A.山歩き/2.山紀行/・・荒沢岳・万年雪


荒沢岳・万年雪




途中の山道から望む


荒沢岳・万年雪(2012-07-19歩く)
いろいろ掛けもちで寄ったので、チョと様子を見た程度であるが、谷川岳一ノ倉沢と同様、比較的手軽に雪渓を見ることができるので紹介する。 小出ICで降りて、352号線を奥只見、尾瀬の方に向かう。途中からシルバーラインに入る。ここはトンネルが長く、合計約10km位あるのではないだろうか。 カーブが多く狭い上下各一車線トンネルで、しかも水が滴り、岩の凸凹した地肌が一部出ていたりしたいる。滴る水が冷たいせいか、霧が発生したりしている。 霧に煙る天井に連なるオレンジ色の誘導灯に導かれて異次元空間へ誘われるようである。通るだけでもいい体験となる。
銀山平の標識に従ってトンネルの途中から右折する。突き当って信号を左折して少し行くと、 銀山平キヤンプ場の標識が見えてきて右折する。少し行くとゲートが現れ、入場料一人200円とある。 先ほどのキャンプ場入口付近に車を置いて歩いても行けるが、今回は時間の節約のため、雪見橋の先の駐車場まで車で行くことにする。
右側にキャンプ場の管理事務所があり、 管理人に料金を支払ってゲートを開けてもらい進む。樹木の茂った広い河川敷の道を行く。時々前方に谷川岳の沢のような雪渓の谷が見える。 途中からダート道となり雪見橋を渡ると間もなく舗装された駐車場である。
地図では滝のところまで30分とあり、日本遊歩道100選にもなっているようなので ルンルン気分で行ける遊歩道かと思ったら、とんでもない。いきなり斜面を登り、登りきると今度は結構高度のある沢に掛かる丸太橋を渡る。 高所恐怖症の人は無理かもしれないと思う。その後も急登のところがありロープのついたところも数か所ある。 ブナの立つところを越えて、さらに登ってゆくと雪渓と谷の全貌が見渡せられるところに至る。一旦下って沢近くまで行って、小さな尾根を乗り越えて 下ると、雪渓の下降地点となる。岩場の傍の垂直に切れている鱗状の雪渓が魅力的である。雪渓のうろこ状のひっこんだところを選び、注意深く足を運びながら行ってみる。
時々、雪渓でガスが発生して冷気となって吹き降りてくる。かと思うと、熱風に変わったりする。谷の気流がいろいろと 変化しているようである。また、それに伴い谷は幻想的な表情になったり、垂れ込めたガスで覆われた岩場が厳しい表情を見せたり、 また、ガスが切れスポットライトが斜面の緑を煌めかせたりする。この時期、咲いてる花は、山道沿いはノリウツギ、ヤマブキショウマ、 カラマツソウ、シシウド、アヤメ、ウバユリなどで、雪解け斜面の草地では、上の方ではいろいろ咲いているかもしれないが、雪渓下降地点付近では、イワカガミが咲き、シダ類がきれいであった。


(地図・ガイド)
・山と高原地図「越後三山」

(特記事項)
谷川岳の一ノ倉沢は駐車場から雪渓や岩壁を見渡せるが、ここはそうはいかない。丸太橋を渡ったり、急な斜面をロープ頼りに 登ったりしないと雪渓と谷がよく見える場所には到達できない。遊歩道というより登山道です。軽アイゼンは持っていったが使わなかった。 しかし、奥の滝の方まで行くなら持参した方がいいです。

(写真を写しながらのゆったりコースタイム)
雪見橋(P)---(1hr)---雪渓取り付き点---(45分)---雪見橋(P)



雪渓の冷気がガスを発生させている





鱗状の雪渓





ウバユリの咲く山道を行く





駐車場付近では蝶が舞っていた



Canon EOS 60D / TAMRON 18〜270mm VC にて撮影