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富士山・幻の滝





幻の滝の雪渓


幻の滝(2015-06-26歩く)
丁度梅雨時、富士山須走口の霧に煙る森の写真を写しに行く。今にも雨が降りそうなので霧は出そうだが、肝心の森のところではでない。 上に行ったら出ているだろうと行く。霧を追ってとうとう終点の須走口の5合目まで来てしまった。そうしたところ、大型バスが2台も上がってきた。 こんな時期、なんだろうと思ってみていたら、小学の高学年生らしき団体だった。引率の先生にどこに行くんですか、と聞いたところ、 幻の滝に遠足に行くとのことであった。

幻の滝、以前から気になっていたところで、滝が現れる期間は限られていたので時期を逸し今まで行ったことがなかった。 また、地図にコースが載っていないし、どこかなとも思っていた。世界遺産になってから富士山周りのハイキングコースは道標や山道が 良く整備されて来ている。小学生が遠足に来るくらいだから、もしかして、幻の滝コースも整備されているのかもしれないと思った。

第3駐車場に上がっていくと左側(西側)に道標が立ち、須走まぼろしの滝20分、滝出現期間5月初旬〜6月上旬とある。 今日は6月下旬、富士山の残雪見てもほとんど消え少ない。期待薄と思ったが、小学生も登って行った。下見もかねて行ってみることにした。 火山の砂礫を登って左の小さな涸れ沢を渡り、ダケカンバの純林を登りかえしてゆく。

上りきると、富士山の砂礫の道を右に富士山を仰ぎ、左に雲海を眺めながら巻いてゆく。 道ははっきりしていて、ガスが出た場合迷いそうなところはロープが張られている。また、道標も立っている。雲海やオンダテと富士山などの 写真を写しながら30分程行くと、大きな涸れた沢が現れ、案内板が立っていた。涸れ沢を見たが流れは見えない。上流を見ると小学生が 休んでいるところに雪渓がかろうじて見える。雨が降ってきた。急いで、上流に向かい、雪渓を前景に富士山を写した。 雪渓が溶けてたゆまなく水滴が落ちているが、滝の流れを作るところまでには至らず、滝は幻と化していた。 雪渓の状態でいろいろと滝の水量と位置が変わり、タイミングが合うと富士山とのコラボで素晴らしい景色が見られそうである。

駐車場に戻ると、小学生達はカッパを着て、小富士の方に歩いて行った。幻の滝だけでは物足りない、小富士と合わせて歩くと丁度いいかもしれない。


(地図・ガイド)
・昭文社 山と高原地図「富士山」

(特記事項)
・登り口は第三駐車場の西端です。案内板と道標が立っています。山道も明瞭で迷うことはありません。
 登りもほとんどないです。

(コースタイム)
第三駐車場10:05---幻の滝案内板10:40〜53---第三駐車場11:27



第三駐車場西の案内板





ダケカンバの道を登る





ダケカンバの先に咲いていた花





登りきると右手に富士山が





須走口五合目駐車場方面を望む





幻の滝案内板





幻の滝雪渓


Canon EOS60D / TAMRON 18-270mm F3.5-6.3 DiII VC PZD にて撮影