A.山歩き/2.山紀行/・・弘法山から鶴巻温泉home


弘法山から鶴巻温泉


権現山展望台からの富士山


秦野から浅間山、権現山、弘法山、鶴巻温泉と歩く(2012-02-03歩く)
今年は大寒波が次からつぎへと南下してきて、寒さ厳しく梅の開花も大幅に遅れている。例年なら今頃は観梅ハイキングが可能であったが、もう半月は 期待薄である。というようなことで、朝起きてから空をみて、急に思い付いて、近場の秦野の弘法山を歩いてみた。
丹沢に行くたびに 眺める弘法山、あまりにも開けすぎて、ハイキングの目的で登るなどと云うことは考えもしなかった。しかし、歩いてみると、 どんな山でも良さは必ずあるという証明みたいなもので、最近降った雪で丹沢の山々が雪化粧し、また、富士山もこの寒波で空気が澄んでばっちり見え、素晴らしいながめであった。 それに山道周りのコナラやクヌギの自然林の冬木立が素晴らしかった。

秦野の駅を降りて、水無川の河川敷の遊歩道を行く。左に神社が見えてくると遊歩道は終わる。一般道を弘法山の方に向かい、交差点で弘法山側に渡り、山沿いに行くと弘法山公園の案内板がでてくる。道標に従い対岸の川沿いを行く。やがて登山口が見えてきて階段の急登が始まる。 秦野に降りたとき、街のビルの間から富士山と雪化粧の丹沢の山々が見えた。それらがどこですっきり見えるだろうかと期待しながら、雑木林の階段の稲妻道 を登ってゆく。上がるにしたがって木立の間から見える富士山や丹沢の山々が競りあがってくる。
やがて杉の稲妻道を行くが、それを過ぎるとまた雑木林になり、 勾配も緩んできて、桜の大木の多い浅間山の広場に到着する。その広場は適当に開け、富士山がばっちりと見え、桜の花を前景にして写すベストポジションであった。そこから権現山に向かう、 桜並木とコナラの木立が見事である。緩やかに下ると車道が横断し、そこには蝋梅が咲き、その上に雪化粧した丹沢の山々がそびえ、清々しい気持ちになる。
車道から階段を急登すると、上に権現山展望台の中国の塔のような建物が見えてくる。 初めてなので登ってみる。素晴らしい360度の眺めである。富士山や雪化粧の丹沢の山々、輝く湘南の海などが、 手前の冬枯れの桜越しに見える。桜が咲くころはどうだろうか、手前が桜の海でその向こうに富士山や丹沢の山々、絶景間違いないと想像する。
これより広い緩やかな階段と砂利道を行く。両側桜並木で、初夏にはアジサイ、 やまゆり、カサブランカが咲き、秋にはモミジの綺麗な遊歩道である。しばらく行くと駐車場となり、弘法山へと登り返してゆく。弘法山には釈迦堂があり、先の浅間山、権現山とともに弘法山公園の中心となっている。
ここから道標に従って、鶴巻温泉の方に緩やかに降りてゆく。尾根道となり、高いコナラやクヌギの美しい並木道を行く。冬枯れの木立の間から富士山や丹沢の山々が望まれ、郷愁を感じる。しばらく行くと右手がミカン畑となり今度は緩やかに登り返す。 また、自然林が多くなると善波トンネル上あたりに近づき、右に方向を変えて下ってゆく。
下りきると善波峠・高取山方面の分岐となる。これを見送って軽いアップダウンを繰り返してゆく。やがて199mの ベンチと鉄塔の立つピークに至る。ちょうど昼であったのでここで昼食とする。ここには熊出没注意のプレートがあり、こんな里にとびっくりする。ここのあたりからコナラ、クヌギの木立が並木のように林立するプロムナードコースとなる。不思議なことにクヌギの梢の先は 白く輝き、青空とのコントラストが美しい。
さらに、コウヤボウキの群生に驚いて写真を写したりしながら、しばらく行くと、吾妻神社の石碑の立つ吾妻山に着く。ここは尾根の東端のピークで、あとは下るだけである。左の疎林の隙間からミカン畑が見えてくると、 ハイキングコースも終わり、道標は右下の鶴巻温泉へと導く。高架の東名高速道路下に突き当り、100mほど右に行って、左に高架をくぐってナンキンハゼの街路樹の道をまっすぐ行くと、まもなく鶴巻温泉駅であった。 ナンキンハゼは白い珍しい実を付けていた。駅の近くには弘法の湯があり、売店ではお土産や農産物を買ったりすることができた。また、裏手には蕎麦屋もあった。


(地図・ガイド)
・地形図 ハイキングコースの歩いた道-(GPS ATLAS ASG-10とカシミール3Dにより作成)

(特記事項)
 秦野から鶴巻温泉まては約10kmでした。

(コースタイム)
秦野駅9;34--登山口階段9;57--浅間山10;17〜23--権現山10;40〜48--弘法山11;06〜12--善波峠分岐11;37--199mピーク 11;56〜12;04--吾妻山12;30--鶴巻温泉駅13;02



浅間山の富士山撮影スポット、上の枝は桜





丹沢の山々とロウバイ





弘法山の先にて





雑木林の林床の枯草





美しい雑木林の道





クヌギの煌めく梢





コウヤボウキの道


Canon EOS 60D / TAMRON 18〜270mm VC にて撮影