大高取山11;27〜31--越生自然休養林センター分岐11;49--梅林分岐12;02--越生梅林12;15〜12;51--踏切り13;21--越生駅13;44

(特記事項)
・八高線は本数が少なく、時刻にあわせて歩くことをお勧めします。



医王寺





幕岩展望台からさいたま新都心方面





尾根から梅林に下る途中にて





越生梅林





梅林で咲いていた福寿草


EOSkiss X / SIGMA DC 18-125 OS HSM にて撮影