A.山歩き/2.山紀行/・・丹沢・松茸山


丹沢・松茸山
〜 春が待遠しい松茸山 〜



山頂より蛭ケ岳方面を望む



丹沢・松茸山 ('08-03-08)
春や秋の早戸川を撮影をする時、いつも通る松茸山登山口。「山ヒルに注意」という 物騒な看板が立っている。こういう山は登りたくないと思っていたが、春、林道から見る松茸山斜面の新緑や山桜のきれいな風景に その気持も揺らいでいた。まだ山ヒルも冬眠しているこの時期、松茸山はどういうところだろうと、新緑にも桜にも早い が登ってみた。
宮ケ瀬湖から津久井の方に行き、鳥屋のバス停付近の早戸川国際マス釣場の看板のところを左折して 道なりに行く。奥野隧道をくぐると、その正面に松茸山自然の森公園の案内板(下に添付の略図)がある。その背後に見える山が松茸山である。 駐車スペースのある添付略図のAかGに車を置いて整備された山道を登ることになるが、今回はAに車を置き、A(P)→B→C(山頂)→D→C(山頂)→B→E→F→G→H→A(P)と歩いた。なお、C〜Dはどういう 所かと思い往復したものである。
登ってみていい山だった。コナラ、モミ、ホウノキ、山桜、ハンノキ、ヤブツバキなど自然林が豊かに残っている山だった。それが丹沢の奥まで行かなくても手軽に登れるのがいい。 さらに山のほゞ四方が川に挟まれて、独立峰のようになり眺望がよく、丹沢の主峰蛭ケ岳などが望まれる。昔は松茸が生えたのだろうか岩の多い山で、そのためかミツバツツジが意外に多い。 ミツバツツジの咲く頃、山桜の咲く芽吹きの頃、また、登って見たいものだと思わせる山であった。
松茸山は自然の森公園として1998年頃整備されたものらしい。こぶしやモミジ、松など木々も山道に並木のように植えられている。しかし、極めてちぐはぐなところがある。 山道の危ないところには立派な丸太の柵・木製橋や木道が設けられているが、手入れ されていない。分岐には道標がない。折角整備した自然の森公園奥野口の駐車場は大分手前の奥野林道ゲートで閉鎖され利用出来ない、等々。
しかし、このちぐはぐなところ、すなわち、駐車場へのゲートでの林道閉鎖、案内板はあるが道標がない、などは、結果的に、入山を制限する形になって、 自然豊かで静かな山になっているように思われる。


(特記事項)
  • 早戸川口から1時間ほど登ると三角点のあるピークに達します。地図上はそこが松茸山と思われますが、
       松茸山の標識と東屋のあるところC 点はその先の少し登ったところです。
  • 添付略図の分岐点Bには道標がないです。分岐点Bの立木に木製看板「未来へ」が掲げられています。
       早戸川口から登ってきて、そこから右側に行く踏み跡がE点への山道です。
  • 添付略図の分岐点Eにも道標はないです。
  • 添付略図F〜G間は沢筋の山道が二箇所ほど崩壊しています。今回は何とか通れましたが、危険ですので
       EからGに下ったほうがいいです。
  • 松茸山のB〜E間には「たまねぎ石」が多く見られます。それはこのようにして出来たとのことです。

    (地図)
    ・昭文社地図 「丹沢」

    (略図)
    松茸山自然の森公園の案内図

    (コースタイム)
    早戸川口(添付略図A)・(P)9:37--稜線9:50--三角点ピーク10:34--「未来へ」看板・分岐C10:41--松茸山山頂東屋10:44〜50--奥野口11:11--松茸山山頂東屋11:32〜47--「未来へ」看板・分岐C11:50 --分岐E12:09--分岐F12:44--水沢川口G13:15--水沢川の橋H(八丁の滝など撮影)13:30〜14:06--早戸川口(P)14:11








  • 稜線に出てこれから行く尾根を望む








    山頂手前のモミの大木








    ヤブツバキとハンノキの花房







    たまねぎ石


    Canon EOS kissDN / EF-S17-55mm IS USM にて撮影