A.山歩き/2.山紀行/・・三頭山home


三 頭 山




三頭ノ大滝


駐車場〜三頭ノ大滝〜ブナの道〜三頭山〜鞘口峠〜駐車場(2012-10-31歩く)
15年も前、山歩きを再開したころ何回となく訪れた懐かしい山である。しかし、紅葉の真っ盛りの頃は初めてである。  北秋川沿いの檜原街道を人里とか数馬というような変わった名前の集落を上がってゆく。集落のあたりはまだ紅葉には早く、 上の三頭山は紅葉大丈夫かと心配になる。というのは、今回は同級生を案内しての紅葉の山歩きなので責任重大である。

数馬集落を過ぎて九十九折れの道をぐんぐんと上がると、左の谷の向うに、上の方が紅葉している山が見えてきた。 檜原都民の森の駐車場に近くなると、周りの気の早いモミジが真っ赤である。こんなに紅葉しているのに駐車場はガランとしている。 今の時期、紅葉といえば日光のいろは坂あたり、そちらに向いてしまうのだろうか。今日は静かな山歩きができそうである。

左にトチの大木を見ながら森林館に上がり、そこから左へ足にやさしいウッドチップの道を廻りこみながら三頭ノ大滝へと向かう。 廻りこむにしたがって、所々開けてきて、紅葉の山肌がみえてくる。紅葉真っ盛りまではまだ間があるが、その渋い色彩のグラデー ションはこの時ならではの光景である。やがて、ここだけは別世界のようなモミジの多い三頭ノ大滝に至る。滝を正面から見れるように吊り橋が 掛けられているので、行ってみる。先ほどの山肌とは違い紅葉真っ盛りで(上の写真)、白い滝の流れとのコントラストが美しい。

この滝からは左に大沢山への道を分け、渓流沿いに「ブナの道」を緩やかに登ってゆく。黄葉の、カツラ、サワグルミ、シオジの高木の大木が多くなり、 瀬音を聞きながらの黄葉道歩きは心地よい。 20分も行くと、野鳥観察小屋への散策路を右に見送り、更に渓流沿いに黄葉の道を登ってゆく。やがて左に尾根が見えてくると本格的な登りとなり、黄葉に赤が混じりだした紅葉の斜面をジグザグと 登ってゆく。だんだん左下に見える谷が深くなって来ると斜面をトラバース気味に登って行き、源流付近に到達すると、左に廻り込んで大沢山から上がってきている尾根に乗る。

尾根のあたりはブナ林となっていて、林床や林間の黄色や赤のコアジサイやモミジのコラボレーションが美しい。 また、時々、右上の三頭山東峰への尾根あたりを越えてガスが流れてきて、幻想的な風景を見せてくれる。西峰へは長い長い木段道が続く。 東峰へのショートカット道を右に見送ると間もなく西峰に達する。冷たい風が吹き、富士山も見えないので、もう昼であるが東峰まで行って昼食とすることにする。 東峰への尾根道は、ガスが流れてきて幻想の世界である。こんな条件はまたとない。数多く写しながら鞍部に下る。そして登り返して東峰の展望台に着く。

昼食の後、鞘口峠へと下る。ブナやモミジなどが多い広葉樹の尾根を下ってゆく。尾根が平坦なるあたりのブナ林は林相、黄葉とも見事である。 平坦になると間もなく、コマドリの道を分け、ピークを左右に分けて巻く鞘口峠0.6km地点に達する。ここは左の巻き道に入ってゆく。道は杉の多い道で、林床のコアジサイの黄葉が山道を飾る。左右の巻き道が合流すると、 今までの紅葉が不思議なくらい青々したコナラやミズナラの尾根道を急降下する。平坦になると丁度ベンチがあり、一息つく。前方に浅間尾根が見えて、鞘口峠が近いことを知らせてくれる。 ここからは5分位い急降下すると鞘口峠に着く。ここまで来ると、もう駐車場は近い。右に緩やかにのんびり降りると、木工工芸センターの屋根が見えてきて、間もなく駐車場に着く。


(地図・ガイド)
・山と高原地図「奥多摩」


(コースタイム)
都民の森駐車場9;21---三頭ノ大滝9;49〜10;03---野鳥観察小屋分岐10;24〜31---尾根11;31〜35---三頭山西峰11;58〜12;02---三頭山東峰 12;16〜46---鞘口峠0.6km13;24〜32---ベンチ13;53〜56---鞘口峠14;00---都民の森駐車場14;18



三頭ノ大滝への道の開けたところから





山頂への尾根にて





山頂への尾根にて





西峰から東峰への下りにて





西峰から東峰への下りにて





鞘口峠への尾根にて





鞘口峠への尾根にて





都民の森駐車場付近にて


SONY Cyber-shot DSC-RX100 にて撮影