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早雲山から神山



早雲山付近の新緑


早雲山から神山('10-05-28歩く)
前日、NHKで新緑の山歩きで箱根の神山を紹介していた。 山肌の春もみじのすごくきれいな映像もあり、どこに行こうかと思案していた時であったので、即、神山に決めた。コースは今まで歩いたことのない 早雲山コースで行くことにした。早雲山駅から神山までは標高差700m弱有り、早雲山付近ではヤマツツジ、大涌谷分岐付近では イワカガミ、神山ではミツバツツジが見られ、本当に花三昧のハイキングで、早雲山から登ったのは正解であった。

早雲山駅 の前には10台くらい置ける無料駐車場がある。ここに車を置いて、目の前の斜面に取り付く。しばらく薄暗い檜林を大きくジグザクと荒れた山道を登って行く。 何時まで続くのだろうと思いながら20分ほど登ったところ、コナラ、カエデなどの自然林の森に変わり、ホッとする。そしてヤマツツジが 現れ、しかもガスも上ってきた。霧で霞んだ淡い新緑とヤマツツジの朱色のコントラストが実に美しい。自然は何とすばらしい演出をするのだろうか。この時期ならではの新緑の幻想の森を写しながら 上って行く。
やがて森の中にアセビが混じり、ヤマツツジの他にミツバツツジの落花も見かけるようになる。高度がさらに上がると、アセビがさらに増え、ヤマツツジはつぼみとなり、満開のミツバツツジが現れだす。 そうすると間もなく傾斜も緩み、地形図の1244ピークの尾根に達する。そして、しばらくミツバツツジを愛でながら行くと最初の区切りの駒ケ岳分岐に到着する。
ここからイワカガミゾーンである。大きな石のゴロゴロしている道を少し下ると待望の コイワカガミが現れる。次から次へと現れ、こんなにイワカガミが多かったかと思う。近年にない当たり年のように思われる。写真を写しながらいくと、やがて、大石のゴロゴロした大涌谷分岐に達する。 ここから大石の道を登り返す。イワカガミの花とミツバツツジの落花のコラボレーションが見られ、いい時にこれたと思いながら登る。
上に登るに従い霧が濃くなる。アセビやカエデ、ブナなどの木々のトンネルの間からミツバツツジのピンクが 次から次へと現れる。霧の演出ですべてが幻想的で美しくし見え、随分、多く写真を撮らされる。
冠山分岐に達し、道標の神山五分に勇気付けられ、上って行く。 NHKで放映した「春もみじ」を期待して神山への最後の登りにかかる。しかし、振り返っても冠山は霧に覆われ、ミツバツツジの点在する春もみじの山肌は残念ながら見えない。 富士山も見えるはずであるが見えない。本当に5分で登れるのだろうか、随分長いなぁ〜、と思いながらやっと山頂に達した。
帰りは大涌谷まで下って、大涌谷からロープウエイで早雲山に戻る事にする。登るときあれほど感動した霧のミツバツツジ。 下りは少し冷静になり、木々のトンネルからのミツバツツジはごちゃごちゃして絵にならないと思い、カメラを向ける機会が少なくなる。久しぶりの大涌谷への下りである。 一時火山性の噴煙が増えて山道は閉鎖されていた。その影響であろうか、立ち枯れた木々が多くなっているように思う。噴煙流れる荒涼とした立ち枯れの風景もまた美しい。写真を写しながら下り、花三昧のハイキングを終えた。


( マップ・ガイド )
・1/25000 地形図神山付近
・昭文社 山と高原地図 「箱根」

(コースタイム)
早雲山ケーブル駅(P)7:30--駒ケ岳分岐9:32--大涌谷分岐9:57--冠山分岐10:37--神山10:50〜11:03--大涌谷分岐11:51--大涌谷神山登山口ゲート12:22


早雲山付近のヤマツツジ





1244mピーク付近のミツバツツジ




大涌谷分岐付近にて





冠山分岐手前にて





冠山分岐手前にて





冠山分岐手前にて




大涌谷立ち枯れ風景


Canon EOS kissX / SIGMA DC 18-125mm OS HSM にて撮影