A.山歩き/2.山紀行/・・黒川鶏冠山

黒川鶏冠山



ーアップダウンの少ない美しい樹林帯の快適なハイキングコースであったー

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柳沢峠から往復した(04-09-19歩く)
黒川鶏冠山、柳沢峠を通るたびに気になっていたが、いつでも登れるだろうとのびのびになっていた。 秋の花もひと段落、紅葉まで間がある。どこに登ろうか迷うところであるが、まだ、歩いていない山、黒川鶏冠山、それに数年 前から、柳沢峠に案内板が立ち、遊歩道入口が見えるのも気になっていたので、今回その遊歩道の探索も兼ねて、黒川鶏冠山に登って みることにした。
柳沢峠に車を留めるのは、15年も前、レンゲツツジ咲くころ三窪高原を歩いた時以来である。 立派なトイレが出来ていたのには驚いた。
まず、遊歩道を散策してから山に登ることにする。奥多摩寄りに少し国道を行くと 右手に案内板が立っている。遊歩道のマップが掲示されてあったので写真を撮り、どう行くかを決める。行きは左端の沢沿いの 道を行き、帰りは中間の道を通ることとして出発する(下記の略図「ブナの道案内図」に行き帰りの印つけてあります)。
この沢沿いの道は正解であった。ブナやコメツガの大木が多く、しかも美しい樹林帯で、紅葉にはまだ早かったが、森林浴で すがすがしい思いをしながら歩けた。大体一時間で登山道と合流し、黒川鶏冠山方面に向かう。それからも平坦な樹林帯の道で、 見晴らしは全然効かないが、樹木の美しい道であった。約20分歩くと六本木峠に到着した。ここは丸川峠への分岐である。丸川峠への 道を見送って行くと初めて下りとなる。それも杉林で少し退屈するところであるが、すぐフラット道となり、地味な自然林 を行く。
25分くらい歩いて少し飽きた頃に立派な林道に出る。車が頻繁に通っているようで轍が新しい。 林道を横断すると、広い車が通れそうな山道が森の中に入っていっている。ミズナラなどの樹木が高く、ドームを歩くようで気持ち が良い。しばらく行くと道標が立ち、黒川金山跡へ行く道と落合・黒川鶏冠山の分岐となる。ここは道なりの右の黒川金山跡へ行く方に 引きずりこまれそうであるが、左の落合・黒川鶏冠山へ行く。10mも行くと、そこにも道標があり、黒川鶏冠山と落合分岐の横手山峠 となる。
右へ黒川鶏冠山の方に入ってゆく。ここからこのコースで初めての登りとなる。そうきついわけでないが、カラマツの多い 結構長い山道である。約35分ほど登ると右が開けてきて黒川山の見晴台への道標が立っている。その道標には手書きで三等三角点すぐ上にある、と いう意味のことが書かれている。 左に入る立派な道があり、そこが見晴台への道のようなので行って見ることにする。 見晴台への道入口の右に小さなピークがあり、それが三角点のある黒川山のようである。三角点には戻りによるとして見晴台へ平坦な道を行く。 7,8分歩くと岩場が見えてきてこじんまりした展望台にでた。正面には笠取山、後方には大菩薩が見える。
小休止しした後、三角点を確認して今度は鶏冠山に向かう。梢越しに右手前方にそれらしきピークが見える。 少し行くと分岐点となり、道標が立っている。道標にしたがって右に突き出たピークに向かうと岩場が立ちはだかっている。それを登りきったところが 鶏冠山と思ったが標識もない。さらに奥に祠があるようでシャクナゲの道を廻り込みながら登ると岩場の 山梨百名山鶏冠山の標識の立つ山頂に着いた。そこから見る大菩薩はピラミット形で立派である。まだ早いがここで昼食とする。
帰りは分岐点に戻って黒川山へ登ってきた道と平行してある北斜面のトラバース道を落合のほうに向かい、突き当たって左に行き横手山峠に 戻ることにする。このトラバース道も樹林帯の道で新緑・紅葉の頃はすばらしいだろうと思いながら歩く。特に天にも届くような サワグルミの多くの林立はすばらしい。また、突き当たって横手山峠への道もミズナラの巨木がみられ、ここもいい所であった。
横手山峠からは元来た道を引き返す。帰りも遊歩道を探索すべく途中から中間の道(下記ブナの道案内図のグリーンの→)をとって柳沢口に戻った。 この中間の道はあまり見るべきものはなかったので、正規の登山道を戻った方が良いように思った。

  • (コースタイム)
    自宅4:05==相模湖IC5:12==談合坂SA5:21〜5:55==塩山・勝沼IC6:22==柳沢峠(P)7:00〜10 --柳沢口7:13〜20--梅ノ木尾根(登山道)8:35--六本木峠8:55--林道9:20--横手山峠9:40〜45--黒川山分岐10:22 --見晴台10:30〜38--黒川山分岐(黒川山三角点)10:45--鶏冠山11:05〜25--落合分岐12:27-- 横手山峠12:40--林道12:55〜13:00--六本木峠13:20--遊歩道入口13:47--柳沢峠14:30
    ----- 合計: 休みや写真撮影も入れて7時間10分 ------
  • (地図)
    ・昭文社 山と高原地図 「大菩薩嶺」2003年度版
    ・略図 ブナの道案内図