A.山歩き/2.山紀行/・・富士山・双子山2home


富士山・双子山




富士山冠雪 双子山鞍部にて


五合目駐車場〜幕岩〜双子山〜五合目駐車場(2012-10-20歩く)
山歩きを始めたころ、年に何回となく訪れていた 双子山。10年ぶり位の再訪である。今年はいつまでも暑く、富士山の初冠雪は前にあったがあっという間に消えてしまった。今度こそ 見たいものだと訪れてみた。

御殿場口の五合目駐車場に車を置く。世界遺産に向けてなのであろうか、 案内板や道標は多国語で書かれており、良く整備されていた。幕岩へは左の森に入ってゆくが、火山砂礫の道はたちまち足跡が消えてしまうので、 ロープでガイドされている。森に入ると一本道、しばらくカラマツの混じる雑木林を緩やかに登ってゆく。時々モミジや蔦の紅葉がみられる。 やがて、モミの木が増えてくると道標の立つ赤塚分岐となるが、今は道標には赤塚への案内もないし、左の赤塚への道はロープが張られ、閉鎖されている。

赤塚分岐を過ぎると広葉樹が多くなり、色づき始めた木々が見られる二つの沢を丸太橋などで横断する。幕岩に近くなると、大木の茂る豊かな自然林の森となり、色づいた葉っぱを透過した光が、森の中で色彩のハーモニーを奏でている。 幕岩の溶岩谷に出ると、危険な処にはロープが張られ、対岸の尾根に登る取り付き部には案内板が立ち、斜面の山道も稲妻型に整備されて、登りやすくなっていた。

幕岩上はY字分岐となっていて。昔はなかった道標が立ちわかりやすくなっている。今回は双子山の鞍部手前(下に添付の略図の四辻)に直接上がってゆくルートを行く。以前は道標なく、ガスがでたら危険であったが、 今は等間隔に角柱が立ち、迷うことはない。上がるにしたがって富士山が宝永火口から顔を出し、昨日冠雪したのであろうか実に新鮮で美しい。やはり富士山は冠雪が 良く似合う。

鞍部に至ると、双子山の斜面には、島のような丸いオンダテや穂をなびかせて輝くウラハグサ(?)の草地が点在し、まるでパッチワークのようである。 また、沸き立つ雲を伴った新雪の富士山が双子山の斜面の稜線からがのぞく。 この鞍部は、風の通り道になっておるようで、吹き飛ばされるほどの冷たい北風が吹きすさんでいる。そんなことで、何回となく登った山頂なので今回はパスして下ることにする。

以前は下山道が不明瞭で、涸れ沢を道しるべにくだっいたが、今はロープが地面に敷設され、大石茶屋経由で駐車場まで案内されている。 沸き立つ雲が久しぶりの冠雪の富士山の表情をさまざまに変える。振り返り振り返り写真撮影を楽しみながら下山した。


(地図・ガイド)
・山と高原地図「富士山」
案内板略図

(コースタイム)
案内板略図を参照ください。



P〜赤塚分岐での紅葉





赤塚分岐〜幕岩での紅葉





赤塚分岐〜幕岩での紅葉





強風になびくウラハグサ(?)





双子山から下山途中振り返る





駐車場脇のフジアザミ


SONY Cyber-shot DSC-RX100 にて撮影