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小網代の森





小網代の森の木道


小網代の森 (2015-01-09歩く)
冬になると温暖な近場の三浦半島や湘南に足が向く。大分歩いたし、どこかないものかと調べてみたところ、三浦半島の小網代の森が 昨年整備されて公開されたことを知った。川の源流から海までの流域全体が自然のまま観れるというのは都市近郊ではない貴重な森のようである。 ここは森と海を行き来して生活しているアカテガニが代表的な生物とのことである。残念ながら今の時期は冬眠らしいが、偵察かねて歩いてみた。 ここだけでは1hr程度位なので、油壺バス停まで歩き、バス停近くの横堀海岸にもついでに寄ってみた。

京急三崎口で降り、国道を左に行く。以前は駅の周りは見渡す限り畑であったが、随分家が建ち発展したようである。 それでも、右側には民家の間からときどき富士山が見え、左側には畑が広がり、野菜の直売所などがある。20分も歩くと、左側に消防署が現れ、そのすぐ先の 引橋信号を標識「小網代の森」に従って右に入ってゆく。すぐ十字路があるがこれも標識に従ってまっすぐ下ってゆく。

照葉樹の道を下ってゆくと、やがて小網代の森の引橋入口に至る。ここからはプラシチック製の板やポールで作った階段付きの疑似木道 の道となる。木材では腐れやすいがこれなら半永久的にもつのでいい選択だと思う。少し下ると木道は平坦になり小川沿いに行く。もう少し経つと水温み 、小さな生物も動き出し、水草や野草も芽吹き、まさに春の小川となるだろうと想像する。周りの森は照葉樹の葉っぱがきらきらと光り、ところどころ高木の広葉樹が混じる 原生の森という感じで素晴らしい。進むにしたがって周りは湿原の様相を呈し、広々としてくるとやなぎテラスに至る。

ここで、木道は左に方向を変え、小網代湾へと進んでゆく。葦などの生えた干潟から、時には海水が浸出してくる干潟へと変化してゆく。干潟に立つ木はえのきであろうか、 えのきテラスに至る。ここは左油壺、右アカテガニ広場の分岐で、右に行ってみたが、冬眠時期と広場の 養生中で立ち入り禁止であった。少し戻って磯で小休止する。カニとかいてもよさそうであるが、動いている生物は一つも見あたらない。 この後、展望テラスを経て、宮の前峠入口に向かう。峠の土の露出した崖には沢山穴が明いていた。つるされたプレートを読むと、これがアカテガニの住家であると解説してある。 結構時期になるとみられそうである。

峠から油壺の方に向かう。途中、漁港に白髪神社があり、そこからのヨットハーバー越しの富士山はまるで絵を見てるようで素晴らしい。 更に漁港沿いに行くとリゾートマンション「シーボニア」が見えて来る。ヤシの木が並び南国に来たような雰囲気である。ここから油壺への幹線道路へ急坂をあがってゆく。 突き当り、右折してしばらく行くと油壺バス停であった。これでは少し物足りないので、すぐ先の横堀海岸に行ってみた。 プライベートビーチのようなこじんまりした夏には海の家がオープンするところであった。富士山が見えるかと期待して浜に下ったが、岩の陰になって見えなかった。しかし、青々した 岩のり、ヒジキ、青い水面等が、斜光に煌めき早い春を感じさせた。

(特記事項)
・アカテカニは10/末〜4/末頃まで冬眠とのことです。

(地図・ガイド)
小網代の森の神奈川県ホームページ



(コースタイム)
・三崎口駅10;17---引橋入口10;48---やなぎテラス11;14〜21---えのきテラス11;29〜12;06(アカテガニ広場近くの磯で小休止含む)--- 白髭神社12;28---油壺バス停12;54---横堀海岸13;02〜27---油壺バス停13;35==(バス)==三崎口駅



小網代の森に行く途中の国道脇にて





小網代の森の木道階段





ヤブツバキ、ヤツデ咲く小網代の森





白髭神社前から港を望む





横堀海岸の磯の煌めき


Canon PowerShot G1X MarkU にて撮影