A.山歩き/2.山紀行/・・湯河原・白雲の滝から万葉公園


湯河原・白雲の滝から万葉公園



白雲の滝

天照山〜白雲の滝〜天照神社〜奥湯河原〜もみじの郷〜万葉公園('09-11-21 歩く)
紅葉の時期の三連休の初日。どこも車は渋滞しそうなので、おとなしくしているつもりであったが、朝起きて天気がいい、電車で行ける手ごろな紅葉の山はないかと思う。 新ハイキング12月号をみたところ「天照山ー池峯もみじの郷」という記事が載っていた。急遽、まだ紅葉には早いかもしれないが行って見ることにした。

湯河原駅前から富士山のビユーポイントである 箱根の大観山を越えて元箱根へ行くバスに乗る。箱根に行くときはいつも東側から上るが、たまには西側から上るのも変化があっていい。約40分ほどで天照山バス停に着く。すぐ傍にハイキングコースの 道標があり木段を下ってゆく。
白雲の滝350mと道標にあったが意外に長い。照葉樹と杉、松、などの大木の道で、薄暗い道であったが、しだいに黒木の間に黄色や朱色、赤などの紅葉が 混じるようになり、シルエットの葉っぱと紅葉の取り合わせがまるで自然のステンドグラスのようで美しい。紅葉がますます増えてくると、水の音が聞こえてきて白雲の滝が見えてくる。山道は滝つぼ近くを通っており、 滝の全貌が見られる。垂直の滝で約落差30mとのことである。カエデやカヤの大木に囲まれ深山の趣のする滝で雰囲気がすばらしい。
そこから左下に流れる渓流の瀬音を聞きながら、竹の手すりの山道を下る。途中桟道を渡ったりする。 やがて、森の中にお宮が見えてきて、天照山神社に到着する。神社の廻りはモミジが多い。標高が下がったせいか、紅葉はこれからのものが多いが、紅葉したものもあり美しい。 ここから少し行くと、去来の滝と湯河原方面への分岐となる。去来の滝往復してみるが崩れたようで大したことない。分岐に戻って杉林の道を下ってゆく。
やがて、丸太橋で沢の左岸へ渡る。この辺のモミジは大分色づいてきているが、もう一息というところである。 この後は右下に渓流を見ながら下ってゆく。堰堤が数箇所現れると、山道はジグザクと斜面を下るようになる。これを下りきると鳥居が見えてきて、林道に出る。
トイレがあり、車も二台ほど駐車している。ここから広河原バス停へのんびり下ってゆく。民家と右に流れが近づくときれいなモミジの立つ広河原バス停の車道に突き当たる。ここは奥湯河原へ左に下る。 白い土塀の「紅葉亭」とその向かいの石垣の上のお屋敷のモミジが色付いてトンネル状となりすばらしい。車道にはモミジ祭りのようで幟が所々に立っている。しばらく民家や山に色付いたモミジがないかと探しながら下ると、奥湯河原バス停に着く。さらに真っ直ぐ行くと、今朝ほどの 椿ラインの道がUターンするところに出る。ここは右前方の湯河原温泉の方に行く。そして、少し下ると右にもみじの郷への分岐の池峯橋が現れる。橋を渡って道標に従って右の山へと登って行く。

ここからがもみじの郷ハイキングコースである。初めての登りで、 かれこれ2時間余も歩いてきた足には結構堪え、ゆっくり登ることにする。 余り展望のきかない照葉樹の多い薄暗い林道のような広い道を行く。上がるに従って広葉樹の自然林が増え明るくなる。やがて道は枕木を敷き詰めたような道を行くようになると、 池峯池と紅葉山の分岐となる。ここは右の紅葉山へと進む。左手の杉林の中に紅葉が輝き、道の先にも紅葉が見えてくると、開けた紅葉山にでる。そこは植林地を切り開いてモミジを植えたベンチもある広場で、休憩兼ねて昼食とする。
広場の縁に太いモミジも僅かにあるが、殆どのモミジは2.5m位の丈で若く、余り見栄えがしない。しかし、もう5年もすると見事なモミジ山になると思われる。昼食の後、どんぐりの丘、池峯池へと向う。広場の左側(登って来た向きで)の道を下ってゆくと登って来たとき見送った池峯池への広い山道に突き当る。そこに 道標が立ち、右方向のどんぐりの丘、池峯池へと向う。
途中、どんぐりの丘分岐となり、左に雑木林の丘が見えるが、紅葉が見えないので、真っ直ぐ池の方に下って行く。池も紅葉はなく、落ち葉の浮いた池の写真を写し、道標に従って万葉公園へと向う。 雑木林の林道を長々と下ってゆく。林道脇や途中の広場にもモミジが植えられ、5年もするといい散歩道になるような気がする。
池から20分ほど歩くと、万葉郷別荘地の一角に出る。道標に従って、道なりに行く。何も考えずに道なりに下ったら、 下記地図「Mapion万葉公園付近地図」の"ケアセンターそよ風"の先のY字分岐で右に行ってしまったようで、大分遠回りし、翠明館、天理教前を通って落合橋に着いた。そこから万葉公園、独歩の湯とモミジと渓流を愛でながらのぼり、また下ってきて、落合橋バス停から湯河原駅へと戻った。
余り期待していなかったが、滝と奥湯河原付近ではきれいなもみじが見られ、また、万葉公園では渓流の写真撮影もでき、いいハイキングであった。

( マップ・ガイド )
・1/25000地形図 電子国土ポータル もみじの郷・万葉公園付近
    「もみじの郷」は近年整備したばかりです。道標がしっかりしているので迷うことないです。
・「ゆがわら散策マップ」
    駅前の観光案内所でもらうといいです。略図ですが、「天照山ハイキングコース」「もみじの郷ハイキングコース」
    が記載されています。
・昭文社 山と高原地図 「箱根」

( 特記事項 )
・万葉郷別荘地から万葉公園への下り方は「Mapion万葉公園付近地図」を参考にされて、独歩の湯に降りるように
 する と近いです。

(コースタイム)
天照山バス停10:14--白雲の滝10:36〜47--天照山神社11:01〜05--去来の滝・湯河原分岐11:09--去来の滝11:11--去来の滝・湯河原分岐11:14--丸太橋11:22--鳥居(林道)11:41-- 大河原バス停12:04--池峯橋12:28--紅葉山13:07〜24--池峯池13:33--別荘地入口13:55--落合橋(万葉公園入口)14:27--(渓流撮影)--独歩の湯14:55〜15:15--落合橋バス停15:25



天照山バス停〜白雲の滝




天照山神社




大河原バス停付近




紅葉亭の紅葉




池峯橋付近の流れ




紅葉山




池峯池




万葉公園




万葉公園


Canon EOSkissX / SIGMA DC 18-125 OS HSM にて撮影

( END )