A.山歩き/2.山紀行/・・明神ケ岳home


箱根・明神ケ岳




明神ケ岳手前尾根道にて


宮城野〜明神ケ岳〜最乗寺と歩く(2013-08-03歩く)
孫がくる前の駆け込み山歩きを計画する。箱根の明神ケ岳である。箱根の下記の地図を見ると、唯一、明神ケ岳の尾根と、明神ケ岳と最乗寺間の道に野草の花の名前が記載されている。 シモツケソウとホタルブクロである。昔、歩いたがそんなこと関心なかった。今歩くとどういうものなのかつなげて歩いてみた。

宮城野支所バス停から 住宅街を道標に従ってしばらく登ってゆくと、杉林の明神ケ岳登山口に至る。 別荘地の最上部にある林道までは薄暗い竹林や杉林と別荘地の石垣に囲まれた掘れた山道を行く。林道を過ぎて沢へ下るあたりから自然林の好ましい道となる。 段々勾配がきつくなり、山道は稲妻型に登ってゆく。右手があかるくなり、もうすぐ尾根かと思うがなかなかたどり着かない。 若い単独ハイカーが降りてくる。早いですね〜、と挨拶すると、午後から崩れるというので・・・と、言われて少々焦ってくる。

やっと尾根の分岐点に着いたところもう昼、休憩兼ねて昼食とする。後期高齢の山歩き、地図や道標のコースタイムは参考にもならない。登り連続だと 休憩や写真撮影入れての総タイムは約倍くらいかかり、先ほどの天気の崩れのこともあり、余り落ち着いてはいられない。昼食も早々に済ませ先を急ぐ。 目の前の高いピークを直登するのかと思ったら右から回り込みながら登ってゆく。 周りを見渡すとヤマユリが結構咲いている。ヤマユリというと林道や野原という印象あるが、ハコネササの切り開いた山道に咲いている。これがずっと続く。 ホタルブクロとシモツケソウを気にしていたが、予想外の花で得した気分になる。

登りきると、昔登った記憶の草地が出現し、ギボウシやウツボグサ等が あらわれる。これより小さなピークを二個ほど越しながら草地の尾根道をゆく。 野草も先ほどの外にシモツケソウやつぼみの多いオミナエシも現れる。二宮金次郎芝刈り路分岐を過ぎると灌木のトンネル道を行き、さらに最乗寺分岐を過ぎると程なく 草地に飛出し、シシウドの咲く道を行く。また針葉樹のトンネル道に入り、それを過ぎると見晴らしの良い草地の道となり最乗寺への道を見送ると明神ケ岳山頂に至る。 山頂からは富士山が見えるはずであるが夏の湿った空、雲に遮られて見えない。

ホタルブクロやカンゾウなど咲く小さなお花畑から最乗寺へ掘れた道を急降下する。すぐに明星ケ岳分岐となり、左に緩やかに 灌木のトンネル道を下ってゆく。一部草地を通過した後、石の多い涸れ沢を3回ほど横断しながら樹林帯の斜面を30分ほど下ってゆくと、防火帯のような草地の道に出る。 少しばかりかと思ったら結構続く。そのうちスキー場のリフトのようなものがでてくる。家に帰ってから調べたところ、スキー場として計画して途中で中止したとのこと。 ススキの原にギボウシ、オカトラノオ、シシウド、シモツケソウがそんなに多いわけでないが咲いている。約30分ほど緩やかに下ると、岩の 多い急斜面になり、林道みたいな広い道に降り立つ。ここを5分ほど行くと、いよいよ杉の植林帯に入り下ってゆく。

途中、いかにも最乗寺の境内の杉林みたいな雰囲気のところがあったりして、もう最乗寺かと思うが、そうでない。実に延々と杉林の道が1時間10分もバス停まで 続いたのには驚いた。しかし、最後の最乗寺の杉の巨木の森が圧巻であった。また、バスの車窓から見えたが、参道わきの杉林の林床に、ヤブミョウガの花であろうか、 白い花の群生が続いていた。


(地図・ガイド)
・昭文社 山と高原地図 「箱根」

(特記事項)
・尾根道はヤマユリが多く、そこらじゅう香りが漂っていた。少し終りかけていたので7/下旬が良いかと思います。

(コースタイム)
宮城野支所バス停9;36---別荘最上部林道10;37〜46---明神・明星分岐11;51〜12;05---明神ケ岳山頂13;30〜13;49 ---見晴らし小屋15;23---最乗寺バス停16;21




山道に咲く





尾根の草地から仙石原方面を望む





尾根道に延々と咲くヤマユリ





明神ケ岳近くの草地のシシウド





最乗寺分岐のお花畑





最乗寺への下りの樹林帯のヤマアジサイ





防火帯の道(スキー場跡)





防火帯に咲いていたオカトラノオ





最乗寺の巨木の森


SONY Cyber-shot DSC-RX100 にて撮影