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三沢新道から飯盛山





カラマツ林の派生尾根


三沢新道から飯盛山(2014-07-01歩く)
新ハイキング2014-7月号で飯盛山に三沢新道があることを知り、歩いてみることにした。山歩きを始めた当時から信州峠から横尾山、飯盛山と縦走するのが 夢であったが、なかなか車での山歩きだと車の回収が難しく実現しなかった。今回の三沢新道はその縦走路の後半の尾根に登って、飯盛山まで行くコースである。 今回は当初周回を考え、下山地点のしし岩駐車場から三沢の登山口まで歩くつもりであった。下見のために車で、しし岩から三沢へ、飯盛山の北側の山麓道路を 通って行ってみたところ、自然豊かな林道を行くのかと思ったら、木々の無い炎天下のキャベツやレタス畑の農道で味気なく、結局、止めて三沢からの往復とした。

三沢の丁字路(map-A)を右折してゆくと、橋が現れ、橋の手前に川上村の標識が立っている。橋を渡ると右にシャトレーゼリゾート八ヶ岳の標識がある。登山口は橋 の手前の右のダートの林道(map-B)である。 道標はなく、新ハイ記事を読んでいたのでわかった。入るとすぐ、荒れた林道が右斜め上に登っているがこれは見送りまっすぐ行く。なお、車は林道入口右の 空き地に置いた。2,3分行くと、ゲートが現れ、車は進入禁止となる。この右にも車を2台くらい置けるスペースがあった。 このゲートには鍵がかかり、左のクランク状の動物進入防止の通路を通ってゲートを通過する。

林道の左はゴルフ場で、金網柵が林道沿 にずっと設けられている。柵の内側に渓流が流れていて心地よい瀬音を友連れとするが、近寄れないのは残念である。 林道右は自然林である。道端には時々オダマキが見られる。ゲートから、20分も行くと、林道は舗装になる。そこから、おおよそ10〜20m先に未舗装の 林道が斜め左に分岐(map-C)している。三沢新道はこの左の林道に入ってゆく。道標はなく、ここも新ハイ記事を読んでいたのでわかった。

ここから明るいカラマツ林の林道を行く。周りは林道に水が流れた跡がある湿地帯で、クリンソウが少し咲いていた。 時期が終わったのか意外に少なかった。緩やかにカラマツ林を5分も行くと、 東屋が見えてきて、案内板(map-D)が立っている。そして飯盛山という道標が初めて現れた。ここから山道となり、小さな沢の丸太橋を渡り、 右上のカラマツ林の派生尾根に向かってジグザクと登ってゆく。

派生尾根に取り付くと、さらにカラマツ林を急登してゆく。何か花でも咲いているか 周りを見るが林床は小笹で花はない。やがて道標の立つ横尾山〜飯盛山縦走路に合わさる(map-E)。右の飯盛山方面は道が整備されているが、左の横尾山方面は踏み跡が薄い。 緩やかに右に下ると、十文字峠(map-F)に着く。視界が開け、左の有刺鉄線の柵の向こうには広々として牧歌的な風景が展開し、懐かしい横尾山が見える。 両側の小笹の原には結構レンゲツツジが点在しているが、惜しいことにもう終わっている。また、花の過ぎたズミや満開のハコネウツギ(?)の木立があり、 足元にはジュウニヒトエが群生している。

ここからまた標高差100m弱急登する。終盤は丸太階段の急登となる。登りきると、展望が開け爽やかな尾根歩きとなる。 道端にはアザミ、イブキトラノオが咲き、数は少ないがアヤメ、フウロも咲いている。左を見ると横尾山が大きくみえ、右眼下にはレタス畑のビニールが 光る。やがて一段上がると、横尾山の尾根道のような樹林帯の道をゆき、そして、鎖場のある岩場のピーク(map-G)に至る。ここにはシモツケが咲き、歩いてきた尾根が一望される。

岩場のピークを急降下しだすと、風景が一変する。正面眼下には平原が広がり、その先には1640mの高み(展望台)が横たわり、 そこから左に尾根が外輪山のように伸び飯盛山の山頂に至っている。飯盛山の左には遠く青い横尾山や瑞がき山が連なり、その前に横たわる飯盛山はまさに盟主の貫録である。 平原の尾根を左に廻りこみながら、最後に急登すると、飯盛山頂に着く。飯盛山直下の平原にはニッコウキスゲの群生が見られるかもしれないと 期待してきたがポツリポツリであった。まだ早いのか、あるいは鹿の食害か、後者でないことを願いながら飯盛山を後にした。

(地図・ガイド)
map--三沢新道ログ--
・昭文社 山と高原地図 「八ケ岳」
・新ハイキング 2014-7号 「平盛山-飯盛山-平沢山」

(特記事項)
・案内板(map-D)まで道標がありません。本文参照ください。
・レンゲツツジ咲くころがよさそうです。6月中旬頃ではないかと思います。
・東名海老名JCと中央道高尾JCが6/28圏央道てつながりました。湘南から中央高速、関越方面
 便利になりました。

(コースタイム)
川上村標識・林道入口8:12---舗装林道分岐(map-C)8:32---案内板・道標(map-D)8:41---縦走路合流点(map-E)9:12--- 十文字峠(map-F)9:17---岩場ピーク10:08(map-G)---飯盛山10:33〜38---十文字峠(昼食、map-F)11:32〜52---案内板・道標(map-D)12:16 ---川上村標識・林道入口12:44





十文字峠





縦走路のアヤメ





岩場ピークから振り返る





北東側から飯盛山を望む





ニッコウキスゲ咲く飯盛山


Canon PowerShot G1X MarkU にて撮影