A.山歩き/2.山紀行/・・藤野の山home


藤野てくてく山歩
(石楯山、一本松山、京塚山、秋山川橋)



岩楯山山頂からの眺望


藤野てくてく山歩(石楯山〜名倉峠〜一本松山〜京塚山〜秋山川橋と2013-04-23歩く)
藤野駅で「藤野園芸ランド遊歩道、藤野・なぐら地区てくてくまっぷ」(以下マップ)が配布されている。その中の石楯山にはヤマツツジの群生地があり、4/下旬ころ花盛りだというので、 藤野駅〜弁天橋〜石楯山〜名倉峠〜一本松山〜京塚山〜秋山川橋〜日蓮橋〜藤野駅というコースを設定して歩いてみた。

相模湖の上流に掛かる弁天橋に下って渡り、登り返してゆく。新緑の相模湖の両岸、桜は終わり、フジが彩りを添えている。登り返す車道の右には 、東北の花かなと思っていたウワズミザクラが結構咲いている。上がり切って右にしばらく車道を行くと下りだして、右にUターンする角の 所から、石楯尾神社方面への車道を入ってゆく。

ようやく車の行き交う騒音から解放され、鶯の声を聴き、椿、ハナダイコンなどの花を愛でながらゆく。鬱蒼とした樹林の車道になると 右手に小さな鳥居と急な石段があらわれ、石楯尾神社とある。神社は上の森の中で見えない。どういうところか上ってみた。 下の鳥居の大きさから想像つかない立派な神社である。山門、建物の彫刻、天然記念物の夫婦杉など一見の価値がある。 神社の裏には社務所があり、先ほどの車道とつながっている。車道に降りてゆくと向かいの山がヤマツツジで赤く染まっている。 車道右すぐ左手が石楯山登山口の階段である。

頭上のヤマツツジを見ながら階段を上ると、ヤマツツジに囲まれた山道を上がってゆく。上がるにしたがって陣馬山や景信山などの山並みが ヤマツツジ越しに見えてくる。やがて、見晴らし台すなわち石楯山に達する。ベンチがあり、南を除いて眺めは抜群で、西側眼下には 相模湖の上流の湖まで見える。
小休止の後、次のポイントの名倉峠に向かう。一旦下降して、杉林を登り返す。足元にはチゴユリが咲いている。 手前の小ピークで杉から自然林に変わり、さらに急登してゆくと、コナラの淡い新緑の林にヤマツツジとまるでシロヤシオのようなウワズミサクラが咲くピークに達する。 足元には十二単も咲いている。石楯山のヤマツツジは植えたようであるが、ここのヤマツツジは新緑の海に浮かぶ感じで 情緒あって美しい。少し行くとA02道標が立ち、ウワズミサクラ咲く山道を右斜め後ろ下に降りてゆく。

ダートの林道にでて道標(A03)に従って左に緩やかに登ってゆく。次に舗装された車道に降り立つ。ここが名倉峠(A04)で、 マップに従って右に降りてゆく。5分も行くと開けてきて、向こうから父兄と子供たちがやって来る。聞いたところシュタイナー学園の子供たちであった。 ここの左にA06の京塚山方面の道標があって、左の森に入ってゆく。切り通しのようなところを過ぎるとコナラの美しい森に入り、分岐A10、分岐A09 を左り左りと急登してゆく。ウワズミサクラやヤマツツジが多くなると傾斜も緩んできて、残り花のミツバツツジとヤマツツジの競演する 一本松山に達する。ここからとんがった陣馬山らしき山が見える。

次に京塚山目指して進む。杉林を少し降りるとA08となり、右に戻るように行く。右からの山道を合わせ(A11)、 左に谷を見ながら十二単の多い山道を左に廻りこんでゆくと、また右からの山道と合わせる(A12)。しばらく自然林の中のを廻りこみながらゆくと、ヤマツツジとウワズミサクラの 多いところを通過する。やがて左下に谷を見ながら左に廻りこむと、テーブルのある休憩所(A15)に至り、小休止する。

まっすぐ行くと展望の良い古峯山であるが、ここは京塚山へ右後方斜めに上がってゆき、尾根にのって左に折れながら登って行く。 この尾根には白いコアジサイみたいな花が咲いている。最後に少し急登すると京塚山に達する。山頂には祠がありウワズミサクラとヤマツツジがわずかであるが咲いている。 右手の秋山川方面の展望が開けているので、眺めなから小休止した後、急降下して先に進む。ここからは、主に杉とか常緑樹の林の道に変わり、余り見るべきものはない。 そのうち樹間から左下に名倉のグランド が見えてきて、畑とお墓のある丘陵の上にでる(A29)。右折して畑を下ってゆくと、車道に飛び出す(A30)。

マップではここは右とある。右に道なりに行くとY字分岐し、道なりだと上の家の庭に至り、おかしいなと、下の道を行くと下の家の車庫のようなところに突き当る。 上の家の垣根とその下の家の境に石垣の上のあぜ道のような道が先の畑の方に伸びている。半信半疑であったが、これしかないので入ってゆく。 左下に相模湖の上流の秋山川が見えたりし、川に沿って道は進んでいる。方向としては間違いないので更に行くと、森に入り、小さな沢や派生尾根を廻りこみながら行く。 意外に長く荒れていて、ほんとにこの道だろうかと思う。やがて、下にヘヤピンカーブが見えてきて、車道に降り立った。そこには道標が立ち、間違いなくA31とあった。

これからどうするか、マップを見る。藤野フラワーガーデンの花と秋山川に掛かる橋あたりの渓谷に期待して、さらに奥に行ってみることにする。 一旦、沢に下り上り返すと、そこがフラワーガーデンであった。花の公園かと思ったら、大規模に花を栽培して売っている農家であった。 チラっと見て湖畔に下る道に入る。イチリンソウ、キケマン、十二単が咲いていて雰囲気はいい。やがて湖畔の遊歩道に出ると、ウツギやヤマブキが咲き、ブルーの湖水とともに 美しい。もう少し続いてほしい感じであるが、すぐ高倉山への山道を分けて、鋼鉄製の階段のある秋山川橋に至る。そからの渓谷の新緑も美しい。

地形図見ると、渡った後、左に行く道があるが、渡ってみるとそういう道はなく、 右上にひと山越えるような急峻なロープのついた山道となる。山歩きに来たので特に問題ないが、マップ片手に遊歩道を歩きに来た人はびっくりするだろうと思った。 登り切った広い車道には、間違いなく、道標B13が立っていた。ここからひたすら県道76号線の車道を歩き、日蓮橋を渡り、藤野駅に戻った。


(地図・ガイド)
「藤野・なぐら地区てくてくまっぷ」

(特記事項)
・A30〜A31、B12〜B13は本文に記しましたが要注意です。
・4/17にも歩きましたが、ヤマツツジは少し早かった。しかし、一本松山のミツバツツジがきれいであった。
 下に参考までミツバツツジの写真を載せました。

(コースタイム)
・藤野8;10---石楯尾神社8;45〜53---石楯山9;11〜23---A21分岐9;41---名倉峠9;53--- 一本松山10;13〜16---休憩所10;37〜42---京塚山10;57〜11:00---A29 11;23〜47---A31 12;06---名倉フラワーガーデン 12;17〜21---秋山川橋12;33---県道76号線12;47---藤野駅13;28



弁天橋にて





石楯尾神社の夫婦杉





一本松山





一本松山のミツバツツジ(4/17撮影)





十二単





京塚山のヤマツツジとウワズミサクラ





A30→A31への山道の入口





秋山川橋にて


Canon PowerShot SX50HS にて撮影