A.山歩き/2.山紀行/・・鎌倉北山から散在ケ池・獅子舞home


鎌倉北山から散在ケ池・獅子舞


樹冠のステンドグラス 北山尾根にて


鎌倉北山から散在ケ池・獅子舞(2011-12-13歩く)
今年も鎌倉の紅葉の時期になった。しかし、 9/21に関東地方を襲った台風15号で、我が家の周りの木々の葉っぱは強風と塩害でいたんでしまった。今年は紅葉は期待できないと思っていて、 鎌倉も行くつもりはなかった。しかし、連日の好天、家にいるのももったいない。まだ、歩いていない鎌倉市と横浜市の境の北の尾根を通って、 散在ケ池、獅子舞と歩いてみた。北山の尾根道は初めてである。歩いたことはnetに出ているが詳細は出ていないので、地形図を持って、勘と聞き込みを頼りに歩いてみた。

大船駅北口に降りて先ずは大長寺を目指す。砂押川沿いの桜並木の歩道を県道21号線まで行き、左折して先に見える尾根を目標にして歩いて行く。 やがて大長寺の門が見えてくる。知らない山に登るとき一番わかりにくいのは登山口である。今回も地形図には山道の破線があるが、その登り口がはっきりしない。
下の昭文社の地図ではお寺の左側の山沿いに道が描かれている。途中で切れているが方向からして尾根道につながっていると推定する。左の道を登ってゆくと、右側はお墓で、 住職さんが掃除をしていた。尾根に登る道を聞いたところ、道なりに上がってゆくとよいとのこと、これで一安心と、早くも咲き出した境内のツバキや水仙の写真を写す。
道なりに登ってゆくと、左側畑のあぜ道となり、右に入る道があり、方向からするとこれに違いないと入ってゆく。ヒノキの植林帯の道で、少し行くと踏み跡が薄くなるが、 すぐ左下に掘れた昔からの道が見える。そのまま薄い道を行くと、その掘れた道に合わさる。どうもその掘れた道は地形図の尾根の北側から登ってきている正規の山道のようである。
これで尾根に乗れたようである。あとは風景でも愛でながら進むだけである。しかし、その風景がヒノキの植林帯の道で余りぱっとしない。尾根道を約10分弱進むと小さなピーク となり、ロープが設置されている斜面を下る。さらに登り返し行くと、やっと見栄えのする照葉樹の森となり、左に折れて、また、ロープの斜面を下る。そしてまた登り返すと、右下に 民家が見え、山道が右から上ってきている。この辺も照葉樹が美しい。
ここは真っ直ぐの尾根沿いの踏み跡もあるが、尾根と平行している 右側の広い山道をゆく。そして5分も行くと、丁字路にぶつかり(MAP-2 X)、正面に畑が突然現れる。ここは右に行く。そして2,3分も行くと、左斜め後ろから山道が合わさる(MAP-2 A)。この付近が判断の迷うところで、いろいろと行ったり来たりする。 以下その顛末を記す。

道なりに行くと、尾根から離れるように右に緩やかに下りだし、右前方は畑となる。おかしいなと思い、左斜め後ろから合わさった道に戻り行ってみる。少し行ったところ今度は住宅街に降りる階段が現れる(MAP-2 B)。階段を下りないで 真っ直ぐ行こうとすると、けもの道、みたいで藪である。これも変と思い、戻る。戻ると来るときは気が付かなかったが、すぐ右にも分岐があった(MAP-2 Z)。 北山の山頂ではないかと思い行ってみる。北山山頂らしきところに南無仙元大菩薩の石碑がある。だが、三角点はない。そして(MAP-2 A)分岐に戻って、また先に進んでみた。運よく下草を刈っている人がいたので、尾根沿いに今泉の方へ行く道を聞いてみた。昔は行けたが、分譲 住宅ができて分断されてしまった、一旦住宅街に出て、尾根沿いの道をたどるとまた尾根道に乗れるということであった。おかげで住宅街を通ってまた尾根に乗れた(MAP-2 C)。

ここからは明るい雑木林の道となる。少し行くと白い手製のプレートが立ち、散在ケ池への案内を描いている。そして、案内に従って行くとすぐに右への分岐が現れるが、これを見送ってまっすぐ行く。桜の大木が並木のように連なり、 春はよさそうな明るい山道をしばらく行く。MAP-2 Cから20分弱歩くと、Y字分岐となり、右に散在ケ池への案内の手製の低いプレートが立っている(木に隠れて見ずらい)。ここはプレートに従って右斜め前方のヒノキの植林帯の道に入ってゆく。 そして、しばらく行くと案内のようにT字路にぶつかる。ここを右に下ってゆくと、左手の黄葉したクヌギの木々の向こうに清掃工場が見えてきて、散在ケ池への車道入口に降り立つ。
あとは勝手知った道、散在ケ池の せせらぎの小径、池の左側ののんびり小径と紅葉を写しながら行く。のんびり小径の谷の奥の方は、台風の影響が少なかったせいかモミジがあまり痛んでいず、静かで綺麗な紅葉の散歩道であった。そのあと、天園ハイキングコースに入り、大平山で昼食を取った後、 獅子舞へと下った。鎌倉の市街地民家の庭等のモミジはほとんど台風被害にあい無残な状態である。獅子舞も期待していなかったが、深い谷のせいであろうか、モミジは痛んでいず、例年通り見事に色付き、昼になって光が当たりだし、まばゆいばかりに 谷全体が赤く染まり輝いていた。銀杏の葉っぱの黄葉も少し残っており、そのコラボレーションも素晴らしかった。


(地図・ガイド)
・昭文社 まっぷるマガジン「鎌倉」とじこみ付録MAP (2004年版)
MAP-1 地形図とログ--3Dカシミールで作成
MAP-2 迷った住宅地付近の道

(特記事項)
・MAP-2 Bの手前、道が交錯しています。逆コースの場合は南無仙元大菩薩の石碑の方に引き込まれそうです、Y分岐(MAP-2 Z)の左側の道を行くとA地点です。
・大長寺から分譲住宅地まで道標はないです。

(コースタイム)
大船駅9;00--大長寺9;30〜35--丁字路畑(MAP2-X)10;04--斜め分岐(MAP2-A)10;06〜31--住宅街階段(MAP2-B)10;35--尾根道(MAP2-C)10;45-- Y分岐11;03--散在ケ池公園北側入口11;15--散在ケ池公園南側入口12;20--大平山12;49〜57--獅子舞13;10〜14;02--鎌倉宮14;29



大長寺のツバキ





散在ケ池公園のんびり小径奥の紅葉





獅子舞





獅子舞





獅子舞


Canon EOS 60D / EF-S18〜135mm IS にて撮影