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富士居山・向山




富士居山山頂から仏果山方面


富士居山・向山(2013-12-13歩く)
富士居山・向山は仏果山の北東に位置する中津川を隔てた台形状に連なって見える山である。相模湖方面の山に行く時愛川町を通るたびに 見えて気になっていた。山と高原地図のコースでは破線になっている。
どういう山か、地形図を見て周回ルートを設定して、歩いてみた。 愛川農村環境改善センターから登り、縦走して、清正光(朝日寺)の石段が稜線まで来ているようなので、そこから下山し、関東ふれあいの道を戻る コースとした。

初めての山で、整備されていない山は登山口を見つけるのに苦労する。地形図を見て、愛川農村環境改善センターの前のUターンしながら登っている 農道が登山口に違いないと探しながら登ってみたが途中で消えたりして退却した(添付MAP-X)。愛川農村環境改善センターに戻って聞いてみたところ、 職員さんもわからないようであったが、地域の詳細地図を見せてくれ、センターの前の道を50m位北方向に行ったところに山に登る小道が記載されていた。 それに違いないと行ってみた。

石段があり、更に字の見えなくなった木製の標識が落ちていて、もう間違いないと登ってゆく。 左が開けて、茶畑の向こうに仏果山の山並みが見える。すぐ杉の多い雑木林の道に入ってゆく。 道ははっきりして迷うことはない。常緑樹の中に遅いモミジが煌めいている。トラバース気味に巻きながら登ってゆくと、 道標が立ち、更に右上に急登すると富士居山であった。 立派な標識かあり、その向こうに仏果山が見える。富士居というからには富士山が見えるのか確認したが、雲がわき、 確定できなかった。

小休止の後先に進むとすぐ先の小ピークでは思いがけずモミジが陽を浴びて真っ赤に輝いていた。 この先もこういう光景を期待しながら行く。大きなピークに達したがあまり展望も効かずモミジもない。杉林の道を緩やかに下ったところ、自然林があって明るくなり、 道標が立っていた。左「愛川橋バス停、老人センター」とあった。地形図の256m手前の鞍部のようである。

この鞍部あたりから杉林がまばらで明るくなり、林床にはアオキが見られるようになる。しばらく行くとまた道標が現れ、左隠川、右志田・三増合戦碑 とある。次のピーク目指して登ってゆくと、アオキがうるさい道となるが、道ははっきりしている。注意要するのは小ピークで、広いため踏み跡が一時なくなり、 山道は方向を変えることもあるので、必ず印のテープを確認してから下るようにした。ピークを越えて下ると鞍部に達し、左に愛川のダムが見えるところに至った。 久しぶりの展望でホッとする。

ここから本コースの最大の急登が始まる。急ではあるが、そんなに長いわけでないので、一歩一歩木につかまったりしてゆっくり登る。 やがて、勾配も緩み、右手に杉木立の間から山が見え、先に鉄塔みたいな人工物が見えてくる。近寄って見ると送電線鉄塔でなく アンテナ設備建設中の塔のようであった。ここに道標があり、右、志田峠0.3km、正面、向山0.1kmとあった。まっすぐ行くと間もなく アンテナ設備の立つ向山広場に至った。周りは木々で覆われ、見晴らしはきかない。

ここで昼食を取り峰山の方に急降下してゆく。 平坦になって尾根の左側を行くと、右上に石碑が二か所ほど見える。地形図では朝日寺の石段が尾根まで伸びていたので、それに違いないと 上ってみると、立派な石碑と大木が立ち、眼下にお寺のブルーの屋根が見える。石段を下ってゆくと、本堂、客殿、鐘楼等が建ち、真っ赤なモミジ、梅の古木、真っ赤な万両、 石段を埋めるモミジの落葉、きらきらと光る梅の枝、など風情ある伽藍が現れた。ここまで歩いてきてあまり見るべきものがなかったので、余計感じるものがあった。もう一週間も早かったらモミジも綺麗だったのではと想像させられる。

お寺の母屋に石段で下り、さらに長い長い石段を下ると、関東ふれあいの道にでる。ここを右に志田峠へ向かった。この道は武田勢が北条勢を敗走させた「三増合戦場」に通じる道で、 江戸時代は厚木・津久井を結ぶ大街道だったようであるが、今はほとんど通る人もなくその面影はない。志田峠からはダートとなり、民家が見えてくると舗装に変わる。しばらく舗装道路 を行くと、東名厚木カントリー・旗立松入口交差点に至り、右折し、川沿いに行くと、車を置いた農村環境改善センターは間もなくであった。


。 (地図・ガイド)
MAP (1/25000地形図ログ)
・昭文社 山と高原地図「丹 沢」


(特記事項)
・車は愛川農村環境改善センターおよびグランドの駐車場に置かせてもらいました。
・余り見るべきものなく、お寺と紅葉かなと思う。今回は紅葉には少し遅かったので12/初旬がいいかと思います。

(コースタイム)
・登山口10:45---富士居山11:04〜08---モミジの小ピーク11:12---愛川橋バス停・老人センター道標 11:27---隠川道標11:41---ダム展望箇所11:50---急登終わり12:20---向山12:33〜51---清正光石碑13:00---清正光入口13:20--- 志田峠13:30---旗立松入口交差点14:06---農村環境改善センター(P)14:21



富士居山の次の小ピークのモミジ





朝日寺の伽藍





清正光の説明看板


Sony Cyber-Shot DSC-RX100 にて撮影