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丹沢・丸尾山




送電線鉄塔付近にて


山中湖平野から丹沢・丸尾山(2011-05-03歩く)
例年、GWの頃、丹沢の1000m位の山々は芽吹きの時を迎える。 今年もブナなどの芽吹きを見に行こうと、まだ歩いていなくて、手軽なところを探してみる。下記ガイドで丸尾山を見つけ、地形図片手に歩いてみた。 歩いた行程は、平野を起点とし、切通峠から丸尾山往復、その後、高指山の鞍部まで行き、東海自然歩道を平野まで下るコースである。

この日はGWの後半の初日、高速道路は混むので東名を避けて一般道の246を径由して富士スピードウエイの方から、明神峠、三国峠を越えて山中湖方面に下る。パノラマ台から更に下ったT 字路の鹿鳴館付近の空き地に車を置いた。身支度して真っ直ぐ切通峠の方に向かう。山中湖付近も今年は芽吹きが遅れているようで、やっとフジサクラが咲き始めたようだ。これではブナの芽吹きも 期待できないかもしれない、と思いながら深く掘れたカラマツ林の山道を上がって行く。やがて、切通峠に着く。
ここは右に行く山道が鉄砲の木方面と丹沢湖の浅瀬の方面の二本ある。 後者の浅瀬の方に行く。しばらく行くと左下への浅瀬分岐となる。ここは道標に案内は無いが真っ直ぐ行く。昔、ここから三国林道にでて三国峠に行ったことがある。その頃に比べ道ははっきりしている。 道なりに行くと、送電線鉄塔の傍の林道広場に飛び出す。昔、三国峠へはここを右に行ったが、今回は林道を左に行く。
少し行くと、両側から谷が競り上がってきている送電線鉄塔の立つ鞍部の見晴らしの良い所にでる。 黄緑や萌黄色の新緑が両側眼下に広がっている。今までの冬枯れの風景から開放され、思わず喚声がでてくる。身も心も蘇るようだ。
目の前が地形図の1068mのピークであるが、帰り寄ることにして右を巻いている林道を行く。廻り込むと、切通峠付近とそんなに標高差はないが、 左下の斜面の木々は芽吹き、瑞々しい葉っぱが風に揺れている。しかし、良く見ると尾根の上は芽吹きが少ない。 今は芽吹きの微妙な時期のようである。これより周囲が新緑の平坦な林道のプロムナードコースを行く。
右手前方に1050m余のピークも見えてくるが、これも帰り寄ることにして、左側を巻いてゆく。時々ブナの大木が立ち、好ましい雰囲気の ところを行く。緩やかに下ってゆくと、標高が低くなって緑が濃くなり、光の加減であろうか、時々出会う木々のまばゆいばかりの新緑の輝きに驚かされる。やがて、前方に今日の目的である新緑の1007.4mのピークが見えてくる。
林道は鞍部でなくなり、今日はじめての急登となる。ブナの大木の歓迎を受けて三角点のある山頂に立つ。しかし、そこには山名はない。西南側が少し開けて、鉄砲の木の方の山々が見える。もう少し周囲が見れないものかと 先に行ってみることにする。ブナの大木の立つ尾根を下ってゆく。明るくなって先が開け、地形図の崩壊地記号のところにでる。谷側が大きく切れていて、谷の向こうには新緑の尾根が望まれ、その上に、不老山あたりの山であろうか、おり重なり連なっている。 今日はここまでとして、先ほどの三角点のピークへと引き返す。
戻りは1050m余のピークに寄り、一旦林道に降りて、更に、1068mのピークへ登り返し、展望の良い送電線鉄塔の所に降りた。 いずれも自然林の尾根とピークで、木立の間から見える新緑が実に綺麗であった。1068mのピークでは下の方にピンクのミツバツツジも見られた。
切通峠に戻り、アブラチャンの尾根道を高指山方面に行く。丸尾山ではあれほど新緑が綺麗だったのに、この尾根は全くの冬枯れである。 途中、平野への道が左に降りているが、これを見送って、先の東海自然歩道の大きな看板の立つ平野分岐を目指す。 フジサクラが多くなると、平野分岐に至る。ここを左に緩やかに下りてゆく。右のカヤトの斜面にはフジサクラがところどころに 咲き、写真を写しながらのんびりと行く。やがて、山道は左に方向転換して別荘地に下ってゆく。別荘地ではフジザクラやコブシの花を愛でながら ゆく。やがて車道に降り、左折してゆくと、今朝ほどの車を置いたところに着いた。


(地図・ガイド)
・地形図 丸尾山付近
・昭文社 山と高原地図「丹 沢」
・「バリエーションルートを楽しむ」 新ハイキング社

(コースタイム)
・平野T字路(P)7;30--切通峠8;01--林道広場8;19--丸尾山(見晴らし箇所往復含む)9;15〜55--1050mピーク10;22-- 1068mピーク10;41〜48-- 林道広場11;04--切通峠11;18--平野分岐(東海自然歩道看板)11;44--(途中15分ほど休憩)--平野T字路(P)12;43

(特記事項)
・山と高原地図「丹 沢」では1050mあたりを指して丸尾山となっているが、上のガイドでは三角点
 のある1007.2mを丸尾山としている。
・車を置いた所は、上に記載の地形図の標高997m丁字路付近です。



1007.4m三角点付近のブナ林





1007.4m三角点先の崩壊地から望む





1068mピークのフジザクラ





高指山カヤト斜面のサクラ





別荘地のフジザクラ





1007.4m三角点


Canon EOS 60D / EF-S18〜135mm IS にて撮影