米背負沢からハマイバ丸
ハマイバ丸 暮秋




米背負沢からハマイバ丸(03-11-07歩く)
南大菩薩はお気に入りの場所であるが、マイカー登山のために湯ノ沢峠からハマイバ丸 までしか歩いていない。ハマイバ丸から大谷が丸あたりはどういう風景なのか気になっていた。
今回、紅葉も日川渓谷あたりまで降りてきている頃だし、大蔵沢林道の紅葉を愛でながら米背負沢 からハマイバ丸へデジカメ持って登ってみることにした。
甲斐大和の景徳院の前の道を上って行くとやがて天目トンネルにさしかかる。トンネルの 入り口のすぐ右脇に入る道が大蔵沢林道である。
林道の紅葉を期待したがモミジが少なく見るべき ものはない。入口から10分ほど走ると舗装が途切れ、さらに200mくらい行くと米背負沢にかかる橋を渡る。 渡りきったところに米背負峠入口の道標が立っているのが見える。そこは少し広くなっていた。その路肩に 駐車して身支度して林道のような道を右手に登って行く。
すぐ広場にでた。そこが本来の駐車スペースのようである。 そこから枝沢を渡って本沢沿いの山道を登って行く。山道はヒノキの植林帯で、下草が黒ずんで枯れて じめじめして気持ちのいい道でない。南大菩薩はこんなはずはない、と言い聞かせながら我慢して登って 行く。
やっと15分ほど歩くと沢沿いの自然林の道に開放される。既に樹々の木の葉は散って、冬枯れの 風景であるが、沢のせせらぎの小さな急流の白と音が心地よい。
沢沿いの道ははっきりしているところ がほとんどであるが、不明瞭なところもある。そういうところは先々に見えるピンクのひもや緑色の 新しい道標を目標に登って行く(道は沢一筋なので沢沿いに行けば間違いない)。
登るにしたがってコナラ、ミスズナラ林にブナが混じるようになる。やがて沢は左右に分かれ、 米背負峠の鞍部であろうV字のシルエットが見えてくる。小さな丸太橋を渡ると今まで頼りにしていたピン クのひもが左の沢に入っていっている。これに惑わされないように左右の沢の真中の小さな尾根を登って行 く。少し登ると道ははっきりしてきてジグザク繰り返しながら高度を稼いで行く。やがてブナが多くなって 米背負峠に着いた。約一時間であった。

ここから左にハマイバ丸の方に登って行く。米背負峠からは はっきりした道であるのでコースガイドは省略し、写真主体で紹介したい。写真は主に帰りに写したので、 以下の写真は振りかえって写したような感じの写真もある。








< 米背負沢の道 >

















< 樹林の道 米背負峠〜天下石 >

























天下石




< 草原の道 天下石〜ハマイバ丸 >
☆ マユミ の 道 ☆





天下石で樹林帯を抜けると、モノトーンの草原の向こうの冬枯れの疎林の中に、ピンク色の塊りがボーと 霞んでいる。何だろうと思って近ずいて見たところ、思いがけず真っ赤なマユミの実があった。マユミの実というと パラパラとまだらになっているのが普通であると思っていた。ところが、ここのマユミは紅梅のように樹形が美しくこんもり と実をつけている。なんと美しいマユミだろう!しばし呆然と見とれる。
丘を越え、ピークを越えても マユミのピンクの塊りがモノトーンの世界の所々に点在し彩りを添えている。また・・ノバラの赤い実も 所々に点在して冬枯れのモノトーンを淡くあずき色に染めている。
















































































枯れ葉



エノキダケ


マユミ(真弓)
マユミはニシキギ科ニシキギ属でニシキギ、ツリバナ、ツルウメモドキと同じ科である。木は弾力があって よくしなるので昔は弓に使われた。名前の由来はここから来ている。実は熟すと4っに裂ける。似たツリバ ナは5っに裂ける。