A.山歩き/2.山紀行/・・伊豆鎌田城山から松川湖home


伊豆・鎌田城山から松川湖





松川湖南道路から望む鎌田城山


伊豆・鎌田城山から松川湖(2015-03-27歩く)
伊東の近くにダム湖であるが松川湖がある。桜がきれいで、近くに城山という山があり、花見がてらに山歩きもできる、というので行ってみた。 伊東駅からバスに乗り八代田というところで降りる。近くを清流が流れ、瀬音が心地よい。鎌田城跡ハイキングコース入口の標識に従って少し戻って、左側の石垣のある集落 を上ってゆく。要所要所に道標があり、導かれて登ってゆくと、集落を抜け、V字に掘れた山道をジグザクと登ってゆくようになる。植林帯が多いが時々照葉樹の大木が立ち、 V字山道と共に歴史を感じさせる。

しばらく登って、勾配が緩んでくると、自然林となり、今満開と思えるオオシマザクラ並木を行くようになる。 オオシマザクラは葉っぱが出ていて、それにポツンポツンと花を付けいる。その根元から枝分かれした高木や大木の逞しい樹形からすると花は実に地味である。 高木のオオシマザクラの花を照葉樹の天井の隙間から探しながらゆくと、八代田・鎌田城山・松川湖の分岐点に着く。

鎌田城山へ行ってみることにして、松川湖への道を見送り、まっすぐ行く。少しの間急登すると平坦な尾根を行くようになる。時々オオシマザクラが現れる照葉樹の 好ましい山道である。やがて、複雑な地形が現れ、珍しいなと思ったら鎌田城址の空掘の跡であった。廻りこみながら行くとお宮のある城跡に着いた。 展望台の標識に従ってさらに進むと、眼下に松川湖、正面に天城の山々の連なる開けたところにでた。

しばらく休んだ後、分岐点に戻り松川湖の方に下る。山道は杉の植林帯が続き黙々と下る。途中炭焼跡とか滝とかのプレートがあったが植林帯の中なのでパスして下った。 勾配が緩んでくると渓流沿いの山道を経て林道にでて、ほどなく伊豆スカイラインに通じている車道に突き当った。右に行くと、松川湖の大きな看板が見えてきて、 左のダムサイトの方の道に入ってゆく。桜が植えられ、全体的には2,3分位であるが、既に6,7分咲のものも見られた。 花見をしながら行くと、やがてトイレのあるダムサイトに至る。

左のダムの上の道でも対岸に行けるが、今回はダムを一周することにして真っ直ぐ進む。 車道は遊歩道に変わり、松川湖に沿ってくねくねと回り込みながら行く。ブルーの湖をバックにキブシが垂れ下がり、早春の雰囲気である。 やがて、吊橋のエコーブリッチの水辺の園地に出る。標高が少し上がったのだろうか、コブシは満開であるが桜はつぼみがピンクになっている程度である。 丁度、昼、ここで昼食とする。

エコーブリッチを渡り、花の広場に下ってゆこうと思ったところ遊歩道が工事中、上の林道を迂回してゆくと、次のログハウスのある園地に着く。 下の河原の園地に下る道もあるが、そのまま、湖畔の周回道路を行く。左の湖は渓流に変わり、その対岸の園地がピンクに染まっている。 ピンクは何の花だろうと眺めながら行くと白川橋に至る。ここで周回道路はUターンし、ダムサイトへと戻る。桜並木が続くが少し早く、見ごろは4月上旬のようである。 やがて左に気になったピンクの園地が近くに見えてくる。よく見ると桜でなく紅梅であった。行くにしたがって桜並木は、標高が下がったせいか、ところどころ、ちらほら咲いている桜の木も見られ、 十分ではないが、また、お花見みを楽しみながら行く。

ダムサイトに着いて、その先の左階段を降りて「おくの公園」へと下る。公園はコブシ、桜が6,7分咲で、お花見気分が盛り上がる。 そこからダム下流の川沿いの桜並木の道をゆく。右手に老人施設を見ると、その先で左対岸の道と合わさり、伊豆スカイラインに通じる広い車道に出る。 ここからは左斜めに登っている旧道と思える車道を八代田バス停へと向かう。道は鎌田城山の山腹を廻りこみながら行く。 木々が茂って瀬音はするが川の姿は見えなかったが、歌碑がところどころに出てきて下りだすと、右下に川が見えてくる。そして桜咲く民家が見えてくると間もなくバス停に着いた。


(地図・ガイド)
・昭文社 山と高原地図「伊 豆」
・新ハイ2015/4号「鎌田城山ー松川湖」
「城山・松川湖ハイキングマップ略図」(map)


(特記事項)
・松川湖の白川橋まで行くと大廻りになります。ログハウスの下の飛び石(map参照)で対岸に渡るショートカットコースもあります。

(コースタイム)
八代田バス停9;20---城山・松川ダム分岐10;14---鎌田城山10;34〜57---城山・松川ダム分岐11;22---ダムサイト11;57--- エコーブリッチ12;16〜53---ログハウス13;06---白川橋13;26---おくの公園14;18---八代田バス停15;57




城山登山道の常緑樹の大木




オオシマザクラ並木





オオシマザクラ





城山展望台から望む




湖面の煌めき




対岸園地の梅林




松川湖南道路の桜




姿の見えてきた渓流、バス停への道にて


Canon PowerShot G1X MarkU にて撮影