角 田 山・弥彦山
雪割草、カタクリの桜尾根を経てオーシャンビューの灯台コースを下る
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角田山('04-03-30歩く)
角田山、雪割草もさることながら、真っ白な灯台に向かって海に飛び込むように駆け下って行く山道の 写真を見て1度は歩いてみたいものだとずっと思っていた。
最近になって環八が整備されて渋滞も緩和され、神奈川県からも東名、環八を通って関越 に比較的スムースに入れるようになり、玉原高原、赤城山などの日帰り登山をこころみて来た。 この分なら角田山も一泊さえすれば可能と判断し、今回登ってみた。
自宅を未明に出発して角田浜の海水浴場のだゝ広い駐車場に着いたのは8:55だった。10:00に着けば いいと思っていたが予想以上に早かった。この日の天気予報は晴れのち雨であった。この早い 到着がまた雨を回避することになりいい結果をもたらしてくれた。





< 登り:桜尾根コース >

身支度をして「角田浜」バス停付近から上がっている桜尾根に取り付く。赤松の倒木の多い急斜面 を登って行く。登って間もなくショウジョウバカマ、雪割草の白いのやらピンク、紫のが見えてくる。まだ、先は長い、慌てて 写真を写すこともなかろうと、適当に写しながら登って行く。雪割草は益々多くなる。やがて カタクリが多くなるとやや平坦な尾根に着く。ここまで約30分である。
下草は小笹となり、白い花の雪割草はあるが、他の色のは少なくなる。少し行くと道は一旦鞍部に下り、 やがて少し登り返すと、尾根の斜面はカタクリの群生地となる。今までカタクリの里のカタクリは みているが、このように高地の斜面に群生しているカタクリははじめてである。 枯れ枝が散在して写真で写すと乱雑に見えてあまり良くないが、実際に見たところでは自然そのもので すばらしい景観である。
尾根のカタクリの群生がしばらく続き、やがてカタクリのつぼみが固い 少し暗い北斜面をトラバース気味に急登し尾根にまた上がる。尾根の東斜面はまたもやカタクリ の群生でピンクに染まっている。しばらくカタクリを愛でながら登って行くと、傾斜も緩み、右側に お地蔵さんが立っている。誰が植えたのであろうか雪割草がそこだけに咲いている。そこから10分も 歩くと木道の灯台コースと合流し、左折して木道を3分ほど行くと頂上についた。

  

  






  

  


< 下り:灯台コース >

山頂は野球場ぐらいの広場で、思いのほか開けていて、山小屋、銅像、ベンチがあっ たりするところであった。そこで早い昼食をとり、25分ほど休んで、灯台コースを下った。
角田山のメインコースのようで道は良く整備されている。 最初はしばらく階段状の木道を下り、平坦になったところで木道は終わった。土の山道も広々として、 下草が緑の小笹で覆われた周りの雑木林が美しい。10分ほど歩くと また木道階段の登りになり左斜面に小規模のカタクリの群生が現れる。さらに山頂から20分も歩くと、 五ケ峰・浦浜コースとの分岐に至る。灯台コースは右の道に入って行く。
分岐から緩やかに10分も下ると尾根道となり両斜面がキクザキイチゲなども混じるカタクリ の群生地を行くようになる。カタクリの花の密度の濃淡はあるが、そのような道を20分もカタクリを愛でながら 下ると鞍部らしきところに達する。
ここの右斜面が灯台コースのもっとも花の多いところである。大きな花のキクザキイチ ゲが点在するピンクの絨毯が斜面の遥か下まで続いている。この鞍部を登り返して小ピーク下に立つと待望の海と灯台が 見えてくる。写真を写しながらであるが頂上から一時間である。海は潮の加減であろうか、島のような模様を描いている。
小ピークの下は意外にも雪割草が多い。しばらく最後の雪割草を愛でながら下ると、周りは潅木で覆われ 山道は石の混じるところとなり、左下にはカーブした海岸道路と真中がえぐられた洞窟のような岩が 白い波に洗われているのが見える。正面を見ると、山道がやせ尾根をいったん下り、空にそびえる 岩のピークに登っていっている。幸いやせ尾根の両側にはチエン付のポールがずっと続いている。
この岩のピークを登りきるともう灯台が眼下に見えるのかと思ったら、さらに一旦下った向こう正面に 尾根が横たわっている。その尾根に取り付いてツバキの花の多い道を右に海岸沿いに行く。小ピークを一回乗り越えると 写真で見た灯台を目指して海に駆け下るような道を下って行く。
気分爽快な道であった。 角田山の山歩きのフイナーレにふさわしい風景と道であった。幸い晴れのち雨の天気予報も灯台付近に来て ぱらつき出しラッキーであった。