A.山歩き/2.フォトハイキング紀行/・・紅葉の猫越岳home


紅葉の猫越岳





展望台手前のブナの黄葉



紅葉の猫越岳(2016-11-20)
ブナ林の美しい天城の猫越岳は、お気に入りの山であったが、最近はすっかりご無沙汰している。何回も行っていると思って、調べたところ、ミツバツツジやマメザクラの 咲くころがほとんどで、紅葉の時は行っていなかった。で、久しぶりに紅葉のブナ林を見に行くことにした。

仁科峠に車を置いて歩きだす。リョウブ、アセビ、マメザクラ咲くころの季節に比べると殺風景であるが、 左に富士山が浮かび、高度を上げるとブナが現れ、久しぶりに会う透けた黄葉に見とれてしまう。ひと登りすると平坦な尾根になり、後藤山の標識を見る。冬枯れのブナの大木が立ち、ブナの落ち葉の山道に影を落とし、晩秋の雰囲気を醸し出している。 左を見るとこれから行く猫越岳から派生する山並みが梢越しに眺望され、冬枯れの白い山肌にブナの黄葉の塊が点在して、晩秋の山の風情である。 そこから、アセビの太い木の道を下るが、時々その武骨な樹間にモミジが彩り、また素晴らしい。

下りきった鞍部にはアセビの純林があり、そこからアセビの古木の多い道を行く。やがてブナの大木の多いピークに至り、左に廻りこみながら 緩やかに下ると小さな鞍部となる。ここから展望台までブナやアセビの茂る道を登ってゆく。階段が出てくると、素晴らしい色合いのモミジとブナの黄葉が現れる。 展望台で風が遮られて残ったのかもしれない。ここで、じっくり写真を写す。この道には千手観音のようなアセビもあり、 来るたびにカメラのシャターでご挨拶している。最後の急登を喘ぎ喘ぎ登りきると、展望台に達する。富士山と今通ってきた後藤山の 名残モミジが点在する山肌が眺望される。

一休みしたあと、火口湖に寄り、水草など写し、また、アセビの古木の道を登ってゆく。やがて、左にブナの茂る谷が現れ、アセビのトンネルを少し登ると猫越岳に到着する。 展望がないので、手前のブナの谷の右の尾根で昼食にすることにする。この尾根を下ると、地形図北側の1031mのピークに行くのではと、昼食後ブナの写真撮影兼ねて偵察に下ってみた。 ところが、尾根は途中で消え、出島のようであった。地形図を注意深く見ると、1031mは猫越岳山頂から北の方に行かねばならないようであった。 その探索は次の機会として、来た道を、日の角度でまた違った感じになった景色を写しながら引返し、晩秋の猫越岳ハイキングを終えた。


(地図・ガイド)
・昭文社 山と高原地図 「伊 豆」

(コースタイム)
仁科峠940mピーク裏の駐車スペース(P)8:50---後藤山9:23---展望台手前ブナ・アセビ・モミジ10:04〜17---展望台10:25〜35---火口湖10:42--- 猫越岳10:52---猫越岳手前ブナ林尾根10:54〜11:50---後藤山12:51---(P)13:08






後藤山への途中





後藤山尾根道





アセビの樹間のモミジ





展望台手前、登りの始まり





同上の千手観音のようなアセビ





同上のモミジ、戻り撮影





展望台から後藤山方面





火口湖





猫越岳手前のブナ尾根





鞍部から後藤山、戻り撮影


Canon PowerShot G1X U にて撮影