一 切 経 山 ![]() 浄土平湿原から一切経山を望む 浄土平から一切経山・鎌池('05-08-03歩く) 前日は磐梯山に登り、郡山市の磐梯熱海に宿泊した。浄土平には母成グリーンラインと磐梯吾妻スカイラインを通って上がることにする。 ホテルの朝食は7:00からであった。今日中には家に戻らなければならないので、時間を節約するために、荷物を朝食の前に車に積み込み 山歩きの準備をして朝食をとり、すぐ出発する。磐越道・磐梯熱海IC入口の前の道路を北に向って進む。空は雲が厚い。 母成グリーンラインに入ると雨がポツリポツリ落ちてくる。標高が上るに従って霧が濃くなってくる。時々、車道の両側の深緑の 樹林に映えるノリウツギの花が霧に煙り実に美しい。 母成グリーンラインは母成峠でピークに達し、中ノ沢温泉めがけて牧場を突っ切って 下っていく。下るに従って幾分明るくなってきてホッとする。115号線に突き当たり右に登坂追越し車線のある国道を登って行く。 ここから磐梯吾妻スカイラインに出るのがややこしい。兎に角、横向温泉方向と磐梯吾妻スカイラインの標識を目印にしてゆく。 その標識に導かれてややこしく曲がって横向温泉街にでる。こじんまりした温泉街であるが、ホテルがあり、結構、観光バスも止まっ ており、賑わっているようである。ここを過ぎると道は一気にスカイラインの入口である土湯峠目指してくねくねと上って行く。標高が高く なるに従ってガスってくる。右、福島、左、磐梯吾妻スカイラインの標識のあるところに突き当たり、左折するとすぐ料金所となる。 笹の原にダケカンバの林立する斜面の開けた道を登って行く。 普段の行いがいいのだろうか、へヤピンカーブを二箇所 ほど通過して、スカイラインが平坦になると雲やガスがどんどん切れてきて青空が見えてくる。やがて、兎平駐車場を通過すると 浄土平となり、左の有料駐車場に入る。早朝のせいか、広々とした駐車場には車は10台程度しかとまっていない。閑散として、吾妻小富士、一切経山に囲まれた火山の荒涼にして明 るい浄土平の風景は、一瞬、惑星の風景を思わせる。 ビジターセンターの前に車を置き身支度して出発する。 湿原の道を南に向い、一番手前の分岐点を右に折れ、一切経山への最短のコースをとる。すぐ一切経山の火山のガレ場の道を登って行く。 後を振り返ると吾妻小富士の火口が段々姿を現してくる。それを楽しみにして上って行くと、思いがけず右手下にも火口が現われる。 火口にはそのうち涸れそうな褐色の池がある。手前の火口を前景に吾妻小富士の火口を写したりしながら登ると傾斜がゆるみ、左手斜め前方に 鎌池が光っているのが見えてくる。右のピークの左を巻くように行くと、やがて鎌池・一切経山分岐となる。 右に折れてガレ場の道を緩やかに登って行く。右のピークを巻くように越えると、また吾妻小富士が右手に大きな火口をこちらに向けて現われる。 それを眺めながらひと登りすると、大きなケルンが見えてきて、そこにお寺の幟のようなものが立っている。そしてその先に三角点と道標が 立ち、一切経山山頂となる。一切経山の目玉は眼下の吾妻の瞳とか魔女の瞳とか言われている五色沼であるが、この三角点のところからは 見えない。そのため、うっかり見ないで戻りかねない。三角点から少し北の方に向って下ってゆくと、眼下に美しい紺碧の五色沼が現われる。 この日は写真のように幸運にもクッキリと見え、五色沼を眺めながらしばし至福の時をすごす。 この後、元来た道を鎌池・一切経山分岐まで戻り、真っ直ぐ酸ガ平の避難小屋に向って下る。避難小屋の付近にはシャクナゲや白いマルバシモツケ が咲いている。避難小屋を過ぎると酸ガ平の湿原となり木道を行く。湿原にはタテヤマリンドウ、ボウフウ、キンコウカなどが咲いている。 すぐ浄土平駐車場・鎌池分岐の丁字路となって鎌池の方へ右に進む。丸い周囲の山々、伸びやかで明るい湿原、真っ直ぐのびる木道、点在する 池塘、まるでミニ尾瀬のようである。 10分弱行くと鎌池が見えてくる。結構大きい池である。やさしい感じの低い丸い山々に囲まれ、 静かなたたずまいを見せている。変わる池の風景を楽しみながらぐると廻ると、道標の立つ浄土平駐車場・谷地平/東吾妻山分岐となる。 左へ引き続き池に沿った浄土平駐車場方面への道に入る。やがて池もおしまいになり、振り返っては池の風景を眺め、そろそろこの山歩きも 終わりかと惜しみながら木道を進んでゆく。 右手に優しい形の東吾妻山を見ながら行くと、木道の周りの湿原がチングルマの綿毛で一面に覆われている。姥ケ原というところ らしいが見事である。やがて、今にでも倒れそうな古い姥ケ原の看板が立つ分岐点となる( 山と高原地図に記載されている 姥ケ原の分岐点とは違う。あまり道はよくないようであるが、右に行くと地図の姥ケ原の分岐点のようだ )。 我々は浄土平駐車場へ左斜めに緩やかに下っていく。 山道は左の蓬莱山よりに寄って行き、眼下に浄土平の駐車場と吾妻小富士の火口 が見えてくる。まだこんなに高いところだったのかと、驚かされる。この後、木製の長い階段を 吾妻小富士の火口を正面に見ながら一気に下ってゆく。そのうち、木製の階段も終わり、そろそろ浄土平の駐車場か と思うが、それが、そこから見晴らしも効かない暑い退屈な道が延々と続く。やっと左手に今朝ほど登った一切経山の 荒々しい山肌が見えてくるとまもなく浄土平駐車場である。 浄土平駐車場に着いたのは12:30である。計画では昼頃戻ることにしていたのでほぼ予定通りである。昼食前であるので、浄土平レストハウス のレストランで食事をして帰ることにする。 浄土平からどう帰るか、高湯温泉をへて福島西ICに出るのが最短のようである。 浄土平駐車場を出て磐梯吾妻スカイラインを左にゆく。左側の一切経山の風景がどんどん変わってくる。左下に大きな噴火口の荒涼とした ガレ地の大地が広がり、その向こうに荒々しい山肌の一切経山の連なりが噴火口のガレ地を取り囲むように横たわっている。 スカイラインはくねりながら下り、それから一直線に一切経山の連なりに向って伸びている。そして岩壁に阻まれるように右に迂回し山の陰に 消えて行っている。この磐梯吾妻スカイラインは日本の道100選とか、すばらしい景観である。 火山の道を過ぎるとノリウツギ、リョウブの 花が多くなり、ノリウツギ、リョウブの並木道を下るようである。スカイラインが終わって、里に入ると、フルーツ街道となる。のぼりが立ち、 桃が売られている。お土産に桃を買う。こういうところに立ち寄って、果物、野菜、山のきのこを見たりするのも 、季節を実感でき、山歩きの帰りの楽しみの一つである。 (コースタイム) 磐梯熱海の宿7:35==浄土平(P)8:40〜9:02−鎌池・一切経山分岐10:03−一切経山10:25〜45−鎌池・一切経山分岐11:02− 浄土平駐車場・鎌池分岐11:16−鎌池11:24−浄土平駐車場・谷地平/東吾妻山分岐11:35−古い姥ケ原看板11:48− 浄土平(P)12:30〜13:06==東北道・福島西IC14:06==浦和IC==東名用賀==厚木IC==自宅20:00頃 (地図) ・昭文社 山と高原地図 「磐梯・吾妻 安達太良 2005年版」 ・(吾妻山の火山活動説明板) ![]() 一切経山の噴火口と吾妻小富士 ![]() 吾妻の瞳、五色沼 ![]() 一切経山から鎌沼 ![]() 鎌沼 ![]() 磐梯吾妻スカイライン < なお、写真はCanon EOS kiss DN / EF-S10-22mmにて撮影しました > |